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文献を読んでいる際に、日本・中国のものに関わらず、文献自体の名称・内容で読み方のわからないものを調べる時に有効な方法を教えてください。
 例えば、『山海経』は「さんかいきょう」とは読まずに、「せんがいきょう」と読むように、漢字だけでは判断しにくい時が多々あります。(知識の問題かもしれませんが、始めて目にする文献の読み方で苦労するときがあります。)
 文学を大学で専攻されているか、個人で長く文献講読をなさっている方で、よく使われる辞書、サイト、或いはオリジナルの方法を教えてもいいという方、よろしくお願いします。(特に日本・中国のもの)

A 回答 (3件)

大学で国文学と図書館学を学びました。


基本的なことしかわかりませんが他の方にも役に立つかもしれませんので一応。
まずNo.1さんとNo.2さんが共に挙げられている大修館の『大漢和辞典』は、監修者の名前をとって諸橋漢和ともいわれるとてもポピュラーなものです。
略字や国字も含み用例も百科事典並みですので、図書館でも基本ツールです。
分室や自動車文庫ならいざ知らず公立の図書館でもかなりの確率で所蔵していると思われます。
次に国文学関係でよく使われるのは『国書総目録』と『古典籍総合目録』です。
これは大体明治くらいまでに出版された文献がどこに所蔵されているのかを探すための本なのですが、読み方、異本の存在を確認するのにも使います。
50音配列のため冊子体で探すには文献の頭くらいはわからないと引けませんが、便利な世の中になったもので今ではネットで一般公開されています。
参考URLは国文学研究資料館のHPのトップですので「電子資料館」をクリックしていただいて「国書」または「古典籍総合目録」を開いて漢字で検索してみてください。読み方がわかりますよ。
あと、こういった辞典やデータベースを使うときは必ず凡例や利用の注意をきちんとおさえておくことが大事です。
自分の探しているものが、年代や内容からその辞典では切り捨てられている可能性もあるからです。

参考URL:http://www.nijl.ac.jp/index.html
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この回答へのお礼

大変参考になりました。いろいろ細かく説明してくださり、助かりました。

お礼日時:2005/05/11 23:30

中国史を研究しているので、日本については曖昧にならざるを得ないので、漢文の場合についてのみのアドバイスと受け取ってください。


通常、有名な書籍、例としてあげられている『山海経』くらいになると、大抵の漢和辞典には載っていると思います。
それ以外の語句については、諸橋轍次『大漢和辞典』(大修館書店)が有效かと思いますが、まずそこまで調べなくても大丈夫かと思います。

あと、日本史や日本文学でのことだと思いますが、「六」を「りく」と読む、たとえば『六典』を「りくてん」と読み、「律令」を「りつりょう」と読むように、独特な読みがある場合が多いようです。これについても大抵の漢和辞典には記載されていると思います。

ふつうの漢和辞典に載っていない書籍名について(つまりマイナーな書籍ですね)は、中国史における漢文購読を例にとれば、そのまま音読みをします。私の経験では、それで全く問題ありませんでした。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2005/05/02 11:21

こんばんは。

一応、大学院で漢文専攻だったものです。
>文献自体の名称・内容で読み方のわからないものを調べる時に有効な方法
かどうかはわかりませんが、一番手っ取り早い方法は、でかい辞書を引くことでしょう。『大漢和』がお勧めです。これは恐ろしく大部なものでして、書架から何度も抜き差ししているうちに腱鞘炎になった人がいるくらいの重量があり、個人で所有されている人はあまりおらんでしょうが、大学図書館やちょっと大きい図書館にはよく備えられているので探して見てください。
基本的に漢和辞典なので、読み方がわからなくても画数などから引けます。
これの強みは、収蔵語彙が桁外れに多いことと出典がもれなく記載されていることです。便利すぎて、研究者が愛用するのは禁じ手と見なされているくらいです。大概の漢文書籍なら、これでケリがつくと思います。
なお、中古なら個人で手に入れることも可能かも。

参考URL:http://www.taishukan.co.jp/kanji/daikanwa.html
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この回答へのお礼

ありがとうございました。大変参考になりました。

お礼日時:2005/05/02 11:22

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