
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
はじめに置かれたQ₁は、その周りに電界を作ります
2番目に置かれるQ₂は、この電界から力(保存力)を受けるので
Q₂の
(Q₁が作る電界から受ける力による)
位置エネルギーは
kQ₁Q₂/d
と言う事が言えるわけです
このとき全体でエネルギーkQ₁Q₂/dを持つわけではなく
(Q₁があるせいで)Q₂だけエネルギーkQ₁Q₂/d
を持っている
という話になるかと思います
これが一つの考え方
所で、図の状態で放置しておくと
2つの電荷は反発しあい、同じ速さで正反対の向きに離れて行くかと思われます
そして、十分離れた時、両者に働く力は近似的に0とみなせ、それぞれ同じ運動エネルギーUを持って等速度運動に移行するかと思われます
さて、この場合先ほどの考え方の、Q₂だけエネルギーkQ₁Q₂/dを持っているという話でしっくり来るでしようか
エネルギーを持たないQ₁が運動エネルギーUを持つ事になるので、
図の状態ではQ2だけがエネルギーkQ₁Q₂/dを持っていたのではなくて
Q₁とQ₂のグループ全体として
エネルギー:kQ₁Q₂/dを持っていたために、これが等分され
Q₁、Q₂ともに運動エネルギーUを持つに至った
と考えると、しっくりくるかと思われます
これがもう一つの考え方と言う事になります
(ただし、高校の物理では、2番目の方の考察をすることはないかもしれません…)
No.4
- 回答日時:
No.2 です。
積分計算が間違っていましたね。
「仕事」の計算なので、それそのものが「正」に結果になります。
U = ∫[∞→d](-F)dr = -kQQ∫[∞→d](1/x^2)dr
= -kQQ[-1/x][∞→d]
= kQQ/d - 0
= kQQ/d
です。
No.3
- 回答日時:
まず、何もない空間に
図のように左の+Qを配置するのに必要なエネルギーは0です
次にもう一つの+Qを右に配置するには、すでに配置された左の+Qのクーロン力(電場)の影響を受けながら配置することになるので
E₁と言う仕事が必要です
そして、このE₁が右の+Qが持つ電気的な位置エネルギーと言う事になります
さて、電位の基準を無限遠点にとることにします
単位正電荷と電荷Qの間に作用するクーロン(斥力)は
F=KQ・1/r²
(rは左の+Qから距離)
なので、無限遠点からクーロン斥力に逆らって単位正電荷を位置r=dまで運ぶ仕事は
∫(−F)dr…積分区間∞→d
=∫(−KQ/r²)dr
=[KQ/r]
( =(KQ/d)−(KQ/∞) ←KQ/∞は、あくまでもイメージ
=KQ/d−0 )
=KQ/d
となり、この仕事が位置r=dにおける単位正電荷の持つ位置エネルギー(電位)と言う事になります
ゆえに、位置r=dにある+Qの持つ
電気的な位置エネルギーは、今求めた積分結果のQ倍です
このことから、E₁=(KQ/d)Q=KQQ/d
となります
この事は、配置する順番を入れ替えても全く同じなので
まず右+Qを配置してから、そこへ左Qを配置した場合、左Qに蓄えられるエネルギーE₂も
E₂=KQQ/dです
さらに、E₁=E₂が成り立つので
2つの電荷QとQによって蓄えられるエネルギーUは
U=(1/2)(E₁+E₂)と書くことができます…これは静電エネルギーと言う考え方に結びつきます
以上、右+Qに蓄えられるエネルギー、左+Qに蓄えられるエネルギー
及び、両者間に蓄えられるエネルギー
についてでした
No.2
- 回答日時:
>これはどちらか一方を基準
いいえ、そういうことではありません。
「基準」ではなく、「一方を固定(動かない)したときの、他方の位置エネルギー」ということです。
お示しのものは、左の電荷が「動かない」としたときの「右の電荷の位置エネルギー」でもあり、右の電荷が「動かない」としたときの「左の電荷の位置エネルギー」でもあります。
どちらの立場で考えるかの違いであり、値は同じです。
お示しの場合には、同電荷なので「斥力、反発力」です。
そして
・近づけるほど、斥力が大きくなる
・遠ざけるほど、斥力は小さくなっていく(無限大でゼロになる)
となります。
「位置エネルギー」とは、どこかを基準にして、そこから「力に逆らって、その位置まで持っていくためにした仕事」に等しいです。
(「重力による位置エネルギー」は、「重力に逆らって、その高さまで持ち上げるためにした仕事」に等しいですよね? 高さ方向が h>0 となるように「上向き」に座標をとれば、重力は -mg で一定、それに逆らう上向きの力は mg のなるので、上向きの仕事は mgh になる)
一方の電荷(たとえば左側)を固定すると(そこを座標の原点にする)、右の電荷に働く力は右向きなので
F = kQQ/x^2
になります。
その力に逆らって、左向きの力(-F)で無限遠から x=d の位置まで持ってくるのに要する仕事は
U = ∫[∞→d](-F)dr = -kQQ∫[∞→d](1/x^2)dr
= -kQQ[-1/x][∞→d]
= 0 - kQQ/d
= -kQQ/d
になります。
通常は、このように「ポテンシャルはマイナス」とすることが多いですが、その絶対値を「位置エネルギー (>0)」とすれば、
位置エネルギー = kQQ/d
になります。
なお、右の電荷を固定すれば(そこを今回の座標の原点にする)、左の電荷に働く力は左向きなので
F' = -kQQ/x^2
になります。
その力に逆らって、右向きの力(-F')でマイナスの無限遠から x=-d の位置まで持ってくるのに要する仕事は
U' = ∫[-∞→-d](-F')dr = kQQ∫[-∞→-d](1/x^2)dr
= kQQ[-1/r][-∞→-d]
= 0 + kQQ/(-d)
= -kQQ/d
となって、上の U と同じ形になります。
>(いや、無限遠を基準と書いてたから違うか?)
そこでいう「基準」とは、上に書いた「力がゼロになるところを、位置エネルギーのゼロ点にする」という「本来の」意味です。
d → ∞ にすれば、位置エネルギー → 0 になりますよね。
「位置エネルギーの基準」と「動かないと仮定し、そこを原点とする」との違いです。
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