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高1の現代文の、魔術化する科学技術についてです。

現代社会がここの人びとにとっては見通すことのできない不透明さをもった科学の上に立っている
(9段落目あたり)

とはどういうことですか?説明して頂きたいです。

http://sts-toho2018.shosekiya.com/wp-content/upl …

A 回答 (2件)

その説明になっている文章は、


「日々の暮らしの中で私たちは数多くの道具や機械や装置を使いこなし,その便利さを享受している.だがしかし,そうした道具や機械や装置がどのように作られ,どのように動いているかを,私たちの多くは理解していない.科学技術の発展と社会への応用,浸透は,「便利だが理解できない領域」を増大させる.通常の暮らしの中で,私たちはこの「わからなさ」の領域に目を向けることは普通ない.」

です。
たとえば質問者様はインターネットを利用して、ここで質問し、私はこのように回答しているわけですが、では「インターネットの本質的で具体的な仕組み」を私や質問者様が説明できるか、といえばできないわけです。でも普通に使っている。

もし本当にそして完璧にインターネットを理解して説明できるようになるには大学で専門的に学ぶ必要があるぐらい、難しい技術が使われているわけで、それはネットに限らず、パソコンもそうだし、デジカメもそうだし、あるいは炊飯器のようなものでもいまの便利機能まで説明するのは難しくなっています。
 でも、なにも知識がない子供でもyoutubeは見れるし、炊飯器はボタンを押すだけでご飯がおいしく炊けるわけです。

となれば、これは「魔術」と何が違うのか?ということです。

魔術は一応の整合性と論理性がある、というのがこの文章の最初に書いてあり、ただ「それを利用する人は、魔術が使える魔術師が何やら難しいことをやっていて、その後望んだ結果が得られる」なら、何の知識もなく現代技術を利用する現代人と何も変わらない、ということです。

分かりにくければ、こういう例はどうでしょう。
未開な民族の魔術師に「落とし物を捜してほしい」と依頼します。
魔術師はいろいろな魔術でそれを見つけ「○の方向にある、30分歩くと木があってその横の石のあたりにあるだろう」と予言し、実際にそこに行くとモノが見つかります。
 しかし、その落し物はスマホで魔術師はスマホのGPSデータを見つけて場所を特定しただけ、ならこれは現代技術です。

しかし魔術でも現代技術でも、単にスマホを使えるだけでGPSなんて理解していない(日本だって子供や多くの女性はそんなこと理解していないでしょ)人から見れば、魔術と現代技術の区別はつかないわけです。

「個々の人びとにとっては見通すことのできない不透明さをもった科学の上に立っている」というはそういう事であり、千葉県の停電も東電は高圧電線のモニターから停電完全復旧と呼び、でも実際にはそこから家庭まで引き込む電線はまだつながっていなかったりするわけで、そういう「本質的なことを理解し、説明できるだけの人々の反応」と「理解はしていないが現実にそれに頼っている人の現実」は必ずしも一致しなくなってきている、ということなのです。

これが50年前だと、高圧電線のモニターという技術はまだ無かったので、すべての電線を人間の目で確認し、一軒一軒回って確認して「停電が解消された」としたでしょう。しかし技術が高度に発達したおかげで、かえって不透明な部分がふえてしまった、ということなのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!よく分かりました!

お礼日時:2019/10/11 07:06

魔術は得体の知れないものだったが、個々の現代人にとって科学も原理や仕組みが明瞭なものとは言い難く複雑怪奇なものとなっている。

現代社会はその科学の上になり立つので、社会もまた見通しの利かない不透明さを持つというわけです。
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