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「ついに、結局」という意味の「到頭」の語源を教えてください。

A 回答 (1件)

こんにちわ(/は)。



>「到頭」の語源を教えてください。
これは日本の隣の国=中国から来ています。

中国語の文献・文章を読んでいるときに、「到頭」の文字が出てきたら、われわれ日本人が日本語に翻訳するとなると、『ついに』『結局』『とどのつまり』・・・などとします。副詞的用法になります。つまり"当て字"です。

似た意味で中国からの別の拝借文字も有ります。
「到底」と書いて『つまり』『結局』と読ませることがあります。

中世・近世代の日本において、漢文・中文の素養のあった日本人が中国の漢詩などを読んでこの単語を知って学んだはずです。そして日本語の文章を書いたときに『ついに』『結局』『とどのつまり』の意味で中国語をちょっと拝借して「到頭」と書き表したものです。それがいつのまにか日本語にも取り込まれてしまったという感じです。こういった形式の日本語文が多く書かれたのは明治期ですね。その代表例は夏目漱石などです。
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ちなみに現代中国語(いわゆる北京語)では;
到頭:dao tou:ダオ トウ と発音します。

「到頭来」と書くと、『結局のところは・・・』という感じで、説明文になります。

日本語の中には夥しい数の中国からの拝借語(当て字)が入っているので純日本文学を学ぶときは苦労しますね(^^♪。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。大変勉強になりました。

お礼日時:2005/06/12 19:54

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