理系生物系の学部生です。院なんて過剰な学歴
だと思っていましたが、卒研レベルに失望し、院に
行かないと仕方ないなあと考えるようになりました。
何より分生実験は楽しい側面がありますし。
今の日本では、修士卒の理系人が多いと思います。
実験レベルと経済面を考えるとオトナな選択と思います。博士(後期過程)は確かに立派ですが、社会的には微妙な位置なのではないかと感じます。私は学問は大事ですが、実社会も大切と思っています。
そこで、就職を念頭において院(研究室)をいくつか
訪問しました。すると、なんと博士後期志向の研究室
の多いことでしょう!確かにボスは100%アカデミックな人間ですので、場合によっては進学寄りの空気になるよなあ‥とか思いますが。
よく研究室は活気がないとダメという意見を聞きますが、その根拠は何なのでしょう?実験と論文に全てを費やして気がつけばドクター目前という状態は、学問的には文句なしですが‥。楽をしたいのではありません。実社会を見据えたバランスが必要ではないかと思います。そういった理解のある研究室は「活気がない」ということになるのでしょうか?
そういった観点で院を探すと、必ずしも現在の興味に100%ヒットしていなくても、就職に理解のある研究室を選んで2年を過ごすべきではないかと思います。
院を就職前の研究経験、あくまでその後が大事と考える私の上記の考えをどう思われますか?やはり院は全てを実験に捧げるほうが何かのメリットがあるのでしょうか?
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
No.3です。
レス読ませて頂きました。
私はあなたの考えに何の違和感も感じませんよ。
私も研究から社会へ貢献していくことに非常に意味を感じますし
「実験やりましたーこんな結果でましたー」だけだとあまり“研究”とは言えないと感じます。
(そんな研究をしている方には失礼ですが)
思うに、No.3にも書きましたが
現在あなたがいらっしゃる研究室と、見てこられた研究室
そのどちらもがあまり発展的な雰囲気の無い
あなたの仰る“活気のない”研究室なのだと思います。
私の所属していた研究室では、皆自分の考えで研究を進めており
教授と意見交換してけんかのようになることがあっても
どんどんぶつかって、最終的には自分で研究の方向性を決めていました。
新しい研究手法を誰かが始める、ということもザラでした。
誰に言われるでもなく、気合いを入れたいときは自分から泊まり込むし
一段落ついた後は平日でも休むときがありました。
定期的な研究内容の発表会のときには
自分が得ている結果を挙げるだけでなく
学問としての魅力に加え
今の社会にどのように貢献し得るかを
論理的に営業マンの如くプレゼンしていました。
これはあなたが求めている研究室像ではないですか?
私が知る限り、このような研究室は3つは国内に確実にあります。
提案ですが、ご自身の興味をもたれている分野の論文等を見て
「やりました、でました」だけでなく
明確なビジョンを持っていらっしゃる
研究者を探されてはいかがでしょうか。
国外も視野に入れると、楽しそうな研究室は
まだまだいくらでもあると思いますよ。
ただ、完璧な環境を求めても労力が割に合わないので
ある程度で妥協し乗り切るのも大人として一つ必要なことかもしれません。。
改めて御礼申し上げます。丁寧なご回答本当に感謝です。
>そのどちらもがあまり発展的な雰囲気の無い
あなたの仰る“活気のない”研究室なのだと思います。
そうですね。学生にとって本当の「活気」とは何かを論じることが、今回の質問の本質のように思えてきました。それは、教授の使用人になることでも、結果を羅列することでもないのですね。また単に実験時間の問題でもないという気がしてきました。
>これはあなたが求めている研究室像ではないですか?
