
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
No.4ですが、さらに補足します。
アンプを適切に修理できるためには、少なくとも簡単なアンプの回路であればご自身で設計する程度のスキルは最低限でも必要になります。例えばその故障箇所が、ボリウム、セレクタ、リレー等の単純な機械接触不良のような故障であれば修理できるケースもあります。しかし半導体が故障して大きなDCオフセットが生じるようなケースでは、修理に危険も伴いますし、最低限でも回路を推定するくらいのスキルは必要になります。
例えば回路基板をいちべつしただけで、ああこれは初段の差動FETだな。これは初段にぶらさがるカレントミラーブートストラップだな。これは温度補償用のサイリスタだよね。これはバイアス調整用のTr。これはドライバー段の石だよね。そしてこれが終段のエミッタ抵抗だよね。
と、プリントパターンを追わずとも、かなりの部分まで推定できる必要があります。
だから一切手を出すなというのではなく、性急に修理結果だけを求めるだけでなく、回路を勉強するための書籍等はいくらでもあるわけですから、それらを勉強してから修理に臨んでも遅くないし、のちのち役立つと思います。
余談になりますが、過去の松下やヤマハはその回路よりもずっと複雑な歪み打ち消し回路等を含む膨大な石数で構成される魔窟のごとき複雑回路を組んでいました。単純なDCアンプの回路も推定/修理できないのであれば、むろんこれらには歯が立ちません。(もちろん私もそんなのを修理するのはマッピラゴメンです)
非常によくわかりました。ありがとうございました。トランジスタ技術のトランジスタ実験の号がきっかけで、勉強しながら、トランジスタ回路の本も読みながら修理進めています。ヤフオクでこのアンプは1000円くらいで出ているので、購入し、修理の勉強をしています。家にはなんと、KA800,900、1000がごろごろ、合計6台あります。修理中は2台、残り4台はジャンク出品でしたが、すべて問題ないものでした。(ランプ切れなど若干ありましたが)ですので、比較調査ができます。ビクターの基盤はグループごとに回路のブロックに名前がかいてあり、どんな仕事をしているかわかるのですが、トリオのは、部品番号のみ、ですが、入力から、出力の流れが段々わかってきました。とはいうものの、昨日やってしまいました。終段のTrをはずして、チェックしたところ問題なしで、もどしたときに、パターンはがしてしまい、復元をミスっていることに気がつかず、電源ONで、”パチン”火花と煙と焦げ臭い匂い。Trのモールドがぶっ飛び、抵抗黒こげ。2回目です。危険予知で顔と反対側に部品実装面があったからよかった。猿かに合戦のくり状態でした。復元して、またONすると今度は別の抵抗が燃えました。もう少し、勉強し、修行してから、再挑戦します。今アンプは部品鳥として使います。もう1台のアンプはDC漏れはないのですが、アイドル調整用の半固定(右チャンネル)をさわるとハムがでます。片チャンネル入力で両方から音がでます。基本回路勉強してからトライです。ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
hiro162525さん、こんにちは。
DCもれ=DCオフセット 了解しました。コンデンサは多分白。
参照URLによるとこのプリメインアンプは(以下引用)、
「スピーカーの電圧検出用の配線を追加し、その検出電圧でアンプに負帰還をかける」
とあります。まずコードをチェックしてください。
次にDC電圧源(なければ電池とVRとか工夫)を用意し、SPはダミー抵抗にし、この検出配線に微小電圧を加えてみます。
リレーアンプ側電圧をモニタし変化あればアンプ全体の動作はOKですので、オフセット調整がずれている疑い。
リレーアンプ側電圧をモニタし変化なければ、アンプ全体の動作を1から追います。
入力ショートでDCオフセット電圧をテスターで入力から順に調べ、大きくなる点、負帰還点を調べます。
プリとメインが切り離せるならそこから。切り分けます。
入力に微小正弦波を入れながらオシロでモニタできるとなお良い。
ご健闘お祈りします。
参考URL:http://www.scn-net.ne.jp/~kuruma/
No.4
- 回答日時:
基本的にはNo.2さんの仰られる通りで、私のは補足になります。
