下記の続きです。
【日本での「評価」という語の使われ方について】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11503739.html
↑のやり取りでは多くのことを学ばせてもらいました。
ありがとうございます。
「評価する・される」は中立ではない、という考え方に虚をつかれました。
当方はこれまで、「評価できる/評価できない」が(なぜか)中立ではない、と考えていました。
可能の形にしなくても似たような現象があるのですね。
もうひとつ、これに近い気がするのは「仕事をしている」です。
うっすらとした記憶で、『美味しんぼ』のなかで海原雄山が「この寿司は仕事をしている」とか言っていたような……。
これも「よい仕事」とも「悪い(ろくでもない)仕事」も言っていませんが、肯定的な意味でしょう。
回答のなかにも発見がありました。
「今日は天気だ」は、肯定的意味(No.7)。
これは辞書も認めています。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%A4%A9%E6%B …
“quality”は「品質」のほかにも「上質」の意味あり(No.12)
昔、いくつもの意味に取れる言い回し、というのを考えたことがあります。
ないものはない
好い加減
適当
けっこう
……etc.
今回の発見は、これよりも貴重な気がします。
こういう例がほかにあるのでしょうか。
知恵をお貸しください。
No.8
- 回答日時:
仕事、物理では、質量あるものを重力に逆らって移動(持ち上げること)、水平移動は仕事に該当しません。
評価、評して価を付す、問題はその価がどんな位置なのかですね。
言葉は一つの手段、完璧ではありません、人は思っていることの半分も言葉で表現できません、聞く方はさらにその半分も理解できません。
単語一つでは、言いたいことはほとんど表現できません、全体で、慣用で、その時の状況で、話す方、聞く方の主観で意味が異なります。
曖昧な言葉は非常に多いです。
良い、たくさん、美しい、すごい、正しい、真実、普通、世間では・・・・・数えればきりがありません。
コメントありがとうございます。
>話す方、聞く方の主観で意味が異なります。
>曖昧な言葉は非常に多いです。
>良い、たくさん、美しい、すごい、正しい、真実、普通、世間では・・・・・数えればきりがありません。
それはそのとおりでしょうが、今回の質問はそういうこととは少し違います。
No.5
- 回答日時:
これは、世界における矛盾の存在、矛盾の自己運動の反映です。
有(う)即無、無即有であり、肯定は否定であり、否定は肯定であるという矛盾の統一、矛盾の自己運動の反映です。
真理は相対的であり、その限界を超えれば、真理は誤謬に転化します。
スピノザによれば全ての規定は否定であり、あらゆる規定は存在の欠如、相対的な非存在を示すものと述べています。
矛盾を一言でいえば、対立物の統一ですが、日本語はこの対立した両側面をそれぞれ別個に把握・表現して粘着的に結び付けるという、矛盾の表現に適した性格を持っています。
「有難迷惑」「痛い痒し」「負けるが勝ち」などと表現し、また「生産的消費」「破壊的創造」などという複合語を使用します。
また、受身では能動が同時に受動でもあるという矛盾を使役と受身という対立した内容の<接尾語>を粘着的に組合せて、「カーブを投げ【させ】【られ】た」と端的に表現します。漢語の内容が<動詞>的だと<抽象動詞>「する」を連結して「白状する」「爆笑する」と表現しますが、受身の時にはこれも矛盾を表現する形をとって、「拷問で無理やりに白状【させ】【られ】た」「寛平の阿保ぶりには爆笑【させ】【られ】た」などと表現します。「させる」はこのように抽象動詞的な内容を持ち「私に【させ】てくれ」のように<抽象動詞>としても使用されています。
有(う)と無の同一性については、ヘーゲルが『大論理学』の第1巻「有論」で展開している通りで、
「有 」 は,「 ただ 有 る(存 在 す る)」 とい う.ことだ け を意味 す る,も つ.と も単 純な カ テ ゴ リー で あ る 。 だか らそれ は,何 か で あ る とい う具 体 的 な 「規 定 を もたない(無 規 定 な)」 有 で あ る。 そ の意 味で,.単 な る 「有 」 は純 粋 で あ る。 ま た,何 らの 媒 介 を 要 しな い とい う意 味 で 直接 的 な カテ ゴ リーで あ る。この 「有 」 に 直接 に対 立 す る カテ ゴ リー は 「無(Nichts,nothing)」 で あ り,この 「無 」 もま た,た だ 単 に 「無 い 」 とい う意 味 を もつ,純 粋 で 単 純 な カテ ゴリーで あ る。
(角田, 修一「ヘーゲル論理学・有論「質」と「資本」の論理」
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bi …)
と有即無の論理を展開しています。■
No.4
- 回答日時:
評価する という漢語はもともと中立的な言葉だったのですが、その訳語である evaluate は 価値を見い出す という肯定的な意味があるので、評価する も肯定的な意味を持つようになったと想像します。
evaluate
e-「外へ」val「価値」-ate「する」
価値を見い出す
【動】評価する
コメントありがとうございます。
>訳語である evaluate は 価値を見い出す という肯定的な意味があるので、評価する も肯定的な意味を持つようになった
そ、そうなんですか……。
下記を見る限りは中立のような……。
https://eow.alc.co.jp/search?q=evaluate
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