正にその通りです。たとえ実験が失敗であってもその理論的な発想を肯定して、学生の意欲を伸ばして成功させるような姿勢、また学生側も教授のためではなく、実験で自分の興味を満足させるような環境があったらなあと思います。当然両者には知識と技術が必要ですが。私は学部の研究室選びに失敗したようです。しかし、研究とはどうあるべきかを考えるいい機会となりました。だからこそ大学院をしっかり選びたい。そして、新しい場所で、誰よりも自分を満足させるプレゼンの場に立つことに憧れています。
>ある程度で妥協し乗り切るのも大人として一つ必要なことかもしれません。。
さすがに経験者、相当広い視点をお持ちですね。これほど深い回答があるとは正直思っていませんでした。これからの限られた時間、自分の求める場所を精一杯探していこうと思います。 学部のボスには、「お前は考えすぎる悪い癖がある」と言われてきました。これは、私だけでなく、サイエンスへの挑戦的な発言です。自分の視界がクリアに広がることを願ってやみません。
ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
No.4です。
>ピペット片手に実験に取り組む姿だけを賛美しているように思えてなりません。もちろん学問には博物学的な面がありますので、結果は何らかの新しい知識として認められるべきだと思いますし、立派なことです。実験は非常に重要だという事に変わりはありません。しかし、私は重視するのは、そこに新しい戦略性(ストラテジー)があってこその実験だということです。旧来の手法で実験を繰り返してもある程度の結果が残せるものですので、それに熱心な研究室も実に!多いと感じます。
従来の手法でやっていく中から、新しいデータが出れば、それを証明するために新たな実験手法が必要になるかもしれません。実験方法は、手段であり、旧来の手法から新たな結果も開けてくると考えます。
>常に新しいアプローチを探している研究室であれば、旧来の手法に頼るわけにはいきませんので、コンスタントに結果を出し続けるとは限らず、評価は分かれると思います。しかし、そういった所にこそ、学問の楽しさがあるのではないかと感じます。いかがですか?
頭の中で考えるのは自由です。しかし、研究とは先人の知見の上に新たな研究を加えていくものです。世界の誰もやっていない全く新しいことが自力でやれると思うのであればお試しください。まずは、研究資金、設備、その他必要になってきます。その前に、あなたにそれだけの研究をやらせるためにはあなたが、それだけのことができることをしめさなければいけません。口だけで理想を述べても誰も相手にしてくれません。まずは、自分はこれができるという結果を出さないと、大学院だろうが、就職先だろうが相手にはしてもらえません。
頑張ってくださいね。
この回答への補足
★★★★★回答下さった方全員へ★★★★★
改めて感謝します。丁寧に回答して下さった方が多くて驚きました。一つの確実な事実は、多様な意見があるという事ではないでしょうか。それぞれ参考になるものがありました。色々な方がいらっしゃいますね。これは私の考えですが、分野や内容以上に、関わるスタッフの人間性は重要です。モチベーションは全ての源となります。しかし、そういった面は数字には現れにくく、難しいものです。「恐れずに入ってみて、ダメだったら柔軟に対応する」これは社会のあらゆる面に言えることですし、何より生物的な気がします。良い社会でありますように!
No.8
- 回答日時:
私は電子工学科卒業後、院に進まずに就職しました。
しかし、卒研と直結する内容の仕事で研究所に勤務していました(今は主婦になりましたが)。私の出た研究室は、たまたまでしたが「活気がある」研究室でした。企業からの研究者も多く、教授も業界では「カリスマ(笑)」と呼ばれ、そのせいで学部卒なのに研究所に引っ張られました。
教授がその分野に力があって、研究内容が時代にマッチしていると、研究資金も研究内容も設備も人員も充実していることが多いので、概して「活気がある」研究室が良いことは実際あります。
しかし、まだ「活気がある」訳でない研究室でも、これからの技術なのかもしれませんし、今「活気がある」分野がこれからも良いとは限らないのです。
マスター卒まで2年もあるのに、「活気」なんて気にして、興味が無い対象に向かうのは、勿体無い気もします。もしかしたら一生その仕事に従事するかもしれないのに...。
でも、正直「生物」だと、本当に就職を左右する可能性がありますね。やっぱり、「活気」も重要か?
