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最近気になったのですが、動作や状態がなにか別のものに酷似している時などに、「昔のお侍さんよろしく、母は襷をかけて意気込んだ」みたいな表現がありますよね。(例文がちょっといいのが思い浮かばなくてすいません)
そこで質問なんですが、この「よろしく」っていう表現、どういった経緯で生じたものなんでしょうか?語源としては、挨拶の時の「よろしく」と同じものなんでしょうが、どうも一致しないように思えます。
また、この「よろしく」という表現は、どういった独自性があるんでしょうか?「昔のお侍さんのように、母は襷をかけて意気込んだ」という単なる比喩の文とは、どういった点において違うのでしょうか?

A 回答 (3件)

「~のように」とまったく同じ使い方というわけではなく、どちらかというと得意げで自笑的な語感がありますね。


また、喩えはするが、実際は違う、そんなでもない、という語感をやや皮肉めに強調している感じもします。
→葉子は女王様のように鷹揚に話し始めた。
→葉子は女王様よろしく鷹揚に話し始めた。

新明解では「いかにもそのような格好で〔多くは得意げな様子を表す〕伊達男よろしくベレー帽をかぶる」と出ていました。
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まずは用法として「~のように,~らしく」と記述する場合の違いについてです。


「~よろしく」には行為の主体が何かに似せよう,近づこうと考えていることが観察の主体にわかる,というニュアンスがあると思います。「ブラッド・ピットよろしく」などという場合には,「着こなしや身ごなしをあたかもブラッド・ピットのようにしている」というイメージがあります。裏返すと「ブラッド・ピットっぽくしたつもりだろうけど,似合ってないよ……」という観察者の感想を含んでいるとも思えます。
今では行為の主体がどう考えているかにかかわらず,いささか揶揄するようなときに遣われる局面が多そうですね。

いっぽう起源についてですが,そもそも「よろしく」は「寄る」が転じた「よらし」がさらに「よろし」(形容詞)に転じたものだそうです。したがって「対象に近づく」→「似る」という意味を含むのではないでしょうか。
「よろしくお願いします」の「よろしく」も同根ですが,こちらは「良いものと認め,そちらに近づきたくなる」意から来ているとのことでした。
(主に広辞苑第4版を参考にしました)
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辞書によると「他の語句に付いて、その内容を受け、あたかも…らしく、の意を表す。

」だそうです。この使い方ですね。
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