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 こんにちは。今、外国語学部の三回生なんですが、卒論について悩んでいます。
 うちの大学は卒論は選択制です。そしてもし卒論を書くと選択した場合は、たとえ卒業単位を卒論以外に十分確保していたとしても、教授会で認められなければ留年となってしまいます…
 私が入っているゼミは科学系で、専攻である外国語系とはまったく異なります…ですからもし論文を書くとしたら科学系になってしまうのですが、それでは外国語学部の意味がないような気がしてしまい、困っています。
 大学院進学の希望は今はないのですが、憧れはあります。いつか「大学院に入りたい!」と思ってしまう可能性もあるかもと思い、卒論について書くべきかどうかとても悩んでいるのですが、卒論を書いておいて得なこと、役立つ利点などありますでしょうか?是非教えて下さい。また、専攻と違う分野のゼミで卒論を書いても、それなりのものをしっかりと書けば評価されるのでしょうか?(今のところ卒論を書くとすれば外国語系と科学系を絡めた卒論を書こうと思っています)

A 回答 (5件)

 「外国語系と科学系を絡めた卒論」というものが具体的にどのようなものであるのか、ちょっとイメージがつかめないのですが、いずれにしても、卒業論文は書くべき、書いておくべきだと思います。



 「卒論を書いておいて得なこと、役立つ利点」という視点から、卒論を書く理由を順不同でちょっと述べてみます。

 まず第一に、しっかりとした卒論を1年近い時間をかけて執筆することによって、「調べる」力がつきます。必要な文献を調べることに始まり、さまざまな方法で自分の必要とする情報を調べる能力を、卒論の準備・執筆という過程を通じて身につけることができます。この「調べる力」は、卒業後もかならず役立ちます。

 第二に、卒論を仕上げることで「専門家」になることができます。まともな卒論を書くためには、卒論でとりあげる主題について徹底的に調べる必要があります。これまでの先行研究を踏まえ、自分自身であれこれと思索を重ねたうえで、ひとつの議論を文章として表現するわけですから、この過程を通じて、あつかっている主題についてはだれよりも、と言ったら大袈裟ですが、一般の人びとよりもかなり詳しく知識・情報を得ることになります。また、「外国語系と科学系を絡めた」という点ではあまりはっきりとしたことがわかりませんが、卒論を書くためには、ある学問分野の枠組のなかで考察をすすめていくことになります。このことによって、その学問分野で洗練されてきたものの見方・考え方、すなわち方法論を身につけることになります。卒論執筆によって獲得した知識・情報と、学問の方法論を踏まえて、自分独自の意見を持つこと、これが卒論の成果となります。このことはすなわち、卒論であつかった主題に関する「専門家」になることを意味しています。卒論を書き上げたあとでは、そこであつかった分野はもちろん、さまざまな問題について、自分の専門分野からの視点で、つまり自分独自の視点から、ものを見ること、発言することが可能になります。これも卒論を書くことの意義のひとつです。

 第三は、第二の点とかかわりますが、卒論を書いたことで、そこであつかった問題についての関心を持続させることができます。言い方を換えれば、知的生活の基礎をつくることができます。大学という場を離れてしまうと、なかなか学生のときのように本や論文を探してきて読んだり、さらにはノートやカードをとったりといった作業はできなくなり、知的な問題について関心を持つこと自体もむつかしくなってしまいます。ところが、卒論を完成させた経験を持つことによって、卒業後も、卒論でとりあげた問題についての関心が持続し、文献を読んだり、ノートをとったり、講演会やシンポジウムに参加したり等々、その分野について学び続けるエネルギーを獲得することができます。卒論にとりくんだ熱意と、卒業後に知的生活を続ける熱意は、比例します。卒論を書いたことで、専門家としての見識に磨きをかけ続ける基礎をつくったことにもなるのです。

 大学院への進学に関しては、今後の制度が流動的ではあるものの、卒論を書いておいた方がなにかといいのでは、と思います。文系の修士課程(博士前期課程)への入学試験では、卒論よりも外国語と専門分野に関する筆記試験の方が重視される大学院が多いと思われます。ただし大学院によっては、学部からの内部進学の場合、学部での卒業論文の成績が「A」(あるいは「優」など)でなければならない、といったところがあると聞いていますが、真偽のほどは個別に確認する必要があります。ともかく、将来は大学院でさらに学ぼうと少しでも考えているのであれば、卒業論文はぜひ書いておくことを強くすすめます。将来の勉強にとって、卒論を書いた経験を持っているのと持っていないのとでは、雲泥の差が出ることもしばしばあります。