ちなみに、就職に理解のある研究室と言うのはあまり聞きませんし、私の出た研究室でも全員進学が前提のような雰囲気でした。
大学って、そういうものだと思っていました。アカデミックで、何の役に立つのかもわからないような基礎研究を泊り込みでやれちゃうのが、大学であり、そこにこそ価値があったと思います。
アカデミックな研究で培った基礎の力は、研究職につけば就職しても絶対に無駄になりません。逆に、基礎的な力のない人は、企業で研究に携わった時に結局応用が利きません。だから、心配しないで実験に集中して良いのではないでしょうか。
「研究経験」と言っても、大学と企業では装置はほぼ確実に違いますし、研究内容もそのままの人はほとんどいません。実験の仕方にも企業によってノウハウがあって、そこから独自のものを生み出そうとしているんです。そういう意味での研究経験は、実際はあまり役に立たなくて、結局は考え方とか基礎知識が重要です。
マスターやドクターの過程よりもその後が重要なのはもちろんですが、基礎的な事をじっくり出来る時代は学生時代だけです。
私は経済的な問題で修士は諦めざるを得ませんでしたが(女性だし修士なんてやめてくれって親が泣くし)、修士で自由に研究できるharu84さんが羨ましいと思いました。
「どうしても開発じゃなくて研究に携わりたい」とか、「どうしてもこれがやりたい」という具体的な将来像を持てば、自然に研究室が決まる気がします。
頑張ってください。
長くてごめんなさい。
ご回答ありがとうございます。
興味のある分野で、面白いと思える研究に関われればそれで良しとするシンプルな考え方、大変参考になりました。職は後からちゃんとついてくるから、余計な心配をせず、今できることを頑張るという姿勢は大切ですね。私の研究室は民間とのつながりが薄く、ポスドクとして周辺に消えていくドクターを見ていると、きちんとした仕事(これは私の独断で、正規社員としての採用)に就くには、院を変えて積極的に動いていかなくてはならないという思いがあります。
私はこれまで、その時その時にできることを頑張ってきたつもりです。しかし、環境は常に良い方向に導いてくれるわけではないという思いが強くなってきました。運に任せて頑張れるほど、私は大胆で純粋ではありません。どうしても打算的な考え(これは不況や、社会・人間への不信に基づくように思います)になってしまいます。
もう少し楽観的な性格になれたらとも思います。私の打算は不要なものでしょうか?
回答感謝します。
No.7
- 回答日時:
『生物系は修士時代が忙しく、その上就職も厳しい』とはよく聞く話ですね。
現在の研究室の忙しさ、担当教官のスタンスに危機感を覚え、自分の将来に向けて考えるのは自然な事だと思います。>なんと博士後期志向の研究室の多いことでしょう!
これは生物系や物理系の研究室では一般的なようですが、少なくとも工学系では珍しいと思います。博士に行くことのリスクを理解している工学部の学生は、概して博士には行きません。 博士に行くのは、裕福でかつ優秀な成績を持ち合わせている学生か、あまりに内向的な性格で多くの企業から不採用となってしまった『就職活動に失敗した学生』のどちらかだと思います。 『修士卒→就職』というルートが普通です。
>そういった理解のある研究室は「活気がない」ということになるのでしょうか?
もうおわかりなように、、「研究室に活気がある」とは、『その研究室の担当教官にとって都合のいい研究環境が整っている』ということにすぎません。 ある程度理解力があって、毎晩徹夜の実験にも文句を言わず、器用にPCを使って報告書を出してくれる学生がわんさかいれば、教授にとってはラクでしょう。 こうゆう教授の下にいると、就職活動よりも、カスな実験の報告のためだけに学会を優先させられることもあります。
>そういった観点で院を探すと、必ずしも現在の興味に100%ヒットしていなくても、就職に理解のある研究室を選んで2年を過ごすべきではないかと思います。
その通りです。
そういった冷静な判断ができる環境があるので、工学系は比較的就職率がいいんだと思います。 逆に、生物系は就職に対してあまりに消極的な環境ができあがってしまっているのが難しいところです。
>やはり院は全てを実験に捧げるほうが何かのメリットがあるのでしょうか?
