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はじめまして 40代で異業種に転職経験がある方にご質問いたします。
後悔や苦労した経験 40代で転職してよかった事など いろいろ教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

今夏リタイアした電子技術分野のエンジニアです。



基礎技術の研究者をしていて、30ほどで異業種へ転職。
数年後にアメリカの子会社へ出向。
50代になるときに年からか別会社に転籍。
世界の違う量産の品質管理の仕事に配転になりました。
社内とはいえ、労務条件を除けば仕事の中身も働く環境も転職同然でした。

その経験から今だから言えることは『いかに他の人と違う、優位に立てるものを持てるか』に尽きるということです。

私は子供のころから楽しんできた電子工作の趣味が高じて電子系のエンジニアになりました。
学生時代にも専門の企業での実務経験を積んでました。
なので、幸いウデもカンも知識もあったつもりです。

転職先も出向・転籍先も私の専門の世界ではありませんでしたが、それだけに私の競争相手もいませんでした。
つまり、専門技術・技能を使うことで他の人には出来ないことができる素地はあったということです。

転職早々、ある新技術の開発の一翼を担うことになりました。
今では世界中の皆さんが当たり前のように使っているあるシステムです。
競争相手はいませんが、手伝ってくれる人も居ませんでした。
それはシステムに必要ないろいろな技術要素それぞれの世界が同じで、少ないながら仲間で助け合って短い時間で完成させる事が出来ました。
今から考えると、競争相手の多い電気メーカーだったら足の引っ張り合いなんかがあってできなかったかもしれません。

その成功の後にやってきたのが出向です。
これも同じような研究開発でした。
それも同じように実績を残せましたが、そこではもうひとつ。
アメリカで一緒に仕事をした仲間が、仕事とは別に公的機関での研究開発の仕事をしており、私の技術・技能が必要と言うので個人的に無給で手伝ってやりました。
そちらもうまく終わらすことが出来たのですが、その詰責が友人のかなり上の方の目に留まり、私と家族はアメリカに永住できるようにしていただけました。

その後、年とともに日本の企業・社会は評価は落ちます。
いろいろ実績は出しましたが、そういったものがあってもです。
最後に配転された品質の仕事ではなおさらでした。
なぜなら、技術的なことのわからない人の中での仕事だからです。

しかし、その直接的な相手である自社の現場や取引先は違います。
技術者でもない方々がする品質の仕事は私に言わせれば『文科系の、あるいは素人の技術者ごっこ』です。
そう言う人が品質を良くしようと指摘すること、品質に問題が生じてその原因や対策を考える時に吐く言葉は、我々技術者にとってはすぐに薄っぺらいことがわかります。
真剣な指摘・提案は現場の人間はすぐにわかり、そういう発言をする人とそうでない人に対する反応は素人にもわかります。
それを続けていると素人さんは出てこなくなりますし、現場は必ず呼んでくれるようになります。
居場所が出来るんです。

私はこのような活動を意欲のありそうな後進に声をかけて連れていき、見せ、真似をさせました。
それを実のあるものにするためには、事前と事後の教育が大事で、『熟』と称してそれを数年やってました。
その塾生は実績を上げてくれていたので、訓練のために取引先の先端的な工場に泊りがけで連れて行くなどをしても、周りは面倒なことは言いませんでした。

いろいろ経験しましたが、やるといいと思うことは『いかに他の人と違う、優位に立てるものを持てるか』で、そこには『環境が変わった時に実績を出すまでは時間がかかる』という苦労はありますが、その結果として『よかったこと』がついてくることですね。

世界で最初のものを開発したものの現代版を私も使ってます。
私がこの国に来て開発したあるものの延長にあるものも時々目にします。
塾生とは今も話をしますが、教えを請われたら『タダ』はいやだから今度日本に帰ったら『飲ませろ』ということにしています。
仕事、こんな風に考えてはどうですか。
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