出力端に極端に大きなDCオフセット電圧(DC漏れ)が生じている場合は、「回路が致命的な故障をしている」証拠になります。その場合の原因が電解コンデンサの寿命であることは少なく、大概の主要因は半導体の故障によります。
DCオフセットの大きさによって故障している半導体がどれかを推定することは事実上不可能ですので、ひとつひとつ、半導体を外してバイアスをかけ、B-E間電圧をチェックをするか、あるいは実装状態のままB-E間電位/C-E間電位を一個一個あたり、故障半導体を特定するしかありません。
それが面倒な作業であれば、むしろ半導体を全交換してしまった方が早く修理が終わるケースすらあります。
例えば初段あるいは2段目の差動回路の片側Trが故障しているだけでも出力端には大きなDCオフセットが生じます。出力段が壊れている場合も同様です。
DCオフセット電圧を見る限り、LチャンネルもRチャンネルも致命的に壊れていると言えるでしょう。故障状態にもよりますが、各部に異常電圧が掛かった故障状態のままで回路を連続動作させ続けると、正常な部位も含めて雪崩式にいろいろな所が壊れていき、最終的に修理不能になるケースが多いのでご注意ください。(たとえば煙が出始めたり)
ここまで古くまた故障状態からすると、故障半導体を特定するよりも、互換トランジスタを調べて全交換してしまった方がてっとり早い気がします。
ついでですので、どうせ容量抜けの激しい電解コンデンサーも総交換が望ましいと思われます。
しかし、半導体を全交換したらそれで終わりではありません。バイアス電流の再調整(無調整の場合もある)や、DCオフセット再調整の必要があります。DCオフセットの調整方法は分かりますか? 修理にのぞまれるにあたり、もう少し代表的な半導体アンプの回路構成や、その動作原理を勉強されてから臨まれた方が無難に思います。よくわからないのに当てずっぽうで部品交換しているだけでは故障はいつまで経っても直りませんし、またそのような装置に顔を近づけて作業しつづける行為は危険でもあります。
No.2さんが仰られるとおり、半導体が故障原因ではない場合もあります。例えばダイオードや抵抗が焼けてしまった場合。その場合は異臭がしたり、あるいはパーツやPCBに黒いこげが見えたりクラックが入ったりしているものですから、そういう箇所がないかをまず注意深く目で探っておく必要もあります。
またこのように古いアンプでは、半田クラックが故障原因である可能性も高くなります。肉眼ではしっかり半田が付いているように見えても、実際には導通していなかったり、あるいは導通しない事により半導体が故障に追い込まれるケースもあります。その場合は部品を全換装しても再び壊れます。
また当然ながら、回路が完全に復旧していないのにDCオフセット検出保護回路を無効化して無理矢理出力すれば、大きなオフセットDCが掛かって今度はスピーカーのヴォイスコイルが焼けます。スピーカーは大きなDCをかけていいように作られていませんのでご注意ください。
非常にわかりやすい回答ありがとうございます。トリオのサービスの方のアドバイスでは、半田クラックは、肉眼では難しいので、拡大鏡でじっくりみてねと言われました。このアンプは2つの半固定抵抗があります。初段付近にある、アイドル調整用と、DCオフセット調整用です。
調整するのは、それほど難しくないようです。まだまだ、勉強不足で、KT法を駆使して修理すすめています。トランジスタの勉強しないと・・・。
No.3
- 回答日時:
hiro162525さん、今晩は。
「DC保護回路のアンプ側」の意味がわかりませんが、
SPの保護回路(タイマー)ですか、それとも電源保護回路ですか。
SPの保護回路なら、とりあえずSPには保護抵抗でもかませ、不具合回路ははずす。
電源保護回路は電源本体の不具合であることが多く、大抵IC不良(交換)。
DCもれとはオーディオ界の専門用語ですか。
普通は電圧降下と言います。電圧降下の原因を決め付けず、順番に回路を追ってください。
もう一つプロの技を伝授いたします。
回路の不具合部分(と思われる部分)だけ、正常部分と切り離し、動作させます。不良部分の切り分けといいます。
必要なら、部品をはずしバラックで再組み立てします。
回路図再構成にも役に立つでしょう。
ご健闘お祈りいたします。
この回答への補足
DC保護回路はスピーカーの保護回路でリレーです。DCアンプで最終に直流電圧がでていると、スピーカーに悪影響ですのでモニターしています。リレーの接点でつながっていない時に入力側(アンプ側)とスピーカー側がありますよね。そのアンプ側にはDCがあるとNGです。
