

No.6ベストアンサー
- 回答日時:
日本の場合は、論争というか仏教界からの反論はあったのです。
http://buddhism-orc.ryukoku.ac.jp/japanese/padma …
http://buddhism-orc.ryukoku.ac.jp/japanese/padma …
仏教世界には、いくつかの宇宙論がありますが、そのうちの代表的なものに、須弥山説というのがあります。しゅみせんせつ、と読みます。
世界の中心に高い山があるという考え方です。四角いビルのような山ですので、あまり山らしく見えないですが。。人間世界は、この山の周りにある4つの陸地のうちの南側の島です。天動説の一種です。
知識として信長の時代に入ってきたというのは、そうかもしれませんが、普及するまでの時間もあるでしょうし、仏教界が危機を感じて、こうした天球儀や地図を作ったのは江戸後期からになります。この仏教界からの反論はそれなりに活発に行われたようです。
中国の宇宙論に関しては、
http://homepage3.nifty.com/araishi/c_uchuron.htm
がまとまっています。天動説であることには変わりありません。論争に関してですが、暦の正確さに関して、イエズス会士とやりあったという話は聞いたことがあります。
しかし、宇宙論に関しての論争があったのかどうかは聞いたことがありません(あったのかもしれません)。一般への布教は禁じられた以降も、明代・清代とイエズス会士は宮中には出入していたそうですので、割合中国ではすんなり知識が広まったのかもしれません。
http://www.sqr.or.jp/usr/akito-y/kindai/41-ms7.h …
回答ありがとうございます。
仏教や中国の宇宙論は初めて聞きました。
天の回転軸が傾いてることへの説明もされていて面白かったです。
No.8
- 回答日時:
江戸後期に出された歴書『天保新選 永代大雑書万歴大成』には、伝統的暦学は天動説で解説しつつも、地動説も紹介しています。
(天動説は視覚的・感覚的とらえ方でしょうか)「近来和蘭(おらんだ)にも是をいへり其説に曰(いはく) 日輪は大空の中心(なかご)となり是をつつむ扨地お巡る道は金火二星天の間にあり ともに右へ旋り一息も停る事なく日の外を一周(ひとめぐり)すると三百六十五日四分日の一(以下略)」
なお、先の方の回答にもあるように、キリスト教は地動説を弾圧していません。
例えば地動説を唱えたコペルニクスはカトリックの司祭です。またローマ教皇グレゴリウス13世は、このコペルニクスの地動説を基準としてグレゴリオ暦(現在の西暦)を編纂しています。
このあたりはNo.3,4,5で回答しています。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1903325
回答ありがとうございます。
太陽を中心に金星と火星の間で365と1/4日の周期で一周している…ってことですね。
古い言葉でみると何か変な感じです(笑)

No.7
- 回答日時:
6です。
最後のURL
この部分のことを指しています。暦の編纂にイエズス会が関与していたということです。
>アダム=シャール(1591~1666、中国名は湯若望)は、ドイツのイエズス会宣教師で、1622年に中国に渡来し、崇禎帝の命により、徐光啓らと『崇禎暦書』の編纂を行ったり、大砲の鋳造を行った。明が滅ぶと清に仕えて天文台長官となったが、後に失脚し、北京で亡くなった。
イエズス会宣教師は、清代になっても活躍し、ベルギー出身のフェルビースト(1623~88、中国名は南懐仁)は、1659年に中国に到着して清朝に仕え、アダム=シャールを助けて天文台の仕事につき、天文観測や修暦の仕事にあたった。三藩の乱がおこると大小120門の大砲を鋳造し、その功により工部侍郎に任命された。
No.5
- 回答日時:
ローマ教皇がガリレオを裁判にかけ、地動説を禁止したのは紛れもない事実ですが、ではキリスト教は地動説を異端としていたと考えていたのかどうかは実は研究者の間でも議論の対象になっています。
というのは、ガリレオが裁判にかけられた主な理由はガリレオの出世を妬む連中によって仕組まれたものであり、「地動説を唱えたから裁判にかけられた」のではなく「ガリレオが有罪になるネタを探していたら地動説があった」ためです。その証拠に、ガリレオ以外の地動説研究者は異端審問にはかけられておらず、地動説に関する書籍も禁書の指定を受けていません。
