アメリカの式典での女性の正装

カテゴリー違いかもしれませんが、「ファッション」よりこちらの方がアメリカ社会に詳しい方が多いと思い、こちらのカテゴリーに質問させていただきます。

2017年のアメリカ大統領就任式では、白いパンツスーツを着た女性が多かったように見受けられました。（トランプ大統領（当時）の長女、次女、ヒラリー夫人、国歌斉唱をしたジャッキー・エヴァンコ…）　

アメリカの式典では、女性は白いパンツスーツが正装なのでしょうか？

No.1 ベストアンサー 回答者： ddeana 回答日時： 2023/04/14 15:46

https://www.buyandslay.com/what-to-wear-to-an-in …
こちらのサイトに書かれてある通り、inauguration（就任式）の女性のドレスコードはbusiness casualです。ビジネスカジュアルとはスーツよりもリラックスしているが、きちっとした印象を与える装いで、基本的にはジャケット＋ブラウス＋スカート、もしくはパンツとなっています。色の規定はありません。ただ、男性のドレスコードは、白いシャツにネクタイとなっていますので、白が多かったのだとしたら男性のドレスコードにあわせたのかもしれません。
あと、大統領就任式が行われる1月のワシントンは寒いです。2017年は例年よりも高い気温でしたがそれでも10度を下回りました。そんな気温で長い時間屋外にいるので、寒さ対策としてパンツを選んだ人が多かったのかもしれません（あくまで私の推測ですが）。

この回答へのお礼

早々にご丁寧なご回答をいただき、わざわざ検索もしていただき、誠にありがとうございます。

こんなサイトがあったんですね～。
ddeana さまのリサーチ力、すごいですね！


米国大統領就任式に限らず式典では、「これが正装」というものは特になく、ドレスコードによって違っているんでしょうね。


＞The first thing that you should do when trying to figure out what attire is appropriate for an inauguration is ask the host of the event.

確かに、主催者に聞くのが確実ですね。

お礼日時：2023/04/14 16:51

No.3 回答者： kifimi_goo 回答日時： 2023/04/14 16:12

アメリカでは歴史的に、白スーツの着用は女性の政治参加のシンボルを意味するそうです。

・「カマラ・ハリスが初の女性副大統領へ。「私が最後ではない」と白いパンツスーツで宣言。」2020年11月9日
https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/kamala …
・「トランプにブーイングした「白ジャケット」の女性たち」2017年3月1日
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/ …

まあ、そのときの女性陣の白スーツにそんな意味が込められていたかどうかはわかりません。単にその当時の流行だった可能性もありますし。トランプ大統領就任のときならば、むしろ単なる流行とか偶然の可能性のほうが高いでしょうか。

あと、大統領就任式は1月20日、普通にめちゃくちゃ寒いです。ドレスコードで許されるならスカートじゃなくてパンツスーツを選ぶと思います。
過去の大統領就任式（presidential inauguration）の公式案内で、一般参加者のドレスコードについて調べてみましたが、公式のドレスコードはないとのこと。注意点としては、屋外でとにかく寒くて雨が降ることもあるので、暖かく快適な服装で参加するようにとこと。
もちろん大統領とその家族はカジュアルということはありませんが、男性の服装を見ても、いわゆる「正装」ではないですよ。

この回答へのお礼

ご丁寧なご回答をいただき、誠にありがとうございます。
お礼を申し上げるのが遅くなってしまって、大変申し訳ありません。

過去の大統領就任式の一般参加者のドレスコードについても調べていただいたとのこと。本当にありがとうございました。

公式のドレスコードはないのですね。

それなら、パンツスーツか、スカートにブーツですよね。
（メラニアさんは、スカートに薄いストッキングでしたね！ もう女子力の高さにアッパレです。）

ところで、女性の白いスーツには、政治的に重要な意味が込められていることもあるんですね。

全員が同一色を着てブーイングって、興味深いですね。

お礼日時：2023/04/16 23:53

No.2 回答者： phj 回答日時： 2023/04/14 15:55

パンツスーツが多いのは「寒いから」だと思います。

基本的に欧米の女性の正装は「イブニングドレス」です。アカデミー賞などで女性芸能人がドレス（奇抜なものを含む）で着飾るのは「正装」だからです。

とはいえ、女性も男性と同等の社会的義務を負うような政治の場面では、ドレスを着ることは殆どありません。

この場合の、正装は男性と同等のジャケットと襟付きブラウスが基本で、とはいえ、ネクタイは締めないので、ジャケットに襟があることで「男性と同等の正装」という形になりました。

これを一番最初に提案したのは、ココ・シャネルのシャネルスーツだと言われています。（JKFが暗殺された日に大統領夫人であるジャクリーンが着ていたのがシャネルスーツです）

また欧米女性にとって「スカート」は常に履くべき正統な服装で、古代から中世を経て現代まで、女性がパンツ（正確にはトラウザー）を履くことは「男装」と見做されていました。

日本だと明治期まで袴を女性が履くのが禁止だったのとほぼ同じです。

そのため、現代でもシャネル・スーツを含めて基本的な正装はスカートなのですが、1970年代のジェンダーレス運動でパンツルックも女性の選択肢として認められたので、寒い日などはパンツスーツを利用することも多くなっています。

この回答へのお礼

くわしいご解説をいただき、誠にありがとうございます。

パンツスーツは正装だからというより、寒いからなんですね。
確かに、パンツだとタイツも履けますしね。

でも、基本的な正装はスカートなのですね。

ところで、ココ・シャネルの偉大さを改めて認識いたしました。
シャネルの伝記を読んでみたくなりました。

お礼日時：2023/04/14 17:41