ありません。
担当教官の雑用(実験)に追われて就職活動を失敗した先輩たちを何人も見てきました。
逆に、研究室で干されるぐらいに研究室に来ない先輩がいたのですが、自由応募で獲得した内定先にネームバリューがあったため、担当教官も柔軟な姿勢を見せて、無事に修士を卒業していった先輩もいました。
研究室の選択では、担当教官の人間性をよく見ましょう。 何を言っても人の話を聞けない教授だけは避けるべきだと思います。
丁寧なご回答、本当に感謝です。しかも工学系ということで、理系全体に視野を広げて考えて下さり、とても参考になります。
非常に現実的、常識的な回答を頂けたように思います。これまでには、研究室も社会の一部という回答があったり、院は研究に全てを費やしてこその就職というご意見も頂きました。やはり、大学院とはそういった場所かもしれないと思っていました。しかし、活気がある研究室とは必ずしもそういう意味ではないなあ‥と考えられるような回答もある中で、nintaiさんの回答を頂きました。
精神論とか、日本人的美徳(努力すれば必ずいい結果が出る)のような考え方を否定する訳ではありませんが、「何かちょっとおかしいな」という感覚を私は多くの研究室に持っています。それは、どうも教授からの一方的な圧力に由来するように思います。
ご回答によって、はっきりと疑問を斬ってもらったようで爽快でした。学生は研究室の捨て駒ではないですよね。自分本位に生きることも(自分の人生なのだからわがままではないはず)大切と思います。
ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
いろんな回答と返事を見て思ったことをいくつか。
× 長時間の実験
○ 新しいステラテジー&etc
という風に考えられているように感じるのですが、これはちょっと比較できるものではないですよね。解明したいことが最初にあって、そこにたどり着くのに斬新な発送が必要であることもあれば,旧来の方法で十分の場合もありますし。
誰にとっても既に報告されたものを少し改変したものよりも(一見そう見えても、実際には面白い知見を持ったものもありますが、、)、ユニークな戦略を持った研究の方が面白いでしょう。ただ、学部生の段階でそれを求めるのもかなり酷なのですが、そういったものは自分で考え出す物であって、それが与えられないことに文句はちょっと違うかなと感じます。明確な意義を見いだせないというのも、同じように思います。もちろん、研究室によってそういった方向性を出しにくいところもあるでしょうから、それは研究室選びの際にじっくりと選べばいいのではないでしょうか。
>博士後期志向の研究室の多いことでしょう!
これは、ある意味当然のことだと思います。別に進学するのがいいとか就職するのがよくないといった問題ではなく、研究室は教育という目的と同等かそれ以上に研究機関であるからです。また、他大の院で就職する場合、実験期間は実質1年~1年半程度で、トレーニング期間を除くとなかなかまとまった結果は出せないでしょう。その点を考えると”教官側”が大学院からの学生に博士まで残って欲しいと思うのは、設備面・予算面からもしょうがないと思います。そういった研究室としての考えをわかった上で、個人としてどういう選択をするかは自由だと思います。 ただ、企業経験がある先生であったり、研究面で企業と近い研究室であれば就職に理解のある先生も案外いるものですよ。
的を得た説得力のある回答ありがとうございます。
おっしゃる通りだと思います。なるほど、博士後期に傾くのは当然のことなのですね。
実際どうなのでしょう、世の中の博士への需要は、昨今の進学率の上昇に対して、あまり楽観できないようにも思います。進学等は個人の価値観や能力で判断すべき問題ですので、断言できないものだと思いますが、どこもかしこも博士志向であるのはどうかな?と感じて今回の質問をするに至りました。
また、長時間の実験が嫌とか無駄というわけではなく、本当に必要だったり、やりがいがあったりする場合も多いと思います。ただ、メンバー全員が睡眠以外は実験しかしていないんです、といった紹介を聞いて、本当に理論を重視していたり、研究を楽しんでいるのかなあ‥と思ったもので。実験に来なくなっちゃった人もいて困ったけど、ほとんどの人は頑張っているよ、くらいが人間の現実なのではないかと思いました。真に学生主体ならそうなるのでは?そうならない
場合は何らかの圧力を察してしまいます(私の研究室はまさに非常に息苦しい)
「良い選択」には個人の価値観が大きく影響しますし、実情がわからないままに選択せざるをえない場合もあり、本当に難しいですね‥。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
会社がなぜ修士卒を取るかご存知ですか。
基本的には、就職後、研究経験があることを生かせる修士かどうかということだと私は思っています。
私が最初に就職試験を受けた時、面接受験者は、6名(全員修士)で、前日、同じ宿の同じ部屋に会社の予約で泊まっていました。その時、受験者同士、いろいろ話しましたが、皆、研究を一生懸命やってきたと言っていました。誰も就職の前段階の研究経験などというものはいませんでした。その中で採用されたのは私だけでした。
院を就職前の研究経験、あくまでその後が大事と考える人を会社は、少なくとも研究者としては採用しないでしょう。一心不乱に研究をしてきた人に、研究者としてはかなわないと思いますから。少なくとも私が面接者ならそうします。
もちろん、研究と全く関係ない就職なら別です。その場合、大学院を出ていることそのものが不要ですから。
基本的には就職前の研究経験と思っているような人には、大学院に合格させることそのものが難しいと思います。
まあ、世の中いろいろな大学院がありますから受け入れてくれる所に行くことはできると思いますが、それでは、大学院にいってまたまた、院での研究に失望しましたと不平を言うような気がします。
この回答への補足
丁寧なご回答感謝します。
しかしどの方も、ピペット片手に実験に取り組む姿だけを賛美しているように思えてなりません。もちろん学問には博物学的な面がありますので、結果は何らかの新しい知識として認められるべきだと思いますし、立派なことです。実験は非常に重要だという事に変わりはありません。しかし、私は重視するのは、そこに新しい戦略性(ストラテジー)があってこその実験だということです。旧来の手法で実験を繰り返してもある程度の結果が残せるものですので、それに熱心な研究室も実に!多いと感じます。常に新しいアプローチを探している研究室であれば、旧来の手法に頼るわけにはいきませんので、コンスタントに結果を出し続けるとは限らず、評価は分かれると思います。しかし、そういった所にこそ、学問の楽しさがあるのではないかと感じます。いかがですか?