日本を含むアジア諸国ではどうやら「え、太陽が当然動いてるんでしょ?」と考えていたようです。そして意外なことに、地球が丸いことは戦国時代にヨーロッパからの宣教師によって地球儀と共に伝わっています。織田信長は地球儀を宣教師から送られて地球は丸いと説明を受け「なるほど、理にかなっている」といったそうです。ところが、学者のほうが「おかしい、地球は平らなはずだ」と納得しなかったそうです。
江戸時代は幕末になって西洋の書籍が翻訳されるうちに天文学者の間で「どうやら太陽の周りを地球が回っているらしいよ」と広まったようです。太陰暦を使っていた中国や日本では月の満ち欠けを正しく計算することが天文学者の重要かつ最大のテーマで、地球が回っているか太陽が回っているかは「どうでもいいこと」だったようです(実際問題、どっちがどうでも私たちの生活に影響は全くないですよね)。
2004年の調査によるとわが国の小学生の4割は「太陽は地球の周りを回っている」と答え、文部科学省は「それは中学に入ってから教えるからいいです」と放っています。
ちなみに地球が丸いことは古代エジプト人が(記録に残っているうちでは)既に気づいていて、数学に強いインド人も気づいていました(世界で初めてゼロを発見したのはインド人です)。ただし、全球ではなく半円形だと思っていたようですが。
回答ありがとうございます。
太陰暦と太陽暦ですね。東洋は太陰暦だったんですか。
紀元前のギリシャ人で直径を計った人がいるっていうのも太陽暦と関連があるんですかね。
それにしても古代人がとっくに知ってたことを2004年の子供達が知らないとは!それは現代人として知っとかなきゃヤバイでしょうに…
No.4
- 回答日時:
No. 2 のものですが、No. 3 の方の投稿を見て間違いに気が付きました。
書いた意図は、江戸時代の一般庶民は地動説などに縁がなかったということですが、地球球体説については、鉄砲伝来やサビエルの渡航はマゼラン(の部下達)の世界一周の後ですから、知識階級は当然知っていましたね。そう言えば織田信長は地球儀を持っていたし、支倉常長も太平洋を渡っているし。
志築忠雄はニュートンの力学書を訳したことを思い出しました。地動説も江戸時代に日本に入っていたことは確かです。ただ、寺子屋では物理学は教えなかっただろうから、一般庶民が知っていたかどうかは不明です(←負け惜しみ)。
でも、考えてみれば地動説と天動説のどちらが正しいかを議論するのは知識階級で一般庶民ではありませんね。
やはり、日本では宗教の束縛がないので、地動説を学者が受け入れることに抵抗がなかった。一般人は学者が正しいと言うならそうだろうと思った、ということでしょう。
回答ありがとうございます。
そういえば、織田信長が変な服(外国風?)を着て地球儀を持っているイラストを見たことある気がします。すっかり忘れてました。
日本は宗教的な束縛がないから大概何でも受け入れられるんですね。
No.2
- 回答日時:
学校で教えなければ、普通は天動説を信ずるのではないでしょうか。
大地が動くなんて実感できませんが、太陽が動いているのは毎日見えますから。地動説が出るためには、まず地球が球形であることを知らないといけませんが、江戸時代の日本の一般庶民は地球が球であることは知らなかったでしょう。だって、地球の裏側の人間は落ちてしまうではないかって(引力なんてもちろん知りません)。そして、天文学的な知識が蓄積されないと出て来ません。
キリスト教で地動説が異端とされたのは、旧約聖書に太陽が大地の回りを回る(というような意味)と書いてあったからです。聖書と違うことを言ったから異端です。
仏教でお経に天動説が書いてあるかどうか知りませんが、少なくとも日本ではお経は日常生活や学問を支配する存在ではないので、どちらだって異端審問になるような問題ではありません。
コーランにどう書いてあるか知りません。もしコーランに天動説が書いてあったら、イスラム諸国が地動説を受け入れるとは思いません。
回答ありがとうございます。
無宗教な日本人からするとどっちでもいいような感じがするんですがねぇ(笑)
そう考えると宗教の力ってすごいんですね…
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