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政治経済についてなのですが、

なぜ19世紀の封建制の崩壊後、国民が個人の自由を求めて立憲主義を主張したのでしょうか。
憲法を制定するのは結局富裕層で、その人たちにとっては有利で一般市民にとって不利になる憲法が作られる危険性はなかったのでしょうか?

A 回答 (1件)

この当時は「王侯貴族」に対し、力を持ち始めた「市民」が権利を求めていた。

「国民」ではなく「市民」だ。
この「市民」とは富裕層のことで、労働者階級の貧乏人は入っていない。

日本でも明治時代に国会が開設され、最初に選挙が行われたときの有権者は高額納税者のみで、全人口の1%だけだった。

日本が参考にした欧州の選挙制度も、当然似たような感じだった。
つまり、「市民」とは資本家・企業経営者・銀行家のような裕福な上級国民のことで、工場労働者などの労働階級は使用人と見做され、最初は、選挙権を持てない人が多かった。

イギリスの場合でいえば、選挙権は、王侯貴族の地主階級のみから始まり、次に上記の豊かな市民階級が王侯貴族との戦いで選挙権を獲得した。さらに共産主義思想の台頭もあって、都市部の労働者にも選挙権が拡大し…という歴史を辿っている。

共産主義は成功したとは言えないが、共産化されなかった西欧社会でも労働運動が盛んになり、貧しい労働者階級にも選挙権が行き渡るようになった功績については評価すべきかもしれない。
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