A 回答 (7件)
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No.1
- 回答日時:
酸化銀は水に溶けない物質です。
イオン性の化合物は水に溶けない限りイオンを水中に出すことが出来ません。
酸性でもアルカリ性でもありません。
酸でも塩基でも水に溶けることというのが第一条件です。溶けにくいものは仮に酸の性質を持っていても弱い酸である事になります。塩基も同様です。
金属イオンの分離のところで水酸化物が沈殿する金属イオンがたくさん出てきます。これらは全て弱塩基です。
No.3
- 回答日時:
#1です。
酸・塩基と酸性・アルカリ性(塩基性)とは違います。
酸・塩基は物質の性質です。酸性・アルカリ性(塩基性)はその物質が水に溶けて示す性質です。
高校レベルの表現でしたら酸とは水に溶けて酸性を示すものということになります。塩基は水に溶けて塩基性を示すものです。ただ難溶性の塩基の場合、液性で判断することが出来なくなりますので「酸と反応して塩を作るもの」という定義を使う事になります。
金属の水酸化物は全て塩基です。金属の酸化物も塩基です。でも塩基性を示すかどうかはわかりません。溶解度によります。水酸化物と酸化物で溶解度が大きく変わるという例も多いです。
酸・塩基の定義を反応で行う場合、酸化・還元との区別も必要です。酸化数の変化する反応は酸・塩基の反応に含みません。「硝酸に溶けるから塩基だ」と言うときには当然これが前提になります。質問されている方は高校生だろうと思いますので注が必要です。銀も硝酸に溶けます。でもこれは酸・塩基の反応ではありません。高校生だとこれとごっちゃになります。
「何性?」と質問されていましたから液性を中心にして解答を書きました。ただちょっと表現に曖昧な点があったことは認めます。
No.4
- 回答日時:
酸化銀は Ag2O 酸素と銀の化合物です。
酸素が炭と結びつくと炭酸ができ、硫黄と結びつくと亜硫酸、そして燐とならば燐酸ができ、どうも金属以外の物質がこの気体と化合すると酸になるとの実験結果により、ラボアジェ(1743~94)が、すべての酸は酸素からできていると考えました。
「酸素(oxygen)」は,酸をつくるもとという意味で,彼が命名したものだそうです。
しかし、塩酸のように酸素を含まない酸が発見されるに従い、酸の元は、酸素でなく、水素であることが発見されるようになりました。
ということで、酸化銀の「酸」は、「酸性」ではなく、歴史上「酸の元」と誤解された酸素という元素との化合物という意味です。
溶解したとき…
例えば
炭酸ナトリウム + H + OH→ 炭酸(弱酸)+水酸化ナトリウム(強塩基)
により、塩基性を示します。
これを塩基性塩と呼び、
NH4Cl + H2O → HCl(強酸)+NH4OH(弱塩基)
により、酸性を示します。
これを酸性塩と呼びます。
本題のAg2Oにつきましては、既に回答が出ていますので、割愛します。
No.5
- 回答日時:
#4の方へ
酸化銀の「酸」に引きづられて「酸性かな?」と考えたのではないかという指摘ですね。ちょっと思いつかなかったのですがそうかもしれないなと思います。どうしてそう考えたかを質問した人が答えてくれるといいのですが。
ただラボアジェについては賛成しません。此処に書いてあるのは化学のちまたに流布している説です。ラボアジェの本にはそう言うことは書かれていません。
ラボアジェは酸・塩基を論じようとしたのではありません。空気中の2つの成分の中の呼吸に役にたつ方の成分についての研究なのです。この成分が酸性の原因であるとは言っていません。酸でないものを酸に変える働きがあると言っているだけです。さらにこの成分の付着度が高くなると酸としての働きも強くなると言っています。亜硫酸に対して硫酸、亜硝酸に対して硝酸、・・・です。ただしこれは非金属元素についてです。この現象をoxigenationと呼んでいます。そしてそういう働きのある空気中の成分をoxigenと呼んでいます。これは「酸を作るもの」という意味ですから書かれているとおりです。でもそれが酸性の原因であるとは言っていません。当時はCO2も炭酸と呼んでいました。今で言う酸性酸化物は酸でした。
非金属元素の場合はどうでしょうか。この場合は酸ではなく塩基になります。酸の出来方と同じですが出来たものの性質が違います。そこで似ているが違うという意味を込めてoxideとしました。この変化をoxidationとしました。彼の定義ではCO2はoxideではないのです。
金属と非金属でこの成分の働きが違うということを指摘して言葉を使い分けているわけですから酸性の原因であると考えていたのではないということもわかると思います。
酸化とか酸化物してと今使われているoxidation、oxideは後世の誤解です。彼が早く死んでしまったので誤解をただす人がいなかったのかもしれません。日本だけでなくIUPACとして誤解の上に成り立っています。
彼は今で言う「反応を纏める言葉としての酸化」は一切使っていません。ラボアジェよりも100年後のオストワルドの書いた本「化学の学校」の中でも使割れていません。
oxideが酸化物になったところからideが~化物の意味になってしまいました。塩化物はchlorideです。
ideが似てはいるが異なるもの、oideが似ているものというのはLantanide,Lantanoideの例では守られています。
これらは全て彼の本の中に出ていることです。
No.6
- 回答日時:
色々と回答が出ていますが,「化学辞典」(東京化学同人)に出ていました。
以下抜粋です。『・・・・強い塩基で,水にほとんど不溶だが水中に懸濁させるとアルカリ性を示す。・・・・』
No.7
- 回答日時:
#1です。
#6のご回答有難うございます。
溶解度を調べてみました。2.5×10^(-2)g/Lという値でした。小さいですが難溶性というところまではいかないようですね。水溶液がリトマスでアルカリ性というのも載っていました。でも変色域のギリギリでしょう。
2AgOH→Ag2O+H2Oが常温で起こるという物質なんでしょうが水に溶けるとこの逆反応が起こります。塩基であることは確かなんですが溶解度がもっと小さいと思っていましたので#1でのような解答を書きました。早とちりですね。
#1のところは訂正ということにしておいて下さい。
参考 水酸化銅を加熱すると酸化銅と水になります。
Cu(OH)2→CuO+H2O
この反応は水溶液の中に沈んでいる水酸化銅でも起こります。比較的濃い水酸化ナトリウムで沈殿させたときは加熱しなくてもしばらく放置しておくと起こります。これと同じ反応が水酸化銀では常温ですぐに起こると考えてよいだろうと思っています。硝酸銀水溶液にアルカリを入れると酸化銀の褐色沈殿を生じます。水酸化銀は低温で存在するという記述を読んだ記憶があります。
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