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僕は日本語が母国語ではないことを先に話しておきましょう。
ある国の臣下が隣国の王の前で話したことばですが、
「わが国のお姫様が申されました」
という言葉は正しいでしょうか。

自分思うには申すという言葉自体が謙譲語なのに、「される」という表現をして尊敬語化することはおかしいと思いますが。

「おっしゃる」は言うの尊敬語ですね。でも「おっしゃられる」という表現もよく使われていますが、これも本当は間違いなんじゃないですか。そのままでも尊敬語なのに「受身表現」でさらに尊敬するとの意味でしょうか。

日本語の好きな外人でした。

A 回答 (7件)

「わが国のお姫様が申されました」については、自分は尊敬の表す方向について考えてみたので参考にしてみてください。


まず、「申す」という謙譲語は[お姫様]→[隣国の王さま]への尊敬を表していると思います。そもそも謙譲語というのは、動作をする人をへりくだらせ、結果的に動作の受け手を尊敬することになる表現なので、こう判断しました。自国(お姫様)を低めて他国(王様)を高めているとも言えます。(絵を書いて考えるとわかりやすいと思いますよ)
さらに「されました」という部分について考えると、この尊敬表現は、動作をする人を直接高める表現で、言ったのはお姫様なので[臣下]→[お姫様]への尊敬を表していると思われます。
この表現は「申されました」とまとまりで考えるのではなく分解してから尊敬の方向を考えると、変ではないと思います。したがって、僕はこの表現は正しいと思います。

「おっしゃられる」という表現に関しては、一般に二重敬語と呼ばれています。考え方はejawaさんの言うとおり、そのままでも尊敬語なのに「受身表現」でさらに尊敬するとの意味、です。これは一言に間違いであるとは言えないんですが、うっとおしいのであまり好ましい表現ではありません。

以上、日本語勉強中の学生でした。
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・申されました


この表現、文法上は何も問題はありません。
「申されました」は「申される」の過去形なので、これを現在形に直して分解すると次のようになります。
「申す(下位の人が上位の人に話すときに使用する言葉)」+「れる(尊敬の助動詞)」
ちなみに「れる(尊敬)」は「ある国の臣下」から「お姫様」に対する敬意です。「ある国の臣下」から「隣国の王」に対する敬意を表しているわけではありません。
しかし、使用上は注意が必要です。
ポイントはお姫様が誰に向かって話したのかです。
お姫様が自分よりも上位の人(お姫様の国王や隣国の国王など)に話したのであれば問題ありません。
しかし、お姫様が自分よりも下位の人(お姫様に仕える召使いなど)に話したのであれば、これは間違った使い方です。

・おっしゃられる
こちらも文法上は間違いではありませんが、いわゆる二重敬語というものになります。
「おっしゃる」が尊敬語かどうか分からないので、とりあえず「れる」「られる」を付けておけば何でも敬意が表現できるんじゃないか、という意識がそこにはあるように思います。
話す→話さ+れる
言う→言わ+れる
おっしゃる→おっしゃら+れる
という具合です。
しかし、「おっしゃる」だけで十分敬意が表現できていますから、尊敬の助動詞である「れる」を付ける必要はありません。
確かに『「れる」を付けることで、さらに一段高い敬意を表している』という考え方をする人もいます。
ただ、その考え方が間違っていなかったとしても、「おっしゃる」だけで敬意が表現できます。
したがって、わざわざ二重敬語の作り方などを覚える必要は無いと、個人的には思います。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/03 22:14

>申すという言葉自体が謙譲語なのに、「される」という


>表現をして尊敬語化することはおかしいと思いますが

他国の王に対して使う言葉としては不適切だと思います。そもそも「お姫様」と尊敬表現を主語にしているのが間違っているので、述部も尊敬表現になってしまったのでしょう。
自国の国民同士であれば、「申す」を丁寧語ととると間違いとはいえなくなります。丁寧語の「申す」は複数の辞書にも載っていることから、ある程度以上、認知されてるようです。このことからも「言う」の丁寧語「申す」に尊敬語「される」として正しいと解釈できると思います。「わが国の"お姫様"」という表現からして自国民同士の会話だったのではないでしょうか。
ただし、この場合でも、そもそも姫という時代がかった言葉に使うのならば、「仰せになられる」、「仰せられる」、「仰せつけられる」などを使うのが適切だと感じます。

「わが国のお姫様」を他国民に使うかどうか。「これが私の奥さんです」という表現を現代ではよく耳にします。心情は理解できますので、そこそこ許容されていますし、私も日常語としては使っています。しかし、けっして正しい待遇表現ではないでしょう。

「おっしゃられる」は、確かに二重敬語です。ただし、受身の尊敬ではありません。単に尊敬です。
二重敬語を間違いとする論調は少なくないのですが、敬語は気持ちの問題なので、私は必ずしも間違いだとはいえないと思っています。
ただし、個人的にはそこまで尊敬したいと思ったことはありません。常に「おっしゃる」で充分だと思います。
「おかしい」というより過剰だという言い方が、妥当なのかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。どちらが正しい回答なのか未だによく分かりませんが、大変参考になりました。

お礼日時:2006/01/03 22:15

No.4です。

補足です。

「おっしゃられる」の「られる」は受身が敬語表現ではなく、用法が全く違う別々の表現です。
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「申されました」は自分側のことを相手側に話しているので全くの間違いではない気がします。



「おっしゃられる」は二重敬語ですね。
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 「申す」というのは、確かに現代語では謙譲語です。



 しかし、封建社会以前の日本語では、謙譲語として使われていなかったフシがあるんです。

 例えば、自分の主君が悲観的な愚痴をこぼしたときに「何を申されるのですか?殿!」という言い方をします。
 「何をおっしゃるのですか?殿!」という言い方では、現代劇のようです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/03 22:16

「申された」 「おっしゃられる」


どちらも、間違った表現としてしばしば挙げられる良い例です。
ejawaさんが、正しいです。

ところで、日本人は、身内(家族、自分の勤務している会社など)の人間の動作を他人に伝える時、謙譲語を使います。

「わが国のお姫様」は臣下にとっては「わが国の身内」ですから、「お姫様」という表現は、他の国の人に対して使うのにふさわしい言葉ではありません。
そのお姫様が目上の人であったとしても、「わが国の姫が申しました」と言うのが正しい表現になります。

「おっしゃる」とは本来「仰せがある」=「命令を下す」というような意味でしたが、現在では、単に「言う」の尊敬語として使われています。
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