No.3
- 回答日時:
こんばんは。
私は修士卒で就職した者です。活気のある研究室=就職活動に理解が無い
ということは一概に言えません。
学業も全力で取り組み、就職活動や遊びも全力で取り組んでいるような人は私の周りには多く居ました。
恐らくharu84さんが訪ねられた研究室が
ちょっと偏執的であったのではないかと思います。
ただ、研究室は研究を行うための場ですので
研究第一、という雰囲気はどこでも普通あるものだと思います。
ですが、別にその雰囲気に迎合する必要はありません。
haru84さんは社会に出ることを強く意識していらっしゃるようですので
自分はどういうスタンスで2年間を過ごすのか、
それを常に考えて、研究室の雰囲気に流され過ぎないように
気をつけていれば問題ないと思いますよ。
私も、先輩方がDrに行く中
研究も就職活動も全力で取り組んでいました。
(どちらも疎かにしていません)
ですので、進学先を選ぶときには
自分の意志をあまりに否定するような雰囲気の研究室でさえなければ
どっぷり研究できる研究室であっても大丈夫かと思います。
要は自分次第です。
勉強も就職活動も手抜きなく頑張れるよう、いい研究室を見つけてくださいね。
丁寧なご回答感謝です。
以下私の勝手な文章ですが、よろしければ一読下さい。
>活気のある研究室=就職活動に理解が無い
ということは一概に言えません。
なるほどそうですね。でも、今の研究室(初めての経験)では、ボスはかなり一方的な指示(アドバイスというよりも命令に近い)を出しますし、学生に実験の事だけを考えて欲しいといった空気があります。したがって、学校に泊まることも多く、家にたまに帰る感じです。これが活気という事ならば、私は利己的と言われようとも避けます。実験内容がもっとインパクトのあるものならば、意欲的になるかとも思うのですが。
研究室=研究をする所ですので、自分の興味を最大限に引き出して実験する覚悟が必要だと思えてきました。
しかし!私が違和感を感じるのは、熱心に実験するだけで美徳とする価値観です。これは本質的にサラリーマンなのでは?今の研究室は「とにかく結果出しました」→「どんな意味があるかわかりません、何の役に?」というものです。純粋な学問的興味に加えて、なんらかの付加的な意義が欲しい。純粋な動機だけで動けるほど人間は強くないと私は見ています。また、ただ、実験するのではなく、明確な目的とエレガントな手法を駆使して、誰もが納得するような論理を考えてみたい!!という気持ちが強いです。そのためには、単に熱心に実験をするだけでなく、その前に新しい手法や実験の進め方を工夫する努力が必要です。それを考えずに、とにかく単調に結果をだすだけに必死な研究室をみると、違和感を感じていまいます。学問は、知識の蓄積を目的とした博物学的な面と、かならずしもそうではないが普遍的な原理的を追求する面があると思います。後者は、今まで通り実験を繰り返して得られるとは限らないと思うのです(もちろん得られる場合もあるでしょうけど)。
少し強い語調になってしまい、すいません。丁寧に回答いただいた事に心より感謝します。この考え方どう思われますでしょうか?
