
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
学校で学習する国語(日本語)の文法では、文節の働きを「文の成分」と称して以下の五つに分類します。
(1)主語…「何が」にあたるもの
(2)述語…「どうする」「どんなだ」「何だ」にあたるもの
(3)修飾語…「どんな」「どのように」など、他の文節の中身を詳しく説明するもの
(4)接続語…文節どうしまたは文どうしなどをつなぐ働きをするもの
(5)独立語…他の文節との関係がなく、独立しているもの
例文の「今日は、公園で楽しく遊んだ」の「公園は」は、いつ「遊んだ」かを詳しく説明する文節なので、修飾語です。この文ではだれが「遊んだ」のかは書かれていませんが、もしこの「だれが」にあたる文節があれば、それが「主語」です。
文法というのは、言葉のつながり方の実際を理論で説明しようというひとつの考え方ですから、いろいろな学説、考え方があります。三上章の「主語無用論」でよく例に出されるのは、「象は鼻が長い」という文章を、学校で学習する文法で「象は」(修飾語)、「鼻が」(主語)、「長い」(述語)とするのでは説明として不十分、というものです(「象は-長い」という修飾・被修飾の関係はおかしい。)
ではなぜ学校で三上章の文法を学習しないのか? 簡単に言えば、理論が高度で小学生・中学生の学習に向いているとは思えないからです。質問者様がどういう立場の方かわかりませんが、児童・生徒に教えるということであれば、「こういう考え方もあるよ」という程度にとどめないと混乱を招きます。
この回答への補足
修飾語だという理由が、とてもよく分りました。また、学校文法に対する様々な学説があることも分りました。不勉強な私には、今のところ学校文法で理解するのが適当なようです。ありがとうございました。
補足日時:2005/08/01 22:36No.4
- 回答日時:
「今日は、公園で楽しく遊んだ」という文の、中心になるのは「遊んだ」という述語であり、「遊ぶ」という動作の主体は、「今日は」でなく、表面には表れていません。
そう考えると一応の結論は「遊んだ」にかかる「連用修飾語」と考えられます。一般的な文法(学校文法)では、文の成分は「主語」「述語」「修飾語(連用・連体)」「並立語」「接続語」「独立語」に分けられています。ところが最近はさまざまな文法論が出てきて、「は」と「が」の使い分けを論じている内に、「は」は「主題を提示する助詞」などと言われるようになりました。すると「主題」というものが文の成分になり得るのか、という新たな問題も起こってきました。
また、「補語」「目的語(客語)」などという術語を取り入れる人もあり、きわめて複雑化して来つつあります。(この二つは「連用修飾語」に含まれるべきものと、わたしは考えます)
さらには、三上章が「象は鼻が長い」において主張した日本語における「主語不要論」の流れを継承した、金谷武洋の「日本語に主語はいらない」を読むと、「なるほど」と納得させられてしまいますが、(因みに金谷は一般に主語と呼ばれるものを「主格補語」と断じています)結局はよく分からぬままに過ぎています。
この回答への補足
一般的な学校文法の枠で考えると、連用修飾語になるのですね。「主語不要論」には考えさせられますが、頭の中から主語という概念を取り払うのは容易ではなさそうです。ありがとうございました。
補足日時:2005/08/01 22:35No.3
- 回答日時:
「今日は」主題
「公園で」補語
「楽しく」(連用)修飾語
上記のそれぞれが、述語である「遊んだ」にかかると思われます。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
今、見られている記事はコレ!
-
日常会話の「結構です」「大丈夫です」は否定・肯定どっちの意味?言葉遣いの注意点
日常会話で使うことが多い「結構です」や「大丈夫です」という言葉。複数の意味を持つため、自分の意図と異なる内容で相手に伝わってしまったり、相手がどんな意味で言っているのかはっきりせず困った経験がある人も...
-
「指南」はなぜ「南」を使う?いつも使っているのに、成り立ちを知られてない漢字熟語
普段何気なく、音やリズムで使ってしまっている漢字熟語。皆さんは、その語源に疑問を持ったことはあるだろうか? 以前公開した「『敗北』という言葉は、なぜ『北』を使うのか?専門家に聞いた、日常語の知られざる...
-
「敗北」という言葉は、なぜ「北」を使うのか?専門家に聞いた、日常語の知られざる語源
皆さんは普段使い慣れている日本語に疑問をもったことはあるだろうか。この度、「教えて!goo」に「『敗北』という熟語には、なぜ『北』という字が使われているの?」という質問が寄せられた。確かに不思議だが改め...
-
日本語の専門家に聞いた!文末に句点をつけない人の心理
現代ではオン、オフ問わず、「コミュニケーションツール」として、メールやSNSが多用されている。そんな中、若い人を中心に、文章の文末に句点をつけない現象が多く見られるそうだ。 「教えて!goo」にも「文末に...
-
「鬼才」「奇才」「天才」……、才能を表す言葉はどれが一番上なの?
日本語には同じような意味合いで、使いわけに悩む言葉がある。たとえば「才」という漢字がつく言葉。「奇才の映画監督」や「天才ハッカー」などといった使い方で、人の才能や頭のよさを表す言葉を耳にする。だが、結...
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
「興味を抱いたきっかけは、」...
-
体言の意味
-
「気づく」と「気がつく」
-
国文法(文節と文の成分)
-
修飾・被修飾の関係
-
「~が知りたい」と「~を知り...
-
漢文の、「ヲニト会ったらそこ...
-
修飾語と接続語がいまいち・・・・
-
「景気は徐々に回復してきてい...
-
次の文の不定代名詞einesがよく...
-
国語 文法について
-
主格
-
文節に区切れますか??
-
「~したく。」という表現について
-
「~でしたっけ」を敬語にすると?
-
「おっしゃっていただく」は正...
-
こちらが振り込む際の文句・・...
-
「リマインドです」と「リマイ...
-
「余計なお世話でしたらすみま...
-
「(その時初めて)知りました。...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
体言の意味
-
「興味を抱いたきっかけは、」...
-
「~が知りたい」と「~を知り...
-
「ように」って??
-
助詞の「が」と「の」について
-
「気づく」と「気がつく」
-
漢文の、「ヲニト会ったらそこ...
-
漢文の送り仮名について
-
「述語的」とは?
-
既知・未知による ハ・ガ の使...
-
「今日は、~」の「今日は」の...
-
「腹が痛い」は主述の関係ですか?
-
述語の「どんなだ」「何だ」の...
-
述語「名詞+だ」にかかる修飾...
-
矛盾したことを言ってませんか?
-
国語の文節について質問です。
-
次の文の不定代名詞einesがよく...
-
刚开始觉得不太习惯。 刚开始の...
-
修飾語と接続語がいまいち・・・・
-
主語・述語を選ぶ問題
おすすめ情報