 「専攻と違う分野のゼミで卒論を書いても、それなりのものをしっかりと書けば評価されるのでしょうか?」といった問題は、あまり気にすることはないのでは、と思います。だれが評価するのか、といった問題もありますが、「それなりのものをしっかりと」書くことそれ自体に意味があると考えて、自分自身の問題意識にこだわって書くことこそが重要ではなでしょうか。


 卒論執筆にあたって参考になると思われる本を下記に挙げておきます。

 1)ウンベルト・エコ(谷口勇訳)『論文作法-調査・研究・執筆の技術と手順』、而立書房、1991年 / ISBN: 4-88059-145-9
 2)フライ(酒井一夫訳)『アメリカ式論文の書き方』、東京図書、1994年 / 4-489-00431-1
 3)木下是雄『理科系の作文技術』(『中公新書』624)、中央公論社、1981年 / ISBN: 4-12-100624-0
 4)桜井雅夫『レポート・論文の書き方-上級』改訂版、慶應義塾大学出版会、2003年 / 4-7664-1012-2
 5)澤田昭夫『論文の書き方』(『講談社学術文庫』153)、講談社、1977 / ISBN: 4-06-158153-8
 6)――――『論文のレトリック-わかりやすいまとめ方』(『講談社学術文庫』604)、講談社、1983年6月 / ISBN: 4-06-158604-1


 下記に、卒論の準備にあたって「調べる」作業に便利なウェッブ・サイト「アリアドネ」のURLをはっておきます。以上、あまりまとまっていませんがとりいそぎ。

参考URL:http://ariadne.ne.jp
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この回答へのお礼

 ご回答有り難う御座います!!
 細かく教えて頂き、とても勉強になりました!!ご丁寧な参考文献やサイトのご紹介、とても嬉しかったです!頑張りたいととても思いました。卒論を書くっていうことはとてもメリットがあるんですね!!大変かもしれないけれど、やるだけの事をやってみたくなりました!!絶対自分に無駄になることが無い、という事を知ってとてもやってみたいです!頑張ってみたいです!!
 世の中には卒論を書いておられる方は一杯いらっしゃるんですよね!そんな方々と交流があったときに卒論を書いていることはとても為になると思います。頑張ってみます。有り難う御座いました。

お礼日時:2005/05/08 12:42

私は、2度、大学生活を送り、どちらも卒論は選択制でした。


最初の大学時代は、とにかく大卒という学歴を手に入れるためだけの目的だったので、卒論は書きませんでした。そして、1番お気楽なゼミに入り、のうのうと大卒を手に入れました。
2度目の大学生活は、この3月まででしたが、さすがに自分が勉強したいと思うことがあって入学したので、卒論を書こう!と意気込んでいました。ですが、会社生活も送っていたので、両立が難しく、断念しかけました。
それでも、いろいろと悩んだ結果、突然書くことを決め、1ヶ月で仕上げ、提出しました。
この1ヶ月、これほどまでに勉強し、また、そこで得た知識が今後の役に立つことを実感し、会社生活でつらいながらも、やってよかった・・・と思っています。
ただ、準備期間が短かったため、教授からの評価は惨憺たるものでした。
だとしても、自分が納得する知識を得られ、仕上げた実感が、今後の自分の自信につながっています。
大変だとは思いますが、ぜひ、書いてみてください。
(社会人になると、何かと文章を書かせることが多くなり、困る新入社員をよく見かけます。多少なりとも、文字数の多い文章を書いた経験は、社会で活かせます。)
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この回答へのお礼

 ご回答有り難う御座います!!同じ選択制卒論の経験者の方のお言葉、とても参考になりました!!
 一ヶ月で仕上げられたとのこと、すごいですね!!その熱意、勉強に対する気持ち、なんだか分かるように思います。私も実は編入生で、短大から四大に編入したときは本当に嬉しくて、今勉強するのがとっても楽しく、毎日大学の施設を使えるのが本当に嬉しいんです。
 卒論については一生懸命やってみたいと思います。今のゼミは専攻ではないけれど、教授もとても良い方で、ゼミ自体にもとっても興味が沸いています!卒論を書くことで得るものがたくさんあることをしって頑張ってみたくなりました!!また、選択制なのに書いた、という事で、自分の中でもステップアップでき就職活動などでも胸を張って自分をアピールできるのではないかと思います!有り難う御座いました!参考になりました!!!

