北一輝の思想がわかりません。

Question

北一輝は「国家社会主義」という思想を持っていたそうですが、これはどんな社会体制を理想とした考え方なのでしょうか？
私の解釈では、「国家主義」というと陸軍皇道派と同じ軍国主義的な（右翼っぽい？）な考え方。軍部が政権を取る軍事国家。
「社会主義」というと当時危険思想とされ、治安維持法で政府や軍部が弾圧していたマルクス主義（左翼っぽい？）の考え。全ての生産を国が行う。
右翼と左翼でまるで逆ではないかと思ってしまいます。

国家社会主義に関して、簡単に説明をお願いします。また、簡単な説明が無理なら何かわかりやすい本を紹介してください。
（できれば記述が専門的すぎず素人にも読めるものをお願いします。北一輝本人の著作は読みづらそうなので）

KITAIKKI · Accepted Answer

松本清張著『北一輝論』の冒頭部分に「北一輝は、外見的には社会主義者として出発し国家主義者として終わった」とあります。
　この一文は北一輝の一面を端的にあらわしているものと思われます。社会主義者、革命家、思想家、ファシスト、そして私個人的には夢想家とも言える北一輝の思想体系にはいくつものアプローチが出来るかと思います。質問者さんには物足りないかもしれませんが、限られたスペースでは回答するには限度があるかもしれません。　　　　　
　参考になりそうな文献ですが、まずベーシックなものでは三一書房から出た、『人物三部作　北一輝　田中惣五郎著』があります。三一書房からは　『北一輝論　村上一郎著』も出ています。さらに　講談社『北一輝論　松本清張著』、ちょっと毛色の変わったところでは、勁草書房『北一輝と日本の近代　G・M・ウィルソン著　岡本幸治訳　があります。
　個人的に一押しなのが、至文堂　『現代のエスプリ　NO７８　北一輝』です。実の弟や友人、さらには三島由紀夫等が北一輝について語っており、興味が尽きないと思います。ただすべて私が３０年ほど前に買ったものの一部で、前者４作品はまだなんとか入手可能だとは思いますが、『現代のエスプリ』に関してはかなり困難かもしれません。もしお時間があれば、探してみる価値はあると思います。舌足らずの回答お許しください。

PENPENMAKKY · Answer

北の基本的考えは、私有財産の制限が大きいのです。

私有財産は２００万（現在で言う２０億円程度）までとし。それを超える資産は国のものとなります。無論、農地に関しては農業従事者に権利があり、不在名主の土地は没収されて小作人に配当されます。

簡単に言えば、戦後の日本だと思ってください。

merlionXX · Answer

No1です。

北一輝の国家社会主義は、「特権階級と財閥とが結託して私利私欲をほしいままにし、国政を紊り、国威を失墜し、国民生活を窮乏に陥れている」ような状態を排除し、天皇の下に平等な国を作ろうというものだったと思いますから、「国家主導の経済、重要産業の国有化と統制経済」では近いものがあっても、ソ連の共産党独裁体制とは違うでしょう。
当時ソ連はコミンテルンを通じ、ナチス（これも国家社会主義ドイツ労働者党の略）などを「社会主義」と呼ぶことを禁じ、「ファシズム」と呼ばせ、日本の国家社会主義運動も「天皇制ファシズム」としています。

merlionXX · Answer

日本における国家社会主義は、戦前の革新官僚や高畠素之、赤松克麿、そして北一輝の思想が代表的とされますが、国家社会主義の捉え方も様々です。
基本的に国家社会主義は、国家主導の経済を希求し、重要産業の国有化と統制経済を柱としています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9

北一輝の思想がわかりません。

松本清張著『北一輝論』の冒頭部分に「北一輝は、外見的には社会主義者として出発し国家主義者として終わった」とあります。

北の基本的考えは、私有財産の制限が大きいのです。

No1です。

日本における国家社会主義は、戦前の革新官僚や高畠素之、赤松克麿、そして北一輝の思想が代表的とされますが、国家社会主義の捉え方も様々です。

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　松本清張著『北一輝論』の冒頭部分に「北一輝は、外見的には社会主義者として出発し国家主義者として終わった」とあります。