こんばんは。僕は今19歳の大学生です。
村上春樹の作品を初めて読んだのは去年の夏でした。そのとき読んだのは『海辺のカフカ』です。すごい衝撃を受けました。おもしろ過ぎて。でも難解すぎて言いたいことがうまく掴めませんでした・・・(自分の中で作者の言いたいことをつかんで自分なりに解釈できなければ、その本を読んだということにならないのかもしれませんが・・・)それから村上春樹の『ノルウェイの森』『中国行きのスロウボート』『風の歌を聴け』を順に読みました。でもやはり言いたいことがうまく掴めません(><)
そこで皆さんは村上春樹の作品についてどう思われますか?作品の根底には何が流れていると思いますか?また、村上春樹の作品を読むに当たっての心構えなどありますか?本は自分で読み解かなければ意味が無いというのは重々わかっているのですが、参考にさせてください。よろしくお願いします。
A 回答 (16件中1~10件)
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No.16
- 回答日時:
No.15
- 回答日時:
私も村上春樹はとても好きで、小説もほとんど読みました。
小説については、みなさん述べられていることに、いろいろと共感を抱いております。村上春樹という作家を知るひとつの手立てとして、エッセイ-というのもあります。私のお薦めは「遠い太鼓」という旅行記です。結構なボリュームはありますが、どこからでも読める作品で、私もかなりの回数を読みました。
小説においては、乾いた文体から喪失感や死の予感などを感じる事が多いですが、エッセイにおいては、村上春樹の温かでユーモラスな視点を読み取る事ができます。
小説に少し疲れたときにはお薦めです。
遠い太鼓は旅行記だったのですか。今度読んでみようと思います。エッセイは確かにとても役に立ちますよね!少年カフカという雑誌(?)を読んだのですが、春樹さんの考えとかがよくわかりました。その後に海辺のカフカを読んだのですが、一回目よりも言葉がすっと入ってきました。本当にあんな切ない感じの小説を書く人がこんなに陽気な人だったんだと思いました^^
回答どうもありがとうございました!!とても参考になりました!
No.14
- 回答日時:
わたしは 信頼関係の問題が主題であるととらえて 《風の歌を聴け》から《ねじまき鳥クロニクル》までですが 批評にまとめてみました。
参考になるとよいのですが。参考URL:http://d.hatena.ne.jp/bragelone/20050501
信頼関係ですか。とてもおもしろい見方ですね。やはり読み方にも十人十色で、こうやって皆さんの意見を聞いていると様々な価値観に出会えてとても楽しいです^^僕は信頼関係とは少し違うんですが、「海辺のカフカ」を読んでいて、「喪失」というのももちろん感じましたが、「自我」と「他我」の問題について語っているのかなと思ったりもしました。
回答どうもありがとうございました!!bragelone の批評も読ませていただきます。
No.13
- 回答日時:
私もだいぶ読みましたがいまだに全くつかめません、が
一番感じるのは「喪失」、なにかがなくなった感じ、です。
でも何がなくなったかはわからないんですけど、とてつもなく大切なものがなくなっている、感じはします。
だからすごく寂しくなるんですけど、でも読んでしまいます。何故かわからないですけど。
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」私もお薦めです。2回読みましたが、またもう1回読むつもりです。何故か何回も読んでしまう、そういう魅力もありますよね。
皆さんやはり喪失ということをおっしゃいますよね。僕も感じました。特にノルウェイの森とか。
本当に何度も読み返したくなりますよね。僕はほとんどの場合読み返すということをしないのですが、春樹氏の小説は不思議と読み返してしまいます。
回答どうもありがとうございました!!参考になりました。「世界の終わり・・・」は是非読みたいと思います。
No.12
- 回答日時:
私も「海辺のカフカ」をきっかけにファンになった
ものです。今ではほとんどの作品を読みました。
説明しようとしたんですけど、上手くかけませんでした。
しかし、是非紹介したい本があるので回答します。
本の紹介をしてパッと去ります。
村上さんが「若い読者のための短編小説案内」と
いう本をだしています。
この本は、小説の解説本です。
村上さんが気に入っている小説を
職業的作家の立場で、村上さんが解説したものです。
作家の小説の読み方というものがどういうもの
なのかが分かって勉強になりました。
もちろんこれが全てではないでしょうけど
少なくとも、村上春樹がどのように読書を
しているかわかっただけでも、私には十分でした。
質問の中にあげられている小説しか読んでいないので
あれば、エッセイをたくさん読んでからこの本を
読むと、より分りやすいかも知れません。
というと、他の小説にしても同じことがいえるかも
しれませんね。
どういう人が書いているのかを多く知ると
その人の作品を理解し易いのではないでしょうか?
では。
作者の小説観だとか読書観をしることはとても参考になりますよね。春樹さんがどういう風に本というものを捉えてるのかとても気になります^^そのような本があったとは知りませんでした。どうもありがとうございます!!参考になりました!
No.11
- 回答日時:
#9です。
追記。私なりに感じている春樹さんのテーマ。
生と死。
現実と非現実。
相対するようにみえる2つの事象は、
間に薄い膜を挟むように繋がっている。
それらの間で翻弄され、傷つきながら
それでもあるべき場所を探している、僕。
「やれやれ」
初期の「僕」に言われそうだけど。
ノルウェイの森で生と死は対極にあるものじゃなくて、死は生の内に含まれているものなんだ、というような記述がありましたよね。僕もそう思います。そこから先の解釈がすごいですね。回答どうもありがとうございました!!
