プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

年に2,3度ですが、国内線を利用しています。ある大きな航空機事故以来、遭遇したわけでもないのに飛行中の揺れが異常に恐くなりました。
搭乗するたびに乗務員の方に「今日は大丈夫ですか」と確認する始末で、我ながら情けありません。飛行中、上下にユサユサ揺れるということは実際何メートルくらいの落差の中を飛行しているのでしょうか。
もちろん、安全な状況でしか飛行機は飛ばないとは思いますが、あの揺れに対する恐怖感が取れません。

A 回答 (2件)

パイロットの資格を持っています(ヘリですが)


基本的にNo.1の方もおっしゃっていますが、
上下にゆさゆさ揺れるのは乱気流の中に入っていたりする場合です。
大体どの程度上下かといえば、
大体10フィート(3メートル)~100フィート(30メートル)
程度だと思われます。

私は小型~中型ヘリを操縦した経験がありますが、
50フィート程度になるとはっきり体感できました。
でもジャンボジェットははるかに巨大なので、
もしかしたらお客さんは体感できないかもしれません。

恐怖感がぬぐえるかどうかわかりませんが、
少し飛行機の安全性についてお話させていただきます。

通常乱気流が存在するかどうかは
雲や天候の状況などから予想できます。
低高度では山の近くなどを航行していたり、
積雲系の雲(入道雲など)の近くなどを航行していると
遭遇することが多いです。

しかしなんの前触れもなく突然高高度で乱気流に遭遇することがあります。
これをCAT(クリアエアタービュランス)といいます。
このCATがかなり強かった場合、突然機体が強く揺さぶられます。
機長もこれはまったくといっていいほど予想できないので、
シートベルト着用のサインを出す暇もありません。

通常旅客機は高度30000フィート前後を飛ぶので、
このCATに遭遇する可能性は十分ありえます。
ですからNO.1の方もおっしゃっているとおり、
航行中、座席にいるときには常時シートベルト着用をお勧めします。
機長は伊達や酔狂でシートベルト着用を指示しているわけではないので、
シートベルト着用のサインが点灯中に席を立つのは、
甚だ愚行と言う他ありません。

また航空法では、
機長は機内のすべての人間に対して命令できる権利を持ち、
乗員は乗客、客室乗務員の区別なくこれに従う義務を負っています。
これに逆らった場合、機長権限で身柄の拘束・降機させることが可能です。
つまり極論ですが、
シートベルト着用サインに従わないのは立派な法律違反なのです。

もしCATやその他航行に支障のある状況を発見した場合、
機長はこういった予測不可能な気象状況を地上の機関に通報します。
これをPIREPといいます。
このPIREPのおかげで、その後その付近を航行するパイロットは
事前に回避措置をとることが可能になります。
また地上機関からAIRMET・SIGMETというような
気象情報が常に航行中の航空機に提供されます。
機長はこれらの情報を総合的に判断し、飛行可能かどうか、
迂回すべきかどうかの決断をします。

航空機の設計基準は極めて厳しく、
通常、最低3G以上の荷重に耐えられるように設計されています。
航空機が機体を30度傾けると大体1.5G、
45度で約2Gがかかりますが、ジャンボジェットのような大型旅客機が
ここまで機体を傾けることはあまりありません。
また空港周辺の航空路も、
そういうことのないように余裕を持って設計されています。

航空機検査においても、25、50、100時間点検、
耐空審査など様々な検査があり、またエンジンや主翼などの部品も、
使用可能か否かにかかわらず、定められた使用時間が過ぎたら
点検・交換しなくてはいけません。

また航空機事故の原因のうち、七割は人的ミスだという統計が出ています。
つまり気象その他の機械的な原因での墜落は三割ということになります。

飛行機事故に遭遇する確立は
自動車事故に遭遇する確立より低いといわれています。

機長も自分の命がかかっていますから、
飛行機が飛ぶということは、基本的に飛行経路が安全だということです。
ですからあまりお気になさらないほうがよろしいかと思われます。

どうしても駄目なら、睡眠導入剤でも飲んで居眠りしてしまいましょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
パイロットの方が書かれた本などを読んでみても、今ひとつはっきりしなかったことがすっきりしました。
薬は飲んだ時間が遅すぎて着陸間際に朦朧としたことがあり、これも苦い思い出です・・・。
これからは自信を持って利用します。

お礼日時:2002/01/12 12:12

縦にゆさゆさというのはほとんど落差はなく、問題ないですよ。


それよりも、問題なのは、エアポケット。下にスポット落ちていきます。それでさえ、飛行機の運航には問題ありません。ただ、乗っている人はけがをすることなどがあるので、飛行中も常に、ベルト着用を心がければいいのではと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。やはり問題ないのですね。^^;
もちろん、着座中はベルトを付けています。お手洗いは機内では行きません。サービスの飲み物も遠慮しています(苦笑)。

お礼日時:2002/01/12 11:51

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