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物理系学部2年の大学生です。自分の夢目標は、肉魚虫など生物の肉体的苦痛(苦しみ・痛み)を解除すること・貧困紛争などの社会課題を解決することです。
物性物理(特に量子力学や統計力学)を学ぶことは、この夢につながりますか?また、どのようにつながっていますか?
また、この夢の実現に向けて、具体的にどういった活動をしていけばよいでしょうか?
就職してお金を稼いで寄付に回すか、院にいって物性を研究するかで迷っています。

A 回答 (1件)

こんにちは。



結論から先に書くと、繋がり得ます。


多分、苦痛解除さんは優しい人なんだと思いますが、こと研究については、

>物性物理(特に量子力学や統計力学)を学ぶことは、この夢につながりますか?また、どのようにつながっていますか?

これこそが研究の肝になります。つまり、目的(苦痛解除)があって、手段(物性物理)をそれにどう活かすかを考え付いた時点で研究のテーマ設定(研究の最も大事なところ)が終わります。

なので、是非「生物の苦痛のメカニズム」や「貧困が起こるメカニズム」、「量子力学」「統計力学」等を学びつつ、物理学者として何ができるのか、考えてみて下さい。


ー--というのが表向きの回答です。


裏向きの回答もしておきますね。

まず、苦痛解除さんは、現時点で「夢」や「目標」を明確に持っていません。これは断言してもいいです。
断言できる理由は2つあります。

ひとつ目は、「生物の肉体的苦痛を解除する」という目標と「貧困などの社会的課題を解決する」という目標に「優しさ」以外の関係がないからです。「優しさ」は動機にはなり得ますが、夢や目的になり得ません。ガソリンが目的地にならないのと同じです。

なので、最初に目標を絞ったほうがいいと思います。
もう片方を捨てる必要はないですが、まずは着手する一方を考えてみた方が良いと思いますよ。

その上で、まずは目標とするもの(例えば生物の苦痛のメカニズム)と、自分の持っている、あるいはこれから学ぶ学術領域(量子力学なり統計力学なり)について、きちんと勉強してみて下さい。


ふたつ目は、2つある目標のどちらか片方を取ってみても、具体性がないからです。相談をするのに具体的な目標設定が書けていないということは、そもそも苦痛解除さんの中にある目標設定に具体性がないということです。

例えば「生物の肉体的苦痛の解除」とは、何のことでしょうか?畜産で屠畜されたり、実験において殺される実験動物の苦痛解除ですか?それであれば、いずれもそれなりに殺す方法は既に気を遣ったものになっていて、苦痛は少なくなっています。自然の中で生きている動物(例えばサバンナでライオンに食われるガゼル)に対する肉体的苦痛の解除を指しているなら、そもそもそれが必要かどうか不明ですし、魚や昆虫については、そもそも肉体的苦痛という概念があるのかどうかすら議論のあるところです。
https://kurashi-no.jp/I0020770#head-980886f96f2c …

「貧困」について、例えば日本国内で相対的な貧困を課題にするのか、世界全体を見て飢餓を課題にするのかでも随分視点が違います。

「物性物理学」という広い学術領域が、「貧困」という広い社会的課題に役立つかどうかというならば、役立つに決まっています(簡単な例を出せば食糧輸送には航空機が不可欠で、航空機の設計も飛行も安全もコントロールも全部物性物理学なしに成立しない)。

「就職か院か」でお悩みなら、決断の時までに、それぞれを学んでテーマを具体化してみて下さい。具体化して、ちゃんと研究テーマに落とし込めたら、それを持って大学院に行ってみると面白いと思います。具体化できなかったら、少なくともそのテーマ設定で研究者をやるのは難しいと思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧な長文、本当にありがとうございます。
大変参考になりました。

目標の具体化と、目標と物性の関係性の探求に、いそしみます。

お礼日時:2023/01/06 18:41

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