
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
>一体どちらが正しいのでしょうか?
安全な添加物もあり、体に悪い添加物もあるというのが正解です。
「食品添加物は絶対悪」と決め付けるのではなく、何が安全で何がどれだけ危険なのか、正確な知識を得て適正に判断することが大切です。
●重要なこと。
食品添加物の問題を考えるときに重要なことは「摂取量」の問題です。
食品添加物だけでなく、医薬品も一般の食品も同じことが言えます。
・添加物のリスク = 有害性 × 暴露量(摂取量)
・医薬品のリスク = 有害性 × 暴露量(摂取量)
・食品のリスク = 有害性 × 暴露量(摂取量)
(注:暴露量=曝露量のこと)
有害性が極めて低ければ、摂取量が多くても実害はありません。
有害性が極めて高ければ、摂取量が少なくても問題があります。そういうものは許可されません。
食品添加物の危険性を叫ぶ人たちは、ほとんどの場合「現実の摂取量」を無視しています。微量でも有害なので絶対に取ってはいけないと主張します。短絡的な考えです。
認可されている食品添加物で、何らかのリスクがある物質は、「一日摂取許容量」が設定されています。
ADIが設定されていない、つまり安全性が高く摂取を制限されない物質も多数あります。
●一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)
人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への悪影響がないと推定される1日当たりの摂取量のことです。
通常、1日当たり体重1kg当たりの物質量(mg/kg 体重/日)で表されます。
個々の添加物の安全性評価は下記を参照してください。
日本独自の基準ではなく、国際的な安全性評価基準です。
●食品添加物のFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)による安全性評価
https://www.ffcr.or.jp/tenka/secure/post-20.html
・指定添加物の安全性評価
https://www.ffcr.or.jp/tenka/secure/jecfa.html
・既存添加物の安全性評価
https://www.ffcr.or.jp/tenka/secure/jecfa2.html
ADIは、急性毒性・慢性毒性などを確認するために、実験動物に大量に与えて何らかの有害性が確認された量に対して、100倍の安全係数を掛けて設定されます。
リスクがある物質については、使用してよい食品や使用量の上限が決められています。
また、食品添加物はコストがかかるものでもあり、必要以上に使っても意味がなかったり逆効果になる場合もあるので、「添加物てんこ盛り」とか「添加物のかたまり」などという食品は存在しません。
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●もうひとつ重要なこと。
食品添加物は、食品の品質を保つために使われるものだけではありません。
なかには「食品添加物=防腐剤」と思っている人もいるようですが、そもそも「防腐剤」という区分の添加物はありません。「保存料」「pH調整剤」などの区分はあります。
調味料(うま味調味料)、甘味料、酸味料、苦味料などの「味を調える目的」の食品添加物もたくさん使われています。
●食品添加物の種類と用途例(日本食品添加物協会)
https://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/siryou
糖類・糖質を忌避する一方で、食品添加物の甘味料を使用した「ゼロカロリー飲料」を「健康に良い」として愛飲する人がいるのは不思議なことです。
また、「調味料(アミノ酸等)」という表示を毛嫌いするのに「アミノ酸飲料」が体に良いと思ったり、保存性を高める添加物として使われている「ビタミンC」や「ビタミンE」を体に良いとみなしたりするのもおかしなことです。
ちなみに、健康のために飲まれているビタミンやミネラルのサプリメントは、基本的に食品添加物として認可された物質です。医薬品としても認可されていたりします。
そのほか、食品の製造に必須な「食品添加物」もあります。
たとえば、
チーズの製造に使われる凝乳酵素「レンネット」。子牛の第四胃から採取されるものと植物性のものがありますが、いずれも食品添加物として認可されたものです。出来上がったチーズに残らない加工助剤で、添加物表示の対象外です。
豆腐の製造時に豆乳を固めるために使われる凝固剤「にがり(塩化マグネシウム)」など。これも食品添加物なので原材料表示に明記されています。
また、砂糖の製造時にサトウキビの絞り汁を中和するために使われる「消石灰(水酸化カルシウム)」。
きび砂糖はカルシウムが豊富と喜ばれるのは、水酸化カルシウムが残っているためです。精製度の高い上白糖やグラニュー糖には残っていません。
「消石灰(水酸化カルシウム)」は、コンニャクの製造時にも必須の添加物です。
No.9
- 回答日時:
先日、腎臓機能低下の症状で診察してもらっている大学病院で食事指導を受けました。
「カルシウムや鉄分などのミネラルや、ビタミンAやCなどのサプリメント飲料を見かけますけど意識して飲むようにした方が良いですか」と尋ねたら、
「どんなものもほどほどにね。取り過ぎると、それを排出する腎臓に負担をかけてしまうから」との事でした。
カルシウムなど必要だと言われますけど、カルシウムだけ摂取してもダメって事ですね。安全性が云々されない成分でも取り過ぎ注意ということ。食品添加物の場合も一緒ですね。
ただ、食品添加物を気にするかどうかはその人の自由だと思います。でも、以前に食品メーカーの研究員だったんですけど、あるとき使者が出るほどの大規模な食中毒事件が起きたとき、研究員同士で、もしもメーカーさんが適切な量の保存料を使っていたら、こんな事件が起きなかったかもしれないねと話し合ったことがあります。
食品添加物で特に嫌われる保存料もそんな感じです。食べ物の腐敗や食中毒の危険の防止に間違いなく役立ってます。
だから、添加物の効用を理解した上で、摂取が嫌だという方は避ければ良い。ただ、個人的な偏見で危険だと周囲を煽るのはどうかと思います。
No.5
- 回答日時:
安全なのは確かでしょうが、食べる頻度が関係してくるのも確かなはずですよ。
安全だからと言ってずっとそれらばかりを食べまくってる人と、たま〜〜に取り入れる人と、添加物は抜きの物だけを食べている人とでは、長年の蓄積で違ってくるのではないですかね。
そこまで神経質にはならなくても、過ぎたるは及ばざるが如し。で、程度問題です。
いろんなものをバランスよくが一番です。
No.4
- 回答日時:
厚労省は信じられないかもしれませんが、現代の医学と科学の共通認識は「食品添加物は適切に使われる範囲でヒトの健康に悪影響を及ぼすことはない」です。
また日本の食品添加物の基準は基本的にJECFA(WHO/FAO合同科学委員会)が定める閾値に準じたもので、いわば世界標準みたいなもの。したがって「添加物は体に悪い」っていう人はそうした知識がないか、もしくは危険商法の片棒を担ぐ人。こういう人ってたいてい「日本の規制は甘い」ともいいますが、大ウソなのはすでにバレてますので賢いところはあまりこれを言わなくなっています。ちなみにコンビニ弁当って数時間で廃棄されるものでもありますので、過剰に食品添加物を使うようなトンチキはおりません。ただ何事も適度に食べればの話ですので、食べまくったらよくありませんよ。
ここから余談。
自然由来の添加物って「既存添加物」って分類ですでにいくらでも使われています。この既存添加物の中でもアカネ色素みたいに近年発がん性が確認されて禁止されてるものもありますので、自然=安全ということはありません。
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