電圧降下の意味がよくわかりません。プロの技ということですが、アンプで不具合部分がわからないので、どれを外したらわかりませんし、部品をはずすと、全体の動作がしなくなるため、困難だとおもうのですが・・・。

No.2
- 回答日時:
DCアンプというのは、全ての部品が正常に動作して、初めて「出力の直流電位=OV」となるように設計されています。
つまり、抵抗が断線してもトランジスタが破壊しても「出力にDCは漏れてくる」のです。
ですから、原因を電解コンだなどと決め打ちはしないで下さい。
(というか、電解コンが原因である可能性は非常に稀です)
故障している可能性が一番高いのはトランジスタですから、まずは「全てのトランジスタ」のチェックを行って下さい。
やり方のポイントは下記の通り。
・終段側から、通電したままで、各トランジスタのエミッタ・ベース・コレクタの相対電圧(対アース電圧は異常値となっているので無視)を確認する。
※煙が出たり、ヒューズが切れたりする場合には、この方法は不可
・通常のDCパワーアンプでは、終段側は上下対称(コンプリ)・入力側は左右対称(差動)かつPchとNchが交互に使われているので、回路図がなくても回路を追うのは容易だし、各部の正常電圧の類推も可能。
回路図がないと手も足も出ないのであれば、ご自分でパターンを追っていって回路図を起こして下さい。
パワーアンプの場合に限れば「パターンが追えない」「回路図を起こせない」という人には、修理は不可能だと思います。
(パターンを起こすのも勉強のうちです。不精をしていてはスキルは上がりません)
参考までに、私が修理したことのあるDC漏れアンプの故障原因は
・終段トランジスタ(Nch・Pchの内、片側のみ)の破損
・終段トランジスタ用のエミッタ抵抗(0.47Ωセメント抵抗)の断線
・前段(電圧増幅段)の±電源回路の+側回路の電圧降下用抵抗の断線
という内容でした。
要するに、どこが故障するかなんて分からない、ということです。
ありがとうございました。 早速確認してみます。回路図は鍛錬ですね。頑張ってみます。今回は左右とも調子が悪い為、もう1台の良品のKA900で比較してみます。修理の基本は良いものとの比較で、悪い箇所がはっきりしますので。トランジスタはダイオードチェックのみだと、わからないということですね。調べてみます。
No.1
- 回答日時:
iro162525さん、こんにちは。
回路に入っている状態で、効果的に容量を測定するいい方法はありません。あやしいコンデンサをはずすのが、簡単で確実です。
強いて言えば、(テスターに容量測定レンジがあるとして)正常な固体と試験固体の疑わしい部分を、テスターによって比較するくらいでしょうか。これも個体差がでるので、完璧とはいえませんし、第一テスターの容量測定レンジも(回路中の容量測定法としては)かなり怪しい。
当然電源は切り、放電しきってから行います。
プロならLCRメータを使い、等価回路から調べます。
また、回路動作をオシロで見て、間接的に調べます。
電解コンデンサの容量ぬけには、外観の変化や、液漏れを伴うことがありますので、これも調べる(電解液が乾燥するモードもあるので注意)。
なお、「DCもれ」とはどういう状態ですか?アンプ結合段等のDCもれなら、即コンデンサ交換しましょう、SPやアンプ壊します。そうでないなら、「DCもれ」について補足してください。電源回路の容量抜けに「DCもれ」はありえません。
この回答への補足
素人修理で、いろいろと勉強しながら、修理を趣味で頑張っています。
早速のご回答ありがとうございます。DC保護回路のアンプ側の直流電圧を測るとグランドから左 50V 右 15V 明らかに、DC漏れだと思われます。トランジスタもはずして、ダイオードチェックをしました。電解コンデンサーも、テスターで1Mレンジでチェックし、導通そのあと無限大となるかどうかの簡単なチェックはしました。ケンウッドのサービスのかたに相談したところ、上記のほかに、半田われのチェックをしてくださいといわれましたが、問題なさそうです。回路図がほしいのですが、出せないと言われました。うーん八方ふさがり。オークションでオシロを買うか思案中です。 よろしくお願いいたします。
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