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デザインしたポスターの著作権が誰にあるのか教えて下さい。

あるクライアント(以下A)から広告代理店(以下B)に商業用ポスター作成の依頼がありました。Bはこの仕事を私に依頼してきました。私は引き受けましたがスケジュールの都合がつかないので、友人のデザイナー(以下C)へこの案件をふりました。
事前に進行スケジュールやクライアントの特性などをはなし、叩き台となるラフデザインを2パターン作ってもらいました。仕事の依頼を受けているのはあくまでも私なので、AとBへ提出する期限の2日前に、出来上がったデザインをPDFでもらい確認しました。これにいくつかの修正指示を加えCに戻しました。ところが提出期限の前日にBから追加で入れてほしいと新たな要素がメールで送られてきました。この追加をCへ伝えました。製作途中での追加をイヤがってましたが、了承してくれました。しかし、提出期限の当日に「出来ないから降りたい」と電話がかかってきました。
私は、「それは困るから何とかやってくれないか」と説得し、Cはしぶしぶ了解しましたが、その後連絡がなく修正されたPDFは送られてきません。
しかし期限ギリギリでしたので、変更点が反映されていないPDFをとりあえずAとBにメールで送りました。
これに赤字が入ってそこからまた手直しをしていくのですが、Cと何とか連絡をとって作業を続けさせることは不可能だと思い、修正が入った時点で別のデザイナーにふりなおそうと考えています。
そこで、ラフといえどもCが作ったデザイン案を本人の了解なくほかのデザイナーに手直しをさせてもよいのかということです。
この場合のいわゆる著作権はどこにあるのでしょうか?
Aでしょうか?Bでしょうか?私でしょうか?Cでしょうか?
仮にCから「自分のものだから使うな」と言われた場合、従わなくてはいけないのでしょうか?

A 回答 (6件)

案件に関して詳しくはありませんが,


契約次第であるように思います.

A社とB社の契約
B社とあなたの契約
あなたと友人Cとの契約

A社はあくまでB社に対して,B社はあくまで貴方に対して
仕事の発注したわけですから,事情はどうであれ,
出来てきた納品物に対して契約に従った著作権が生じるでしょう.

おそらく,今回の問題点は貴方とCとの関係だと思います.
Cが「降りた」ことで,著作権利の譲渡(?)が成立するのであれば
修正も問題ないでしょうし.
逆にCが「降りた」が著作権を譲渡しないのであれば,
Cが「降りた」ことに対し賠償請求もできることになるのでしょうから.

あくまで推測ですが,ご参考になれば.
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この回答へのお礼

CLYDE_MCさん
回答ありがとうございます。
デザイナーが途中で逃げて仕事が出来なくなったという話はよく聞いてましたが、まさか自分の身にふりかかってくるとは思いませんでした。
なんとか穏便にことが済むことを願うばかりです。。。
心が痛いですね。

お礼日時:2006/03/24 19:29

こういうトラブルはよくありますね。


だからこそ事前に契約を結ぶんです。
最低限、AとBの間には契約があるでしょう。
Bとあなたの間で契約していますか?また、あなたとCの間は?

どこにも契約がなく、あっても著作権に触れていない場合、著作権はCに存在します。
著作権の中でも著作者人格権の同一性保持権により、Cが制作したものを改変する事はできません。
著作権に限った争いになった場合、Cが非常に有利です。

しかし、今回のケースではCによる債務不履行もあります。
期限直前の修正に問題はありますが、その修正を一旦は請け負っているのに途中で逃げたのですから。

まずはAとBの契約において、どこに著作権が存在するか確認して下さい。

参考URL:http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime2.html
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この回答へのお礼

garland23さん
回答ありがとうございました。
契約に関してですが、契約書というものは交わしていませんので、回答内容から考えるとCに著作権が発生している状態ですね。。。
確かに債務不履行にもあたりますが・・・。

関係性が壊れてしまったのは明白なので、Cにメールを出してデザインの譲渡を了解してもらおうと思います。

お礼日時:2006/03/24 19:20

著作権をもっているのは創作者であるCです。


著作権には、譲渡できる権利と譲渡できない権利があります。
同一性保持権は譲渡できない権利です。
残念ながらCの了解をとらない限りポスターのデザインを修正できません。
債務不履行を理由に訴えても、損害賠償請求ができるだけで、
デザインの完成を履行させることはできないでしょう。
契約等により著作権を譲渡することもできますが、譲渡できる権利は、複製権、譲渡権、貸与権などで、基本的には複製する権利です。

この回答への補足

「ラフデザインの譲渡、修正することに同意を頂ければと思います。」という文面でメールを送りましたが、これだけでは不十分でしょうか?
「著作権を譲渡してください」と明記し、これに同意してもらえれば何の問題もないってことになりますよね。。。

補足日時:2006/03/24 21:35
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この回答へのお礼

takechan5757さん
アドバイスありがとうございました。
実はこの質問をしてからいままで、ずっとデザイナーと連絡をとろうとあれやこれやと動いてました。
ようやく本人に会い、全てのことに同意してもらいました。
大切なことは、私が築く人間関係であると痛感した時間でもありました。

お礼日時:2006/04/01 01:26

ラフスケッチには、アイデアはあっても、著作権はありません。


著作権は、その著作者がその「創作物」を排他的、独占的に利用出来る権利です。
こちらからの依頼事項にもとづいて描いたラフスケッチを著作物と主張出来るのかな?。
脚本のプロットに著作権を主張しますか?
この業界で、そこまで権利を主張するクリエィターはいないでしょう。いません。

