問2 画廊を営むAは、所有する絵画甲をBに売却する契約を締結し、代金を受け取った。ただし、甲はAの画廊で開催中の展覧会に展示されていたため、Aは、この展覧会が終了するまで引き続き甲を手元に置きたい旨を申し出て、Bはこれを了承した。この状況を前提に、以下、1-1、1-2それぞれ独立した問として解答せよ。
2-1 AB間の売買契約締結後、展示中の甲を購入したいとの申し出が客CからAになされたため、Aは甲をCへ売却し、代金と引き換えに甲をCへ現実に引き渡した。Cは、甲はA所有の絵画であると過失なく思っていた。この場合に、BはCに対して甲の返還を求めることができるか。
2-2 AB間の売買契約締結後、展示中の甲を購入したいとの申し出が客CからAになされたため、Aは甲をCへ売却したが、AC間の売買契約締結後も絵画甲はCに引き渡されず、引き続きAの画廊に展示されている。この場合に、BはCに対して甲の所有権を対抗することができるか。
10行ほどの文章でかけとのことです。よろしくお願いします
A 回答 (2件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.2
- 回答日時:
絵画は動産ですから,即時取得(民法192条)と,動産に関する物権の譲渡の対抗要件は引渡しである(民法178条)ことを考えればいいと思います。
2-1:Cは,平穏,公然,善意無過失にて甲を購入しています。そして引き渡しを受けていますので,動産譲渡の対抗要件も具備しています。
それに対してBは,即時取得の要件を満たしていはいるものの,第三者対抗要件を備えていません。
よってBはCに対して,甲の返還を求めることはできません。
2-2:BもCも第三者対抗要件を備えていません。よってBは甲の所有権取得をCに対抗できませんし,CもまたBに対して所有権取得を対抗できません(BとCのうち,先に引き渡しを受けた方が,相手方にその所有権取得を対抗できることになります)。
各条文の規定をよく読んでアレンジすることで,あなた自身の「回答」を作り上げることができると思います。
余談ですが,実務では,Aが法人である場合に限られますが,「動産及び債権の譲渡の対抗要件に関する民法の特例等に関する法律」を使うことも考慮したりします。
No.1
- 回答日時:
2-1 所有権で占有権を争うことは、出来ません。
占有しているCさんに、Bさんは対抗できない。
2-2 CさんとBさんは、対抗要件を備えた方が所有権を取得する。
所有権の対抗要件は、引き渡しであるので、
先に、引き渡しを受けた方が、甲を所有する。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- その他(法律) 物権です 1 2023/01/05 17:23
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 行政書士試験の民法についての質問になります。 留置権についての質問になります。 ①不動産がAからBと 3 2023/05/09 20:09
- 宅地建物取引主任者(宅建) この問題が分からないので教えていただきたいです。 Aはその所有する甲土地および乙土地をBに売却し、両 2 2023/01/15 16:43
- 法学 以下の民法の問題を教えて頂きたいです。 AとBは、A所有の甲土地をAがBに1億円で売る契約を締結し、 2 2023/07/17 13:41
- 法学 動産の譲渡担保について 1 2023/01/24 23:55
- 法学 登録免許税 1の申請情報でやる場合 3 2023/03/03 04:04
- 弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士 行政書士試験 民法について質問です。 Aの所有する甲土地につきAがBに対して売却し、Bはその後10年 4 2023/02/11 12:37
- 法学 根抵当権分割譲渡登記 債権の範囲について 1 2023/02/06 10:59
- 法学 A は甲土地を所有していたが、2018 年 10 月に死亡した。A の相続人は、配偶者である B、お 3 2022/06/16 12:22
- 法学 民事訴訟法の事例問題なのですが、請求原因事実と抗弁事実と争点がどうしてもわかりません。教えていただけ 2 2022/07/19 01:40
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
地積測量図 精度区分の甲1と甲...
-
証拠説明書での甲1,2,3・...
-
土地の既得権?取得時効?について
-
この過去問が理解できません
-
契約書における 1年間とは
-
1ヶ月は何日ですか?
-
保護者とは父母ですが、祖母や...
-
隣の建築中の車庫が境界ぎりぎりに
-
値札の価格で販売する義務があ...
-
法律行為と事実行為の違い
-
保証人不要の仕事にはどのよう...
-
保証人の条件、「独立の生計を...
-
行政事件訴訟法14条3項(法律初...
-
AV中
-
期間の計算について
-
敷地内の水路の所有権について~
-
景品交換所で働く事になりまし...
-
なぜ「寄附行為」と言うか
-
当方のミスで民法234条を犯して...
-
保証連帯と連帯保証の違いを教...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
地積測量図 精度区分の甲1と甲...
-
契約書について
-
土地の既得権?取得時効?について
-
取得時効の制度って道徳や常識...
-
相続人が被相続人の占有期間を...
-
自衛権発動と武力の行使の違い
-
証拠説明書での甲1,2,3・...
-
善意の第三者に対して、物の返...
-
民法193条と240条の関係(遺失物...
-
物権
-
旧司法試験、論述民法で教えて...
-
行政書士試験の民法についての...
-
道路法第4条の解釈について
-
契約書の甲と乙の記載について
-
民法:即時取得と他人物売買の関係
-
民法「取消後の第三者」の強迫...
-
民法96条(詐欺)と192条(即時...
-
民法 即時取得について
-
第三者過失による監禁致死によ...
-
即時取得と他人物売買の違い(...
おすすめ情報