この前、実習でジアゾカップリングの反応を下記のような手順で行いました。
(1)アニリンを試験管aにとり10%の塩酸に溶解し、氷冷下に5%の硫酸ナトリウムを数滴加える。
(2)一方で試験管bに10%の水酸化ナトリウムにフェノールを一滴加え、氷冷する。
(3)試験管bに試験管aの溶液を加える。
ここで(3)の作業の時に入れる方向を間違えない(試験管aに試験管bの溶液を加えない)ようにと、言われました。
なぜ、試験管aに試験管bの溶液を加えたらダメなんでしょうか?どうせ、混ざるのだからどっちからいれても同じなのではないのですか??教えてください。
ちなみに大学1年です。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
>フェノキシドにジアゾ基が複数つくということはp位とm位の両方にジアゾ基がついてしまうということですか?
>その場合、立体障害などは全く考えなくても良いのでしょうか?
フェノキシドはオルト・パラ配向性といって、オルト位、パラ位での置換がメタ位よりも優先的に起こります。
またオルト位は酸素との立体障害が多少なりともあるので、パラ位が最も置換しやすいです。
なので、まずパラ位に置換した後、オルト位に置換して2置換体、3置換体などができます。
No.1
- 回答日時:
まず(1)の硫酸ナトリウムとなってるところは亜硝酸ナトリウムの間違いだと思います。
質問の答えですが、大学1年だと「芳香族求電子置換反応」といってもわからないですよね。
なるべく簡単に説明しますが、2つの液を混ぜるときに一気に加えてしまうと反応が激しくて危険な場合があるので、片方をもう一方に少しずつ加えるというのが普通です。
次にどちらをどちらに加えるかですが、今回の反応の場合、試験管a(塩化ベンゼンジアゾニウム)に試験管b(ナトリウムフェノキシド)を少しずつ加えると、ジアゾニウム塩がフェノキシドに対して過剰に存在することになるので1つのフェノキシドにジアゾ基が複数ついたものができてしまいます。
その結果目的物の収率は低くなり、純度も悪くなります。
逆にフェノキシドの中にジアゾニウム塩を加えていった場合は特に副反応(目的物以外ができてしまう反応)は起こらないので、普通はそのような混ぜ方をします。
この回答への補足
回答とご指摘ありがとうございます。
芳香族求電子置換反応は習った気がします。ちょっと知識があやふやで申し訳ありません(;.;)
フェノキシドにジアゾ基が複数つくということはp位とm位の両方にジアゾ基がついてしまうということですか?
その場合、立体障害などは全く考えなくても良いのでしょうか?
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