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地学 気象 気温 温度 山 富士山 物理学 物理 気象予報士

地学について質問です。標高2000mの山があり、湿ったフェーンが発生した。標高1000mまで上昇したときに空気界が飽和に達し、その時の空気界の気温が20℃であった。 空気塊が頂上を過ぎて山の反対側に降下し標高0mに達したとき、空気界の気温はいくらか?なお計算では、湿潤断熱減率を5℃/km、乾燥断熱減率を10℃/kmとせよ。

どうしてもわからないため、教えて欲しいです。30℃かなと計算して思ったかもしれません。どうですか?

A 回答 (1件)

標高 1000 m → 2000 m に上昇する間は「飽和状態」で温度が下がりますから、「湿潤断熱減率:5℃/km」を使います。


つまり「高度が増すと『断熱膨張』で温度が低下するが、水の凝縮熱が発生するため温度低下率は小さい」状態で温度低下します。

標高 2000 m → 0 m に下降する間は「乾燥状態」で温度が上がりますから、「乾燥断熱減率:10℃/km」を使います。
つまり「高度が減少すると『断熱圧縮』で温度が上昇するが、水の気化熱は発生しないため温度上昇率には影響しない」状態で温度上昇します。

以上の結果、
・標高 1000 m → 2000 m での温度低下
 -5 [℃/km] × 1 [km] = -5 [℃]
 よって、標高 2000 m の山頂での温度は
  20 - 5 = 15 [℃]
・標高 2000 m → 0 m での温度上昇
 10 [℃/km] × 2 [km] = 20 [℃]
 よって、標高 0 m に達したときの温度は
  15 + 20 = 35 [℃]

このとき、山を越える前の標高 0 m での温度は「30℃」であったことは分かりますか?
標高 0 m → 1000 m に上昇する間は「乾燥状態」(水の凝縮は起こらない)で温度が下がりますから、「乾燥断熱減率:10℃/km」を使うからです。

ちなみに、もし「最初の 20℃ が標高 0 m のときの温度」であったとしたら、
標高 0 m → 1000 m に上昇する間は「乾燥状態」(水の凝縮は起こらない)で温度が下がりますから、「乾燥断熱減率:10℃/km」を使います。
つまり「上昇時」と「下降時」で異なるのが「標高 1000 m → 2000 m」の間だけなので、山を越えて 標高 0 m に達したときの温度は
 25 ℃
になります。

あなたの出した答「30℃」になることは、どちらの場合にもあり得ません。
いったい、どういう計算をしたのでしょうか?
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