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身体障害者授産施設の生活支援員として移動となりました。これまで知的障害者の方たちとの関わりのある仕事をしていましたが、身体の方とははじめてです。授産施設とはどういうところなのか、何をするべきかわかりません。実は引き継ぎが半日だけ、前の担当職員は精神病で全員やめてしまいました。自分の今後もとても不安ですし、利用者の方々に不安を与えてしまっているのではないか心配です。みなさん助けてください。

A 回答 (1件)

元・障害者施設職員です。

平成14年度まで勤続15年でした。
諸事情のため転職し、現在は会社員。法務・人事・労務という、いままでとは畑違いの仕事に就いています。

さて。
授産施設という所は、主に、軽作業等中心の労働活動(各労働活動を「授産課目」と呼びます。)を行なってゆく施設で、その障害の重さゆえに一般就労できない(あるいは一般就労しがたい)方たちを対象としています。
労働活動によって作られた製品や商品は、一般および福祉関係のバザーやフリーマーケット等で販売されます(と言うよりも、販売しなければなりません。)。
大半の授産施設では、いわゆる「下請け作業」的な授産課目が多いのが実情で、企業や商店等から受注しています。
その一方で、その施設独自の商品を開発し、販路を幅広く開拓して、一般企業と肩を並べるほどの利益を得ている授産施設さえあります(せんべい、菓子パン等)。

いずれにしても、労働活動、販売を行ない、その利益を作業工賃としてすべて利用者に還元しなければならない(作業工賃の支給は必須です。)、というのが授産施設です。
ですから、授産施設で働く者としては、作業支援員であれば、まず最初に、効率的な労働活動を行なうための環境づくりや日課づくりに努めたり、補助具を工夫したりすることから始めて、マーケティングや損益計算(授産施設会計基準という法定のものがあります。損益計算は必須です。)および販路開拓等まで、幅広い仕事が求められてきます。
一方、生活支援員であれば、障害状態の安定を図るための日課やレクリェーションおよびリフレッシュ策を工夫したり、作業支援員と協力して補助具を工夫したりしなければなりません。

授産施設という施設は、実際のところ、知的障害者授産施設であろうと身体障害者授産施設であろうと、大きな差はありません。
したがって、その差は入所者の違いだけである、と考えても差し支えないと思います。

ご質問を拝見して一番疑問に感じたのは、私が上述したような施設の概略等が異動前にきちんと引き継がれていない、ということでした。施設の環境や暗部を示唆しているのではないか、と非常に危惧されるところです。
いままでの職員が精神疾患でみんな辞めてしまった、というのは、まさにそういうものが形となってあらわれた結果ではないでしょうか?
特に、トップに危機意識がないと、たとえトップに進言・諫言しても何も改まらず、延々とそのような悪習が続けられてゆくことになります。

「施設の常識は一般社会の非常識!」という陰口がきかれるほど、施設という場所は閉鎖的で、そこで働く人は「井の中の蛙」となってしまう傾向があります。
しかし、職員ひとりひとりがそれを十分に認識し、変えてゆかなければなりません。そうでなければ、職員はもちろんですが、それ以上に施設利用者にとって不幸なのではないでしょうか?
言葉は過ぎるかもしれませんが、このままでは、kerereさんの場合にも、おそらく良い結果にはならないと思います。
ご自分もダメになってしまうでしょうし、何よりも、施設利用者の方に多大な不安を与えてしまう(これだけは断言させて下さい。おどおどした態度は、真っ先に利用者に伝わります。)でしょう。

仮に同僚や上司が頼りにならなければ、インターネット上でも良いですから、何よりもまず「信頼できる相談相手」(できるだけ同業者・関係者のほうが望ましいと思います。)を見つけると良いと思います。
一人で抱え込んでしまうのは、一番良くありません。
福祉は人と人とのかかわりを通じて作られてゆくものですから、逆に言えば、人とのかかわり(ここでは、「施設関係者以外第三者とのかかわり」の意もあります。)の中に解決策が隠されていると思います。
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