アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

昔、茅葺き屋根の家は大雨の日は雨漏りしなかったんですか

A 回答 (2件)

ご存知ですか、カヤにせよワラにせよ、その厚さは20センチ以上の厚さなんです。


大雨の水はほとんど浸透せずに表面かそのすぐ下の層を流れるだけです。
大変なのは、その水が凍って室内側の熱で溶けた湿気や、積もった雪が解けたときのじわっとした水です。
でもそれも大丈夫。
カヤやワラは長さ方向の繊維の筒になっていますから、毛細管現象で繊維の長さ方向にしか水を流しません。
つまり、室内側には浸透してこないんです。
土地にもよりますが、内側を杉の木の皮などでふいたりしたところもあると聞いています。
こういった構造の屋根に対して、家の中からはかまどやいろりでたく火の煙が登っていき、そこに煙のヤニとなって付着し、室内側に水が浸透してこない樹脂膜のようなものが形成されるんです。
何百年も前から使われている生活の知恵ですね。
でも、最近の家では屋根に雑草や苔が生えているのを見ます。
あれではダメです。
もうカヤやワラの長いしっかりした繊維ではなく、腐ったたい肥のようになっちゃってますから雨漏りしますし、家の屋根の材木を腐らせてしまいます。
一軒の屋根をふき替えるだけのカヤやワラの量は半端じゃありませんし、それを吹き替える職人さんももう少なくなってます。
維持するのもそれだけ大変ということですね。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

分かりやすい回答、ありがとうございました。納得です。

お礼日時:2020/10/29 06:56

しません。



ただし、数年ごとに補修をし、30年ごとに葺き替えが必要です。茅を何10年も置いておくと腐ってきますから、新しくしないとダメなんです。
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!