お礼日時:2005/05/08 12:50

うちの大学教授が「大学には卒業論文を書くために来ているものだろう」と言っていました。


実際に就職活動の際に企業でも何社か卒論のタイトルについて聞かれ
関連企業では中身に関してもかなり突っ込まれました。
もし、エントリーシートに卒論を書かせる欄があった場合、
その企業は卒論は当たり前だと思って載せていると思いますので
私は書いておいたほうがいいと思います。
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この回答へのお礼

 ご回答有り難う御座いました。
 就職活動の際にそんな風に聞かれることもあるんですね!!とても大事なウェイトを占めるんだなぁと思うと、大変でも挑戦してみようと思いました。今のゼミ、とっても楽しかったりするので、教授に相談してみようと思います。とにかく書いてみたいです!大変かもしれないけれど頑張ります!!
 お言葉有り難う御座いました!!

お礼日時:2005/05/08 12:44

私は卒論が必修だったので書きました。


これまでの人生で、あれほど勉強したのは後にも先にもあのときだけです。

試験のためとか、単位のためとか、人に言われてやる勉強・研究は荷が重いものですが、自分が疑問や興味を持って突き詰めて行く過程は、とても面白く楽しいものであると実感しました。
その時点で、今までの学生生活の間にもっと勉強すれば良かったと思いました。(こんなに楽しいものなら)

したがって、現在違う専攻のテーマに興味がないのなら、まずはちょっと覗いてみて、興味が持てそうかどうか考えてみてもいいと思います。
まったく知らないときは、興味が持てなかったテーマでも、ちょっとかじることによって疑問点が芋づる式に出てきたりして、自分の思わぬ才能(?)や方向性を発見することもあります。

覗いてみて興味がもてそうもなく、ただ単位のためだけに(または将来の有利さの計算ゆえに)書くというのなら、書かない選択もあっていいと思います。

実際の生活(進学・就職も含めて)に具体的に役立つというよりは、自分自身の内面的な成長に役立つのではないでしょうか。
また、その評価については、学校によると思うので判断しかねますが、専攻と違ってもそれなりのものであれば評価されると信じたいですね。
そう信じなければ、書き出す勇気が持てません。

社会に出たら、自分の好きな仕事だけを選んでやるわけにはいきません。
せめて学生のうちだけでも、自分の好奇心と向上心を満たす選択をされることをオススメします。
私見ですので、参考にならなかったらごめんなさい。
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この回答へのお礼

 ご丁寧なご回答を有り難う御座います。大変参考になります。
 それなりのもの、というか書くともし決めたときにはしっかりと納得のいくものを書き上げるつもりでいます。その点、訂正、及び謝罪を致します。申し訳ありません。

 今のゼミは専攻ではないにせよ魅力的ではあります。受講していると学ぶことが多く、とても楽しいです。というか、私が「身に付けたい!」と思う知識等が多いので、受講にも身が入ります。
 外国語学部といえども外国語は勿論、それを活用するための+アルファの学問、知識も必要ではないかともとても思います。その点で卒論を書くということは内面的な成長はとても出来そうな気がします。
 もう少し眺めてみることも大事かもしれません。うちはゼミについても選択制で、多くの友人がゼミを履修していないのですが、やはり大学で自分が努力した功績を、自分の中で持って生きていきたいので、しばらく考えてみることにします。有り難う御座いました。

お礼日時:2005/04/24 16:36

どこから評価されるのでしゅうか?


それなりの物程度なら卒論レベルならどこからも評価の対象外でしょう。
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この回答へのお礼

 ご回答有り難う御座います。言葉が足りませんでしたことをお詫びいたします。
 それなりのもの、というつもりではなく、やるからには自分なりにしっかりと納得のいくものを提出しようと思っています。
 気持ちが引き締まりました。有り難う御座いました。

お礼日時:2005/04/24 16:26

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