
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
とりあえず私の理解するところを記入します。
元々純粋に学術的な議論の中で述べられた言葉なので、まずはその事実に基づく解釈を書きます。
その後に、昔SFにハマっていて、あちこちで見た解釈を組み立ててみます。
1.物理学的用語としての解釈
実際にこの言葉が使われた状況について
量子力学の議論でこの言葉は使われました。 粒子の運動量と位置を、同時に正確に測ることはできないという事実に対して、ボーアという学者が、それは元々不確定であるからだと考えました。 ところがアインシュタインは、今はまだ人間にはわからないだけだと考えました。 このアインシュタインの考え方は「隠れた変数理論」と呼ばれているそうです。
さて肝心の名言ですが、1926年にアインシュタインからマックス・ボルンに送られた手紙の中で、不確定理論への反論として「神はサイコロを振らない(He does not throw dice」という言葉を用いたのです。 原文の主語は「He」ですが、前の文に「Old One」つまり創造主、とあるので「神はサイコロを投げない」という意味になります。 つまりアインシュタインは、不確定なものなどない、と言っているわけです。
純粋に物理学上の議論の中で使われた言葉であり、これを哲学的に解釈するのはおかしいような気もしますが・・・
2.SF的解釈
「神がサイコロを振る」というのは、ある事象が発生した原因についての考察を放棄し「たまたまそうなった」と片付けたり、理論的に証明できないことを「不確定なもの」と決めつけてしまうことだ。
突然変異という現象があるが、これも「偶然」によるものではなく、科学的に裏付けが可能な「必然」によるものである。
宇宙は全て自然の摂理に支配されている。 人間の英知により証明できた、また今後できるであろう基礎理論に基づき、全ての事象は発生する。 星の誕生、生命の発生と進化、そして日常に起こるあらゆることの原因は全て理論的に説明できるのであり、真に「偶然」による結果は存在しない。
この解釈なら「神はサイコロを振らない」とう言葉は慣用句としても使えそうですね。
No.4
- 回答日時:
その言葉は、現在の文明の根源をなすIT技術を支える根幹の理論ともいうべき、量子力学の考え方を受け容れられなかったアインシュタインが、今から80年前に述べたものです。
当時台頭しつつあった、従来の決定論的な力学を否定する量子論の根源をなす不確かさ、つまり「不確定性原理」に対して強烈な反対の意思を込めたものですが、それより以前(1924)に次のように語っています。【現在広まっている、厳密な因果律を放棄する考え(量子論のこと)が正しいと証明されたならば、私は物理学者であるよりも靴修理屋か、ゲームセンターの使用人にでもなりたいと思います。】彼はボーアとの激論に破れてから不確定性原理の土台を崩す試みを放棄した後も、死ぬまで量子理論に対する疑念を持ち続け、彼の死後、机の上には聖書が広げられていたと伝えられています。
回答ありがとうございます。
ここでまとめてお礼をさせて頂きます。
大体の内容を理解することができました。
ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
おはようございます。
同名(正しくは、神はサイコロを振らない、というタイトルだった)のドラマを見ていて
以前気になって調べたことがあります。
そちら方面に詳しくない、ど素人の意見なので
アドバイス程度に…。
その名言(?)は
確率論を元にした量子力学を批判するために
言った言葉みたいです。
世の中は確率(曖昧なもの)では出来てない
=神様がサイコロ振って(これも確率ですよね)物事を決めている訳じゃない
…と、揶揄した表現なのだったと記憶しています。
あくまで大体、私の記憶の範囲内ですが
こんな意味でした。参考になれば幸いです。
No.1
- 回答日時:
量子力学の基本である「素粒子が存在する場所は、確率でしか表せない」という理論を批判したときに言った言葉で、その不確かさを決定するものがあると言い張ったそうです。
神がさいころを振らない→不確かなことはしない→不確かさを決定するものがある
といいたかったようです。
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