
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
#1さんがおっしゃるように作者もその時代の中に生きているわけなので、その時代であれば何の違和感もないことが文体に反映されることもあるかと思います。
ここでは冒頭に「一人の下人が羅生門の下で雨やみを待っていた」の後、京都の情景(状況)描写が長く続くので、当該の文が出てくる時には、作者は、
閑話休題、さて、さっきの下人のことだが………
という気持ちもあり、また
実は「雨やみを待っていた」のではなく、京都の不景気でリストラに遭って(^^) 途方にくれていた、って訳なのだよ、
ということを読者に認識させるために用いた手法でもあり、
私は、なかなかうまい筆の進め方、さすが芥川! と思いましたよ。(^^)
現代の小説はテンポが速いので、高校生であれば、そんな注釈めいたことはいいから、さっさと先へ進め、って感じなのかもしれませんね。
でも、
だからこそ、こういう近代古典文学の筋運びを味わうのも時にはいいのではないでしょうか。
頑張って下さいね!
なるほど!!(>U<)ノ
そういう事だったんですね。確かにまた読み
返した見たとき、羅生門についての話がされ、
下人への感心が薄まってきた所に注釈がはい
り、また下人への感心が高まった気がしまし
た。
様々な所で比喩が用いられたり、色々な効果
を巧みに物語におりまぜていてすごいなぁと
思いました。
頑張ります!!
回答有り難うございました^^
No.4
- 回答日時:
作者の注釈としてコメントする必要があったからです。
もっと正確にいえば、読者に誤解されないようにとの配慮というか、心情が動いた結果ですね。
これは小説書きのひとつのスタイルを提起しており、その後複数の小説家がこの手法をとりいれています。質問者さんはまだ年も若く、そうした表現になれていないのだと推察いたします。ストーリー中に突然作者が現れてコメントする手法は、漫画でも多数とりいれていますね。手塚治虫もそのひとりです。
「習うより慣れろ」といったところでしょう。
私は手塚治虫さんの『BLACK JACK』を
持っているのですが、たまに作者が出
てきてましたね。身近な例を指し示し
て頂いて、とても解りやすかったです。
回答していただき有り難うございました。
No.2
- 回答日時:
>『羅生門』を現代文の授業で
いい学校ですね。授業で習っていると思いますが、芥川龍之介の羅生門は、今昔物語第5部悪行「羅生門の楼上で死人を見る話」をヒントにして出来た話です。一度その今昔物語の該当部分を、現代語訳「ちくま文庫」等で結構ですので読んで見られることをおすすめします。
今昔物語には日本人の心に響くものがあります。
第3部霊鬼「死んだ妻とただの一夜逢う話」のようなしみじみと深い後悔を感じさせる話や、第4部滑稽「稲荷詣でに美人の女に逢う話」のように浮気する夫に張り手を食らわす妻のような明るい話など、若い頃に読むと心にとても良い栄養になります。
>作者はさっき...
という表現は、その続きを読むと理解できるかと存じます。「下人が雨やみを待っていた」という外見的な事実と、芥川が想像した下人の内面的な心情を対比するためにそう表現したものですね。
自分の通ってる学校を誉めていただいて
素直に嬉しいです。ありがとうございます^^
今昔物語をヒントにした事は知っていたのです
が、古典はあまり読んだ事がなく、どんなのを
読めばいいのか迷っていたので、読んでみたい
と思います!!
回答していただき有り難うございました!!
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