Xさんに頼んだラフスケッチを別なデザイナーが仕上げることは、この業界では日常茶飯事です。
ラフスケッチャーなる専門家もいます。広告は共同作業ですから。
mo_tsukoさん、簡単なことですよ、Cさんがことわった時に「この後はこちらで進行します」
といえばよかっただけです。

この業界に長くいますが、契約書などみたこともありません。あっても依頼書ですね。
「あさってまでだけど仕事はいる」てな、もんです。契約書を交わしていたら、仕事が逃げちゃいます。Cさんだって、この業界の仕事のやりかたをわかってます。ことわるほど、忙しい人ですから。広告は戦争です。要領よくやりましょう。

仕上がった制作物の著作物は誰の物か?
たずさわったみんなのモノです。金銭的にトラブルが発生したらその時は制作の配分を考えれば良いでしょう。通常はデザイン制作料で処理済みです。
それに広告の制作物は旬のものですから、著作物とちがって、短期間でなくなっちゃいます。著作権の主張うんぬんをいってたら、仕事になりませんね。
それより大切なのは盗作しないことです。こちらは、比較されますから、アウトですね。

業界の外から見ると、回答者のNo.1 No.2 No.3のお応えの通りかもしれません。
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この回答へのお礼

ginmanさん
お礼が遅くなり失礼いたしました。
問題解決のために奔走してました。
私の回りでも「よくある話」とたくさんの人から体験談を聞きました。
「大切なのは盗作しないこと」、基本的なことではありますが、とても重く重要なことだと思います。
長くこの業界にいらっしゃるginmanさんだからこそ言える言葉だと思います。
とても心強い回答をいただき本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/04/01 01:31

>「著作権を譲渡してください」と明記し、これに同意してもらえれば何の問題もないってことになりますよね。

。。

著作権について、よくわかっていない人が多いんですが(自分もそうだったりして)、
一般によく言われる著作権(狭義の著作権)のほかに著作者人格権があります。
譲渡できるのは狭義の著作権のみで、著作者人格権は一身専属的な権利で、譲渡はできません。
著作権はいろいろな権利(支分権)が集まったものです。
著作者人格権に含まれる権利として、
 公表権、氏名表示権、同一性保持権があります。
狭義の著作権には、
 複製権、上演権、演奏権、上映権、公衆送信権、口述権、展示権、頒布権、譲渡権、貸与権、翻訳権、編曲権、変形権、翻案権があります。
変形権を得ればできそうな感じもしますが、
変形権というのは、たとえば写真を彫刻にする、その逆(彫刻を写真にする)をいいますので、今回のケースは当てはまらないと思います。
今回のケースでは、著作者人格権(同一性保持権)を行使しないという契約を結ぶことが必要と思われます。
著作権(複製権)を譲渡してもらわないと、ポスターを刷ることはできません。
>仕上がった制作物の著作物は誰の物か?
著作権は著作者に発生します。法人著作、映画の場合には例外がありますが、創作者が著作者です。
他人に依頼して著作物が創作されたときは、「依頼された側」が著作者となります。
>たずさわったみんなのモノです。
創作に携わったみんなのもの(共有)になりますが、単なる依頼者は含まれません。
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この回答へのお礼

takechan5757さん
とても分かりやすい回答をいただきありがとうございました。
今回、問題をかかえ不安になり泣きたい心境になりましたが、「著作権」ということをよく理解できたいい機会だとも思いました。
デザイナーとは連絡がようやくとれ、全てのことに同意してもらうことができました。
なんとかここまで頑張れたのはtakechan5757さんをはじめアドバイスをくれたみなさんのおかげと心から感謝しています。

お礼日時:2006/04/01 01:35

以前この手の話しを書いたことがありますので、ご参考までに。



http://ch.kitaguni.tv/u/171/INTELLECTUAL_PROPERT …

商習慣という点では(私は広告業界の人間ではありませんが)、たしかに関係の業界の習慣としてあまり契約書をちゃんと作らないようですね。そもそもそういった意識が希薄ということでしょうから、現実には大した問題にならないのかもしれませんが、法律上の話に限定して書きます。

著作権の帰属については、これはいくつか判例を読むとわかりますが、著作権の有無は創作性の有無の一点であり、ラフだからないとか、ラフじゃないからあるとか、そういう判断の仕方はしていません。すべて個別判断ですので、C氏の仕事内容が具体的に見てみないと、何ともいえません。
また、リンク先でも書いたように、独禁法の絡みもありますから、とにかく著作権の帰属を契約書に書いてしまえばいいという話でもありません。

よって、著作権の有無や権利帰属については、何とも判断しがたいところがありますが、法的リスクを回避するという観点からは、一応C氏に著作権があるという前提で、本件に関するC氏との関係の清算するという意味でも、委託の契約書をきちんと作成して、著作権の譲渡を盛り込むのがよいかと思います。もちろん、通常の委託料プラスアルファで著作権譲渡の対価を支払っていることが必要です。

同一性保持権については、著作者人格権という趣旨から、今回のようなケース(広告といった、本来著作者の匿名性が高い場合)で主張できるものか疑問がありますが、あくまで著作者の「意に反して」された改変の問題ですので、その契約書の中で改変について同意を得ておく、というのもひとつのやり方ではないかなと思います。
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この回答へのお礼

marines_iさん
ご参考のURLも拝見させていただきました。
お礼が遅くなりましたが、回答ありがとうございました。
口約束があたり前の業界ですが、契約書の重要性や必要性がよく分かりました。
著作権という難しい問題をかかえてしまいましたが、大切なことは、きちんと契約書を交わした方がお互いのためであると考えを改めることが出来ました。

お礼日時:2006/04/01 01:38

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