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古典についての質問です。

『 比べこし 振り分け髪も 肩すぎ「ぬ 」
           君ならずして たれかあぐべき 』

この文中の「ぬ」が打消の助動詞『ず』か,
完了の助動詞『ぬ』かを識別し,文法的意味を答えよ。

という問いについて,,,

「ぬ」の前の『すぎ』は,ガ行上二段活用動詞『すぐ』
の 未然 or 連用形 で,助動詞の接続からでは区別できませんでした。なので,文の終わりでもないし,下に『君』という名詞がついているから,この「ぬ」は連体形ではないかと考え,打消の助動詞と答えたのですが,答えは完了の助動詞でした。

わかる方,なぜ完了の助動詞になるのか,というのと,
この考え方のどこがどう違うのかというのもセットで
わかりやすく教えほしいです!

A 回答 (2件)

「文の終わりでもないし,下に『君』という名詞がついている」という判断が誤りです。


これは「文」ではなく、和歌です。和歌は途中でも区切れがあり、この歌は「比べこし 振り分け髪も 肩すぎぬ」で区切れがあります。「伊勢物語」の筒井筒に出てくる有名な歌ですよね。歌の意味は「比べ合ってきた私の振り分け髪も、肩を過ぎました。あなた以外の誰のためにこの髪を結い上げましょうか。 」となります。
あなたの解釈だと、「比べ合ってきた振り分け髪も肩を過ぎたあなた以外の誰のために、この紙を結い上げましょうか。」となり、振り分け髪が方を過ぎたのは「君」(あなた)だということになってしまいます。
和歌の区切れと意味を理解していれば、この「ぬ」が連体形で「君」に続くと考えるとおかしいとわかり、連体形ではなく終止形だと判断できます。
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この回答へのお礼

そうなんですね!理解できました!
わかりやすい解説ご丁寧にありがとうございました!
ちなみに文中で句切れがあるのは和歌だけですか?
それとも他にもまだあったりしますか?

お礼日時:2023/12/27 12:18

No.1です。

お礼コメントを読みました。
まず先に、No.1本文に誤変換が複数あったことをお詫びします。予測変換で間違っていた状態に気付かず投稿してしまいました。
また、質問者さんの解釈についても書き間違ってしまいました。質問者さんは「打消の終止形」だと勘違いしたので、以下のように訂正します。

(訂正版)
あなたの解釈だと、「比べ合ってきた振り分け髪も肩を過ぎないあなた以外の誰のために、この髪結い上げましょうか。」となり、振り分け髪が肩を過ぎていていない「君」(あなた)となってしまいます。それでは、その後の「あぐべき」長さの髪につながらないし、誰の髪の長さの話?ということになってしまいます。

>ちなみに文中で句切れがあるのは和歌だけですか?
>それとも他にもまだあったりしますか?

そもそも、和歌は「文」ではないので、「文中」という捉え方をしてはいけません。和歌には句読点がないでしょう?
和歌だけでなく、俳句なども同じです。俳句の場合は「切れ字」というものがあって、もう少し分かりやすいかもしれませんが。
あと、古文ではセリフに必ずしもかぎ括弧をつけて区別するとは限りません(教科書では付いていることが多いでしょうが)。心の中で思っていることも、かぎ括弧を付けずに「……と」等で引用する場合があります。
なお、係り結びの結びや、連体止めといった用法もあり、文の終わりでも終止形にならないこともあります。
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この回答へのお礼

わざわざご丁寧にありがとうございました!
詳しくてとてもわかりやすかったです!

お礼日時:2023/12/28 23:19

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