No.10
- 回答日時:
#7です。
丁寧なお返事ありがとうございました。
ひとつ書き忘れたことがありますので、付け加えさせてください。
村上さんの作品は小説というより物語に近いと思います。
『海辺の…』ではギリシャ神話が扱われていますよね。
神話とか物語って、明確なテーマを持っているというより、人々の心の奥深くに訴える普遍的なもの、理屈では説明しがたいある種のイメージがあるから語り継がれてきたのではないですか。
だから村上さんの作品に「明確」なテーマは存在するかどうか。
少なくとも、村上さん自身、常にそれを意識して書いているようには思えないのです。
ほかの作家だったかもしれませんが、書いているうちに登場人物が人格を持って、勝手に一人歩きしだす、と言っているのを読んだことがあります。
村上さんの作品もそれに近い感じがします。
村上さんのファンに、理屈抜きで楽しめばいいと言う人が多いのは、その辺のところに理由がありそうです。
でも私は、自分の感じたものを自分なりに分析するのが好きです。
人それぞれですね。
何度もお返事を下さってありがとうございます。嬉しいです^^『少年カフカ』で、春樹さんも、明確なテーマだとかを設定せずに書いているということを言ってました。春樹さん自身小説を分析したりすることに意味を感じていないみたいです。特に海辺のカフカについては分析しないで、総体としての物語をそのままのかたちで受け入れて欲しいと言っていました。
確かにこの物語において、登場人物のそれぞれが鮮明に生きているような感じを受けました。自由に一人歩きしてるような。
僕も分析するのが好きみたいです^^というかしないと気がすまない質みたいです。回答どうもありがとうございました!
No.9
- 回答日時:
解釈なんてどうでもいいから、
彼の世界に浸って、
頭じゃない、自分のやわらかいところで
感じればいいんじゃないかな。
読んだ後に、
ああ、美味しいビールが飲みたくなった。
それでいいと思います。
変な答えでごめんね。
いえ、参考になります。僕は小説というものをかたく考えすぎていたのかもしれませんね。『少年カフカ』という雑誌を買って読んでみましたが、春樹さんも同じようなこと言ってました。まず文章そのものを感じ取れば、解釈だとか分析だとかいったものはあとからついてくるものだと。そういう風に捉えていきたいと思います。回答どうもありがとうございました!!
No.7
- 回答日時:
『海辺のカフカ』、つい最近読みました。
私が一番好きな作品は『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』です。
これはとても読みやすくわかりやすい作品です。
何かのエッセイの中で、村上さん自身が『世界の…』と『ノルウェイ…』は一対をなすものだという言い方をしていたように思います。
そのときは「どこが?」と思いましたが、「生と死」(もしくは「生と死の狭間」)、「死者は生きている者の心の中で永遠に生き続ける」というあたりかな、と今は思っています。
『世界の…』の「森」は『海辺の…』の「森」につながっているように感じました。
村上さんは、作品を書くことは「自己治療のステップだ」と言っています。
自分の欠落を埋めるために、自身の内面を掘り下げているんですね。
井戸を掘っていくと、孤独の世界に入っていく、でももっと掘っていけば、お互いの井戸は地下水脈という深いところでつながっている。そんな意味のことも言っています。
なんだか良く解らないけれど感動する、というのはあなたの内面の奥深いところが村上さんの世界につながっている、ということだと思います。
「書いたのは僕だけれど、テキストとしていま存在するものに対してアクセスする権利はみんな平等だ」とも言ってています。だから文庫本に解説は付けない、と。
面白い考えですね。
よく芸術作品は、子どもと同じで作者から生まれるが作者を超えていくと言います。
そういうことかな、と。
でもやはり、村上さん自身はどういうつもりで書いたのか、気になりますよね。
で、私は対談集を読むのが好きです。
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』はなかなかおもしろかったです。
この中で、『ねじまき鳥クロニクル』でやっと夫婦というものが書けたと言っていますが、『海辺…』で親と子が書けたんじゃないかと私は思っています。
それと村上作品を読むといつも感じる喪失感が『海辺の…』では感じませんでした。
「新しい世界」という言葉が強く印象に残っています。
長々と書いたわりには、答えになっていないみたいですね。
作品については、とりとめないですが、上に書いたようなことです。
根底に流れているのは、村上さん自身の心の奥深くに潜むもの。
心構えは、何度も読み返して自分の内面を掘り下げろ、というところでしょうか。
いえ、とても参考になりました!!僕もノルウェイの森を読んでいて死だとか喪失について語っているのかなと思いました。『世界の・・・』も読んでみます。きっとたくさんの作品を読むことで作品同士が繋がっている部分とかが見えてきて、理解しやすくなることもあるんでしょうね。僕の内面と彼の世界がつながっているなんていわれると何だか嬉しいですね。
皆さん『海辺・・・』はいつもと感じが違うとおっしゃいますね。本当にとても参考になりました。
対談集も読んで、何度も読み返していこうと思います。まとまってないお礼ですみません。回答どうもありがとうございました!!
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