No.3
- 回答日時:
「静か」が形容動詞の体言で、
「です」は断定の助動詞「だ」の丁寧語、
だと思います。
ところで、『学校文法』というのは初めて聞く言葉なのですが、どういうモノなのでしょうか?何か特別な意味がある??
すいません、説明不足でした。
私は単純に学校で習う文法という意味で使っています。
橋本文法(他にも○○文法~と様々あるようです)というのが学校文法らしいのです。
この学校文法の方式では、「静かです」をどのように品詞分解しているのかと思いまして…。
学校では形容動詞の活用は習ったのですが、形容動詞の活用語尾の代わりに助動詞が続くこともあるとは習ったことがなかったと思うので、質問させていただきました。
No.4
- 回答日時:
「形容動詞」という考え方の不備として問題にされるものですよね。
「です」は一語で助動詞とし、形容動詞語幹についているとするようです。
考え方としては、「静か(なこと)です」というように省略があるとするのではなかったでしょうか。
No.5
- 回答日時:
「学校文法」とは中学(口語)・高校(文語)で教える文法を一般的にそう呼びます。
文法に関してはNo.4の方や、質問者の方もNo.3のお礼で述べていらしゃるように、「形容動詞」を品詞として認めるか等々、研究者によって様々な説があるのですが、学校によって教える内容が異なると混乱を招くので、教育現場では一応、統一されているわけです(実際には、細かな差異がないわけではありませんが)。学校文法では、「静かです」は一単語の形容動詞です。一単語ですから、品詞分解はしません。品詞分解とは単語に分けることですから、一単語を「静か=形容動詞の語幹」「です=形容動詞の『丁寧な』活用の活用語尾」と「語幹と語尾に分けること」は、品詞分解とは呼びません。
書店で中学生向けの国語の参考書・問題集をいくつか手にとってご覧いただくと、形容動詞には、普通の活用として、未然形から順に「だろ・〔だっ・で・に〕・だ・な・なら・○=用いない」と活用する場合と、「丁寧な活用」として、これも未然形から順に「でしょ・でし・です・(です)・○・○」という二種類の活用があることが説明されていることと思います。
(一例として、参考URLをご覧ください。)
丁寧な活用で、連体形が( )に入っているのは、一般的には「静かです海」とは言わず、普通の活用の方の「静かな」を用いますが、「ので」「のに」に続く場合には「静かですので」という用例があるため、通常の(連体修飾の)連体形としては用いず、限られた用法であるという意味で、「○」にはしないで( )に入れます。
これとは別に学校文法では丁寧の助動詞として「です」があります。活用は形容動詞の丁寧な活用と同じです。助動詞の「です」は主に名詞の後に付きます。
たとえば「天気です」がそうです。「天気だ」(「だ」は断定の助動詞)も同様ですが、「天気な・日」「天気な・空」などとは言いません。「~な」の形で連体修飾としては用いませんので、これらは形容動詞ではないと考えられ、「形容動詞の活用語尾の『だ』『です』」とは区別されています。
(なお、「名詞+助動詞『だ・です』」と「形容動詞との区別はテスト問題としてよく出題されます。)
したがって、「学校文法」では「静かです」の「です」を「助動詞」とするのは誤りです。同様に「こと」などの「省略がある」という考え方はしませんん。No.2の回答が、正しいことになります。
参考URL:http://www9.plala.or.jp/sgmiki/kokugo/k045.html
No.6
- 回答日時:
#4です。
書き込んだとき自信がなかったので、その後、調べたのですが、次のようなサイトでは助動詞となっていました。http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/keiyoudou …
http://joshya.hp.infoseek.co.jp/ori/najas1.html
しかし、教育の現場で語尾にしているというのなら、それが正しいのでしょうね。私は「だろ・だっ・で・に・だ・な・なら」しか覚えていないんですが、最近、変更されたのでしょうか。
わざわざ調べて下さりありがとうございます!
私も「だろ・だっ・で・に・だ・な・なら」しか覚えてなく、また、参考にしていた(中学・高校当時使っていた)国語総覧にも、この表記しかありませんでした。
やはり変更したということでしょうね…(^^;)
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
No.5です。
No.6さんの挙げてくだっさっているサイトですが、
まず、前者は、ご紹介くださっているページの第4段落に、
> 文法というものが数多くあるにもかかわらず、日本
> の学校で教えられる文法は細部を除けばどの教科書> も同じで、四大文法の中の橋本文法に基づいている。
> (中略:引用者)
> ここでは、学校文法となった橋本文法の問題点を
> 「形容動詞」を通じて考えてみたい。
とあり、「問題点」を考察したページですので、学校文法とは立場を異にするものだと思います。
後者ですが、同じサイト内の「日本語文法の「なぜ」に答える ●イントロダクション」
http://joshya.hp.infoseek.co.jp/ori/najas0.html
には、
> 「だって、動詞の活用表っていったら、これですよ?」
> ●いわゆる「学校文法」に基づく規則活用動詞の活用表
> (表は略:引用者)
> 「ですから、『分かったことをまとめれば非常に簡
> 単な規則になってしまうことが少なくない』んですよ。
> つまり、この活用表を作った奴というのは、
> ・分かっていない・んです。」
とあり、「学校文法」の活用表を批判しています
また、同サイトの「開発室」
http://joshya.hp.infoseek.co.jp/ori/index.html
には、
> このページは、視聴覚障害者、および日本語を母語
> としない人々のための、日本語処理システム開発を
> 支援するためのページです。
とありますので、「学校文法」とは立場を異にしていると思います。
また、No.6さんの「最近、変更されたのでしょうか。」という問題については、No.6さんご紹介の前者のページ(第7段落)に
> 最近では、「新鮮です」を別種の形容動詞として扱
> っている参考書も見かける。
とあります。私は現時点で「最近」かどうかについて確たることは申し上げられませんが、ともかく「最近」の中学生向け(学校文法の)図書では普通の活用・丁寧な活用が併記されています。
なお、高校の文語文法はともかく、中学での口語文法は学校によって、さらっと流す程度のところもあると思いますし、しっかりやっても、丁寧な活用の方は
付け足し的にしか扱わないこともあると思いますので、No.6さんが普通の活用しか覚えていないとおっしゃるのは無理もないことではないかと思います。
それから、前者のページ(「形容動詞とは何か?」)の第5~6段落は、批判の前提としての学校文法における形容動詞の説明ですが、要点をおさえたいい説明ですので、質問者もぜひお読みになってください。
参考URL:http://joshya.hp.infoseek.co.jp/ori/najas0.html
非常に詳細なご説明をありがとうございます!
活用語尾の「です」として扱われていたんですね。
No.6さんのお礼でも書いたのですが、私が中学高校当時に使っていた総覧には「です」の活用は載っていませんでした。
やはり変更したのでしょうかね…。
リンク先も読ませていただきました。
自分で検索してもなかなか知りたいことを知れなかったので大変助かりました。
No.5と合わせてお礼させていただきました。
ありがとうございました!
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