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はじめまして。実は、母が約1ヶ月くらい前から「痰に血がまじっている」と言うので、病院へ行き検査を受けましたところ「肺に菌がある」と言われました。でも、抗生物質の投与は他の菌も殺してしまうから投与すべきかどうかまだお医者の回答が得られていません。再度、菌を培養?してみますとのことでした。ただ、MRSAの方ではないと言われたそうですが、治療の方法が明かされないのでとても心配です。そして、悪くなると肺に穴があくと言われたそうです。まだ、血のまざった痰は出ます。今後どのようにしたらいいのでしょうか?良くなっていくものなのでしょうか?どうか宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

血痰の精密検査のため病院を受診し喀痰の検査を行ったところ黄色ブドウ球菌が検出されたものの、感受性検査の結果ではMRSAではなかったということですが、今の病状が肺に炎症がおきていて、その結果血痰が出ているかどうかについては、お書きになっている情報からは判断できません。



喀痰検査以外にも、胸部のX線検査や採血の検査なども行っていると思いますが、そういった検査の結果を総合的に判断して、すぐに抗生剤を投与しなくても、炎症がそれほど強くなく、自然の経過で改善が期待できると担当の先生は考えられているのかもしれません。

菌検査というのは治療方針を確定するためには非常に重要な検査ですが、いったん抗生剤を使用し始めると培養で検出されにくくなるので、肺に炎症を起こす疾患の場合、その後は血液検査やX線検査で経過を追うのが普通です。抗生剤を投与しなければ再度の喀痰の菌検査で菌量の変化をみるというのはそれなりに意味がありますが、喀痰はその都度、常に同じ条件で出るわけではありませんから、客観的な経過の評価のためには血液検査で炎症の程度を調べる方が適していると思います。

黄色ブドウ球菌は肺炎桿菌、嫌気性菌とならんで肺膿瘍(肺化膿症ともいいます)の原因になりやすい菌で、肺に穴があく病気というのはこのことを指しています。
このような疾患に進展する可能性があるような強い炎症所見がある場合は、当然抗生剤の投与の適応になります。ただすぐに抗生剤の投与を行っていないことから考えて、そのような強い炎症はないと考えるべきでしょう。

抗生剤の投与が目的とする菌だけでなく、他の菌も殺してしまうというのはその通りで、不必要な抗生剤治療を長期的におこなうと菌交代現象といった問題が生じることもあります。基礎に慢性気道疾患があるような場合は、特にこのような問題が生じることが多いのです。

普通、血痰が出るような炎症が肺にあり、原因と思われる菌が検出されている場合は抗生剤の投与を行うことが多いと思います。投与しなくても改善するであろうという確かな見通しがある場合や、炎症はなく血痰が他の原因、例えば気管支拡張症などの慢性疾患が基礎にある場合などは投与しないこともあるでしょう。その辺は担当の先生に聞いてみなければわかりません。
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この回答へのお礼

blackleon様
この度は、ご回答頂き大変ありがとうございました!母は、私が思っているよりも悩んでいたようで、専門家の方からこのような内容の回答をいただいた事を伝えましたら、大変心強くなって安心したようで、実は夜も眠れない日がつづいていたと告白され私も涙が出てしまいました。本当に、心から感謝しております。どうもありがとうございました。
どうぞ、風邪などひかぬよう体に気をつけてくださいませ。今後とも宜しくお願いいたします。
※胸部X線写真では、特に異常なしでしたが血液検査はしていないとのことでしたので、そのあたり担当の先生に聞くようにします。

お礼日時:2001/12/16 22:41

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