消化吸収されにくいオリーブオイルと脂溶性ビタミン

オリーブオイルは消化吸収されにくいと聞きました。
脂溶性ビタミンが摂りやすくなるのでサラダとオリーブオイルは相性が良いと読みました。

オリーブオイルに溶け込んだ脂溶性ビタミンは消化吸収されないオリーブオイルとともに排出されたりしないのでしょうか？
オリーブオイルだけ消化吸収されず、ビタミンは吸収されるの？

どうやって調べればちゃんと吸収されてるって解んのかなあ？

No.1 回答者： bimbohjijii 回答日時： 2023/05/30 13:46

オリーブオイルに限らず、菜種油でもキャノーラ油でも脂肪は糖質やタンパク質が主体の食品に比べ、消化吸収に時間がかかります。

揚げ物など、脂っこい料理が腹持ちがいいのはこのためです。
食品に含まれる脂肪の多くは、化学的に安定した中性脂肪の形をしており、体内に入ると中性脂肪は十二指腸で胆汁により乳化されたのち、膵臓からの消化酵素リパーゼの働きで、脂肪酸を一つつけたままのモノグリセリドと脂肪酸、グリセロールなどに分解されます。
グリセロールは水に溶けやすくそのまま小腸上皮細胞から吸収されますが、モノグリセリドと脂肪酸は、腸内に分泌された胆汁酸の働きによりミセルという親水性の非常に小さい分子に取り込まれ腸管から吸収されます。
小腸上皮細胞に入った乳化物は、今度はタンパク質と結合し、カイロミクロンという大きなリポタンパク質をつくります。カイロミクロンはリンパ管から吸収されリンパの流れにのり、腹部、胸部、さらに左頸部下から鎖骨下静脈、心臓を巡って動脈に移り全身へ運ばれます。（脂肪の入り口が腹部のため、ホルモンの関係で男性は内臓脂肪がたまりやすくなります。）
炭素の鎖が短い脂肪酸は、ブドウ糖やアミノ酸と一緒に門脈経由で肝臓に向かいますが、脂肪成分の多くはリンパ経由の道のりをたどります。食後3～4時間してやっと脂肪が吸収されるのはこうした長い工程があるためです。

この回答へのお礼

脂肪が吸収される過程や時間がかかることについて分かりやすく解説していただき、ありがとうございました。

オリーブオイルはある程度摂取すれば大腸まで届いて便秘改善につながると聞いたので、大腸まで届いたオリーブオイルにビタミンが含まれているのか、摂ったつもりのビタミンを排出してしまわないのか心配になりました。
時間がかかっても吸収されるん分は、ちゃんと吸収されるんですね。

お礼日時：2023/06/02 15:12