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形式電荷についていまいち理解しきれないのですが、
実際の電荷とは違うのですか?オクテット則を満たして
いるからといって、形式電荷をもたないとは限らないのですか?たとえば、CH3=N=Nという化合物に対して、真ん中の窒素原子は(共有されている電子も含めて)8個の電子を持っていますよね。この窒素の形式電荷を計算すると、5-(0+8/2)=+1となりますが、これは真ん中の窒素原子が+の電荷を帯びているということですか? 

A 回答 (1件)

形式電荷というのは、必ずしもその原子がそれと同じ符号の電荷を持っていることを意味するわけではありません。



つまり、形式電荷が生じるような分子やイオンというのは、しばしば共鳴混成体として表現されます。それに用いられた共鳴形のうちの1個において、ある原子上に+の形式電荷が来たからといって、その原子上にδ+があるとは限らないということです。

すなわち、その共鳴形が分子やイオンの性質に大きく寄与しているとは限らず、寄与の小さい共鳴形における形式電荷は大きな意味を持たないということです。

しかしながら、上で述べたのは、あくまで理屈であり、現実問題としては形式電荷は、実際の電荷分布に対応していることが多いと言えると思います。
すなわち、共鳴形を書くにしても、よほど無理をしない限り、実際の電荷分布に反するような共鳴形を書くことにはならないでしょう。

要するに、常に形式電荷の符号と実際の電荷の符号が一致すると断定はできませんが、多くの場合には一致すると考えてよいと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました! 

お礼日時:2006/07/20 18:41

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