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西ドイツは第二次大戦後、なぜ欧州統合に参加する必要があったのでしょうか。また、統一後のドイツも、多国間の枠組みと主権の一部を移譲するというEU政策を継続しているのはなぜですか。教えていただけると嬉しいです。

A 回答 (1件)

第二次大戦後、ヨーロッパを統合しようとする動きが出始めたのは、第一次世界大戦、第二次世界大戦の2つの戦争が関係している。

 いずれの戦争も世界大戦と名前がついているが、基本的にはヨーロッパ各国が戦いに参加しヨーロッパが主な戦場となっている。

長年ヨーロッパで戦争が続き多大な犠牲が出たことで、人々の間で「これ以上戦争や惨禍を二度と繰り返してはいけない、お互いに仲よくして平和を実現しよう!」そうした意識が強く芽生え始めた。 そういう理由で始まった欧州統合の動きゆえ、二度の大戦に大きく関わったドイツが参加しないことなどありえなかった。

その先駆けとして国際連合の設立もあったが、それ以前にまずヨーロッパの国々の関係修復の方が大事だった。

まず、1952年にフランスの政治家ロベール・シューマンによって発せられたシューマン宣言をもとに、ヨーロッパの重大資源である鉄と石炭の共同管理を掲げ欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が設立された。

この時の加盟国はフランス、西ドイツ、イタリア、ベルギー、ルクセンブルク、オランダの6か国だったが、中でもフランスとドイツは長年国境沿いの石炭と鉄の利権で争っていたため、この2ヵ国が主導で組織された形になった。

EUに加わっている統一後のドイツが、多国間の枠組みと主権の一部を移譲するというEU政策を継続しているのは当たり前の話だろう。
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