電子書籍の厳選無料作品が豊富!

日本の憲法九条は特に東南アジアの国々でとても高く評価されている(もしくは、されていた)、東南アジアで憲法を作るとき日本の憲法を規範としたという話を聞いたことがありますが、それが事実かどうか知りたいです。
そういう内容のことがかいてあるサイトや記事を教えていただけるとなおありがたいです。

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

第二次世界大戦の始まる前は、東南アジア諸国は欧米列強の植民地であり、日本はこれらの国に侵攻する際に植民地解放をスローガンに掲げました。


また、開戦後は、列強に抵抗する勢力に対して援助を行っています。
第二次大戦後に植民地を再支配しようとする列強に対する独立運動において、これらの勢力は中核的な役割を果たした例が少なくありません。
インドネシアでは、独立記念日に旧日本軍の制服を着た兵士が国旗掲揚に参加するとか、ミャンマーでは国軍記念日に軍艦マーチを演奏するそうです。
彼らは、欧米の白人を打倒した有色人種という意味で日本を規範としていたと聞いたことがあります。

憲法九条は確かに他に類を見ない理想的なものだと思います。
しかし、世界的に見れば、自国の憲法に戦争放棄の条文を入れている国はほとんどありません。
つまり、誰もが真似をしようという条文ではないわけです。

ここで「評価」ということについて考えてみます。
AさんとBさん・・・・・・Zさんがいるとします。
ここで、「Aさんは毎月1000円をBさん達に支払うこと」という法律ができたとした場合、
この法律はどのように評価されるでしょうか。
B~Zさんはこの法律を高く評価するでしょう。
でも、「私も毎月他の人に千円支払うように法律を改正しよう」と言い出す人はいないはずです。

隣の国が軍事力の行使に制限をかけられている状況というのは、とてもありがたいものです。
日本の自衛隊が攻めてくるかどうかについて、まさか「憲法があるから大丈夫」なんて考えている脳天気な人はいないと思いますが、
自衛隊が海外出兵を本分としていない以上、自衛隊が突如海外へ攻め込むにしても事前に異常な兆候があるはずですし、秘密を守るために動かせる兵力が制限されます。
隣の国にとって、日本が憲法九条をもっていることは、自国の安全を守る上で非常にありがたいのです。
高く評価するに決まっています。

しかし、それが本当に公平な意味での高い評価なのかどうかは、その国が自国の憲法に戦争放棄を取り入れているかどうかでみるべきです。
残念ながら、そういう意味ではほとんど評価されていない、というのが実情でしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

すごくすっきりしました。
第二次世界大戦中、日本は東南アジア諸国を列強から独立させ、崇拝されていたようですね。ただ、その後日本も彼らを支配し始めたので結局は反日運動が起こったと習いました。

「憲法9条が高く評価されている」ということについてひっかかっていたのは、まさに「どこの国も9条を真似していない」ということだったんです。これでとてもすっきりしました。戦時中日本がアジアの解放を謳って侵略してきたことも、憲法9条は東南アジアの国々にとってますますありがたいものとなったのかなと思います。

説明も分かりやすくて、ほんとうに感謝しています。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/18 01:01

書き忘れたので追加です。


東南アジア友好協力条約の内容は下記のURLで確認してください。

参考URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty1 …
    • good
    • 0

記憶がたしかなら武力行使を規制した憲法があるのは、前大戦敗戦国だけだったと思います。


イタリア憲法第11条の戦争の放棄とドイツの基本法第26条1項の侵略戦争は違憲という規定。

東南アジアというのは、国の憲法ではなく、東南アジア諸国連合(ASEAN)が締結した東南アジア友好協力条約(TAC)の第2条にある武力による威嚇又は武力行使の放棄のことではないでしょうか。
日本も調印しています。

個人的には、評価されている事は評価されているのでしょうけど、自衛権すら放棄したに等しい日本国憲法第9条は、アメリカの軍事力の傘の下にいる日本だから出来たことだと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

東南アジア友好協力条約というのは初めて聞きました。上のサイトもとても参考になり、勉強になりました。

確かに、日本はアメリカの保護下にあるからこそ武力放棄できるんですよね。自衛できないということはとても危険なことですから。

ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/18 00:50

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!