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ふと思いましたが、今から30年以上前(1990年代前半)の車はいくら高級車であっても、今では標準装備になりつつある、リアビューカメラやソナーなどの運転サポート機能や、LEDライト、サイドエアバックなどの機能が一切なかったと記憶しています。そう考えると、昔の高級車よりも最近の車の方が優秀ではないでしょうか?
30年前の高級車には、GPSではないナビや自動車電話、オプション装備でのフロントのみのエアバッグしかありませんでした。ライトもハロゲンでした。

A 回答 (11件中11~11件)

高機能=高級とするなら、御指摘通りです。


 現在のクルマは、軽自動車さえ30年前のクルマよりも高級です。

 しかしその一方。
 コストダウンは徹底しています。『リアビューカメラやソナーなどの運転サポート機能や、LEDライト、サイドエアバックなど』は、コストダウンが実現出来たから市販車に搭載出来る様になったとも言えます。

 手作りでないと製造出来なかった『1インチに及ぶ厚みのクルミ材のメーターパネル』『機械式のメーター類』『革カバンと同様の染色法による皮革製シート』(現在の皮革シートは塗装方法が代わり、高い耐久性の代わりに張りが強く固く冷たい手触りになっています。昔の革シートの様に、使い込むことによりヒビが入って表皮の張りがソフトになる事がありません)、『筆描きのピンストライプ塗装』(ロールスでは今でも手書きでストライプを入れています)『バフをかけまくったアルミ部品』などの『手作りの高級部品』は、現代の『量産高級車』には全くと言ってよいほどありません。

 そこまで古い話をしなくても。
 例えば30年前の日本車の内装は、風合いのよい表皮材と硬いバックアップ材を一体成型した凝った構造でしたが、今のプラスチック成型の内装には、一体成型品を『塗装』しただけで済ませている部品がやたらと増えました。
 理由は専らコストダウンと思われますが、これは『高級』とは言わないですよ。

 そもそも。
 『機械の高級/低級』って何でしょう?機械である以上、高性能なことは必要ですが、しかし高性能=高級とは必ずしも言われない『機械』が存在します。
 その代表が時計、バイク、そしてクルマです。

 世界3大時計とされるパテック・フィリップ、バシュロン・コンスタンタン、オーディマ・ピゲ(ロレックスやオメガは、最上級の高級時計ではありません)は機械式=ゼンマイ式に固執し、クォーツを作っていません。
 バイクは、高性能な方がいいなら全てのバイクは水冷の多気筒でクラッチレスのセミ・オートマチック、フルカウルになるはずですが、ハーレーや水平対向のBMW、タテ置きVツインのモトグッツィなどは、今日では『高級車』として他では代替出来ない独特の人気があります。ゼンゼン速くないし、振動もひどいし、燃費も最悪なのに。

 クルマも同じで、機能とは別のところに『高級』があります。
 勿論この話は、高機能を否定するものではありません。ただ高機能と高級は、イコールではありません。
 『高級』とはヒトの美意識の中にあり、ヒトの美意識は純粋な機能とは別のところにある、ということです。
 いくら自動ブレーキやLEDランプやエアバッグが満載されていても、プラスチック成型の『大量生産の』内装では高級車とは見なされないということであり、それは内装に留まらず、ボディやエンジン、駆動系などクルマの全てに渡っています。

 何を高級を感じるか?というのは各個人の趣味によるワケですが、クルマの市場を俯瞰した場合、高機能と高級は一致していないのは確かです。
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