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小説で多分作家さんによってだと思いますが、
「~と云った」「~と言った」と使い分けられていますが、
これってどう違うんですか??

「聞く」が「訊く」となっているのも気になって
調べてみるとちゃんと意味があるみたいですが、
こっちはわかりませんでした。

A 回答 (3件)

はじめまして。



1.「いう」は以下のような、使用区別があります。

言う:
(1)心に思うことを言葉で表します。
(2)「~と呼ぶ」「~と名づける」の意味で使います。
(3)物が音を立てる(戸ががたがた言う)時などに使います。
例:Aが~だと言った。

云う:
(1)「伝える」が語源です
(2)人から聞いたことを「云う」
(4)伝承・伝説として伝わることを指して「~と云われている」
例:昔から~だと云われてきた。

謂う:
(1)「謂」は「理由、わけ、事情」という意味があります。
(2)「謂れ」=「因縁」「由緒」と考えるとわかり易いです。
例:この家の謂れは~


2.「きく」は以下のような、使用区別があります。

聞く:
物音や人の話を耳でとらえます。
例:人の話を聞く。

聴く:
「(限定的に)身を入れて聴くこと」を言います。
例:音楽を聴く。国民の話を聴く。

訊く:
(1)「訊ねる=問いただす」から来ています。
(2)意味は「尋ねる」ということです。
例:道を訊く。詳細を訊く。

以上ご参考までに。
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近代以降の和文と漢籍・漢文で区別して考えなければなりません。



「いう」を表す漢字はいくつかあります。「云」「言」の区別はすでに出ているので省きますが、これは漢文においては区別して考えるものです。

では和文の場合は、おそらく使い分けている例は非常に少ないと思われます。

当用漢字ができる前は「云」「言」どちらも使われていたようです。当用漢字では「言」が「いう」ですから当然それ以降は「言」が増えます。ためしに「と云った」「と言った」で検索をかけるとヒット数の桁が違います。

相対的に古い文献では「云」の割合が高いため「云」からは明治~昭和初期に書かれたような印象を受けます。今日の文で「云」が使われている場合、書き手のこだわりや趣味程度のものしか感じられません。「云」を使う人は徹底的に「云」を使います(もちろん say / tell の意味のときです)。

「聞く」と「訊く」は漢字の持つ意味と訓読み(日本語)のギャップを埋める用法です。「聞」には「音などが耳に入る」という意味しかなく、「きく」には「音などが耳に入る」「傾聴する」「たずねる」の意味があります。もともとは「聞く」を両方の意味で使うようになっていたものが、やはりおかしいということで「たずねる」の意味のときは「訊く」「尋く」を使う動きが現れてきたのではないでしょうか。

この傾向は実際はかなり前からあったものかもしれませんが、ここ最近かなり目立ってきました。変換するときも2・3発目で出てくることも少なくありません。漢字も意味を大切にするという観点ではいいことですが、一般人が普通の文章であまりやりすぎるのは考え物です。読めない人が出ては本末転倒です。こだわりが許され、個性になる作家とは違いますから。
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こんばんは。



◇「云う」と「言う」
 これは、#1さんのコメントされている通りですので、譲ります。

◇「聞く」と「訊く」
 「訊く」はわたしも多用しています。「誰かに尋ねる」という時には必ずこの「訊く」です。
 例えば、
 *名前を訊く
 *道を訊く
 *抱負を訊く
 *予定を訊く
 一方、「聞く」は、汎用性のある語彙で、一般的な表現です。
 多くの場合、これでも特には問題はありません。上記の「訊く」の代用にもなります。
 ただ、敢えて言えば、「聞く」は「自然に耳に入ってくる」という内意を持ちます。
 *風の音が聞こえる
 *隣室のテレビの音が聞こえる
 *砲声が聞こえる
 他に、「聴く」という表現もありますが、これは「意識・意志を持って積極的な心的姿勢で聞く」という場合に用いられます。
 *音楽を聴く
 *演説を聴く
 *先生の講義を聴く

「聴く」「聞く」「訊く」の他にも、こういう、一風変わった表現は多いです。
 *卒える→おえる  学校を卒業する
 *淹れる→いれる  コーヒーやお茶を入れる
 *了える→おえる  物事を完了させる
 *服む →のむ   内服薬を用いる

このような語彙を用いる人は、表現に拘りがある人が多いようです。
作家は「言葉の職人」ですから、或る意味、当然ですね。
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