障害年金の総合認定の考え方とはどういうものでしょうか？

障害年金の総合認定の考え方とはどういうものでしょうか？

No.1 ベストアンサー 回答者： kurikuri_maroon 回答日時： 2021/04/24 17:40

【国民年金・厚生年金保険 障害認定基準】 を用いて障害年金の障害の程度の認定を行なう際の、認定方法のひとつです。

【同じ人に２つ以上の障害がある場合】に用いられます。

【国民年金・厚生年金保険 障害認定基準】
○ https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougaine …
○ https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb1303 …

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【同じ人に２つ以上の障害がある場合】には、まず、【国民年金・厚生年金保険 障害認定基準】の、【第３ 障害認定に当たっての基準】中の【第１章 障害等級認定基準】の【第１節 眼の障害】から【第１９節 重複障害】までの【各々の節（各々の障害）にある認定要領】にもとづいて【併合認定（足し合わせ）】の考え方（併合（加重）認定）を用います。
また、【第３ 障害認定に当たっての基準】中の【第２章 併合等認定基準】も用い、いずれにしても【足し合わせ】を行ないます。

しかしながら、この【足し合わせの考え方をそのまま適用してしまうと実態に照らして不適切となる場合】が存在します。

そこで、【第１章 障害等級認定基準】の【第１０節 呼吸器疾患による障害】から【第１８節 その他の疾患による障害】までの【各内科的疾患が併存しているとき】には、【単純な足し合わせを行なわない】ことにして、【内科的疾患全体を１つの障害としてとらえて認定】します。
また、【第１章 障害等級認定基準】の【第１節 眼の障害】から【第１９節 重複障害】までの【各々の節（各々の障害）にある認定要領】の中で【特に総合的な認定が定められているとき】にも、【全体を１つの障害としてとらえて認定】します。

つまり、この【同じ人に２つ以上の障害がある場合に、全体を１つの障害としてとらえて認定】することを【総合認定】といいます。

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例えば、【第８節 精神の障害】であれば、精神の障害を以下ア～キの７つに区分した上で、【総合認定】については、次のように定義しています。

● 精神の障害
　ア　統合失調症
　イ　統合失調症型障害及び妄想性障害
　ウ　気分（感情）障害
　エ　症状性を含む器質性精神障害
　オ　てんかん
　カ　知的障害
　キ　発達障害

● 精神の障害における総合認定の考え方
（要するに、精神の障害は、各障害が重複（併存）していても「併合がされない」）

１　統合失調症等と、その他認定対象となる精神疾患が併存しているとき
　併合（加重）認定の取扱いは行なわず、諸症状を総合的に判断して認定。

２　症状性を含む器質性精神障害と、その他認定対象となる精神疾患が併存しているとき
　併合（加重）認定の取扱いは行なわず、諸症状を総合的に判断して認定。

３　脳の器質障害のとき
　精神障害と神経障害を区分して考えることは、その多岐にわたる臨床症状から不能。
　このため、原則としてそれらの諸症状を総合し、全体像から総合的に判断して認定。

４　てんかんと、その他認定対象となる精神疾患が併存しているとき
　併合（加重）認定の取扱いは行なわず、諸症状を総合的に判断して認定。

５　知的障害のとき／知的障害とその他認定対象となる精神疾患が併存しているとき
　知能指数のみに着眼することなく、日常生活上のさまざまな場面における援助の必要度を勘案して総合的に判断。
　併合（加重）認定の取扱いは行なわず、諸症状を総合的に判断して認定。

６　発達障害と、その他認定対象となる精神疾患が併存しているとき
　併合（加重）認定の取扱いは行なわず、諸症状を総合的に判断して認定。

この回答へのお礼

あなたは神です完璧な回答ありがとうございました

お礼日時：2021/04/24 23:06

No.2 回答者： kurikuri_maroon 回答日時： 2021/04/24 17:59

いくつか注意すべき点があります。

以下、補足します。

●【併合認定（足し合わせ）】の考え方（併合（加重）認定）
http://www.shogai-nenkin.com/heigo.pdf の PDFファイルを参照して下さい。
ただし、非常に難解なので、あくまでも参考にとどめて下さい。

● 知的障害や発達障害と、他の精神疾患が併存している場合の取扱い
http://www.shogai-nenkin.com/chiteki-heizon.pdf の PDFファイルを参照して下さい。
たいへん重要な内容です。
各々を同一疾病とするか別疾病とするかが分かれます。
同一疾病だとされたときは、ただ１つの障害状態として見ます。
各々が別疾病だとされたときは、「総合認定」となります。