No.2
- 回答日時:
就職は、就職活動して、入社試験を受けて・・・
といったものとの固定観念があるのでは
ないでしょうか?
院生以上で実績を上げていれば、
企業の研究者の方から学会で
声をかけられる場合もあるんですよ。
それか企業が新しい分野に進出する
目的で大学の先生に委託研究をお願い
している例もよくあり、その分野の
研究をさらに企業内で進めようとして
その研究室の院生(博士)をとると
いうこともよくあることです。
研究=実社会の第一歩
にもなるんです。
>それか企業が新しい分野に進出する目的で大学の先生に委託研究をお願いしている例もよくあり
大学側のルーチンな実験を企業に委託する例はよく
あると思いますが、その逆が存在するとは知りませんでした。
>企業の研究者の方から学会で声をかけられる場合もあるんですよ。
期待したいですが、できれば一般論をお願いします。
>研究=実社会の第一歩にもなるんです。
そうでありたいですね。今の研究室的にはそう思えないので(年齢的にももう大学4なので)、あまりストレートな期待はしていません。
新しい視点ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
文系(政策科学)の博士論文を書いている大学非常勤講師です。
文系・理系を問わず、横のつながりがあるので参考になればと思い、発言させていただきます。
理系と文系の差はあるでしょうが、基本的に実学指向か、学術指向か、というのは教員よりも大学自体の考え方が非常に大きいと思います。たとえその指導教授が実学指向であっても、修士論文の審査にはそれ以外の教員が最低2名加わってしまいます。もちろん、学術指向が強い場合は、当然のように博士後期課程に進学することを前提として、修士論文研究をすることになるでしょう。
生物系とのことでしたが、例えば、バイオテクノロジーなど産学連携が進んでいる分野では、大学(研究科・研究室)に企業が入り込んでいる場合があります。この場合、研究内容ももっと実学寄りになるでしょう。
研究室の活気については、理系の研究室は独特な雰囲気を持っていますので聞いた限りではお答えできないかと思うので、別の方に回答を譲りたいと思います。
基本的に就職を考えられているのでしたら、就職に理解があるというよりも、就職活動をしながらでも研究活動ができるようなテーマを選んだ方がいいと思います。
院生になると別の経験をすることができるでしょう。もちろん、満足できなかった学部の研究を補完するという意味もあるでしょう。それ以上の経験もすると思います。そこでの経験を積んでいるうちに、大学での研究職に進んだ人もいますし、企業の研究職に進んだ人も知っています。みな、一様に修士課程在籍中にいろいろと考えるようです。それを考えると、今から院が経験、その後が大事、というのもわからなくはないのですが、そこまで断言してしまうのもどうかと思います。院=実験に捧げるかどうかは、その人あるいは研究室の研究スタイルによるでしょう。
正直、ひとつ気になったのは、「実社会も大事」という言葉です。研究の社会もひとつの「実社会」です。私自身、「実社会」に身を置いた後、研究の「実社会」に入った人間です。どちらもある意味「実社会」には変わりありません。その点は誤解してほしくないな、と思います。本当に「実社会」が大切だと思われるのであれば、院での研究は無駄になってしまうでしょう。
もうご自身では院進学を確定されているのでしょう。院での2年間にはいろいろなことがあると思います。別の視点を養うということも含めて、院での研究をしてみてください。文理の差はあれど院経験者として応援しています。
長々と失礼しました。
大学講師様
丁寧なお言葉ありがとうございます。文理の違いは
研究教育の本質を考える際にはあまり影響しないように思いますので、参考にさせていただきます。
>研究の社会もひとつの「実社会」です。
ここでいう「実」とは勝手ながら「経済的な労使関係を伴った健全な」いう意味で書きました。と言いますのも、学生は単位認定を教官に依存していますので、授業料を払っているにも関わらず強い発言力をもたない存在です。ゆえにボスの人間性がより重要で、場合によってはお金を出す使用人という謎の存在になります。(実験予算の規模によって意見は変わりますが)
>この場合、研究内容ももっと実学寄りになるでしょう。
企業との共同研究はあると思いますが、修士生は直接的には有利不利ないように思います。しかし、内容自体興味深いかもしれませんね。
生意気な文章にて失礼しました。改めて御礼申し上げます。
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