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暦のことがほとんど分かりませんので、こんがらかってよくわかりません。
立春や立夏、立秋、立冬はそれぞれ、2月4日頃、5月6日頃、、、。となっているようです。これは、旧暦の暦とは関係なく、昔、つまり平安あるいはそれ以前(?)の頃からこの季節にそうであったのでしょうか。例えば、1006年の例ですと、立秋は新暦で8月8日、旧暦では7月15日です。7月なのにもう秋と言ったのでしょうか。また、8月7日頃に立秋となると言うことですが、その頃でも「目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」と、その頃、もう秋の気配があったのか、あるいは大げさな表現なのでしょうか。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
このご質問に回答するには、旧暦や太陰暦・太陽太陰暦・二十四節気とは、というところから何段階も踏まえなければならないと思います。
ちょっと厄介なんです。ということでサワリだけでご容赦ください。ご存知のこととは思いますが、「旧暦」とおっしゃっている こよみ の日付は月の満ち欠けをもとにしています。これは太陰暦というものですね。これは月の運行に基づくものなので必ずしも季節感と一致するとは限りません。なぜなら、季節は太陽の運行(実際は地球の公転)に関連しているもので、月の朔望とは無関係だからです。
これでは、農耕などの行事にはなにかと不便です。そんなことから中国の漢の時代(日本の弥生時代頃)に考えられたものが、立秋や穀雨などをあらわした二十四節気です。これは太陽の1周期を二十四分割して季節感と合うように考案されました。これは太陽暦になります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81% …
この季節をあらわす太陽暦と日付をあらわす太陰暦とを組み合わせたものが太陽太陰暦とよばれるものです。これが明治時代になるまで使われた「旧暦」(にほぼ近いもの)と呼ばれるものです。
また、二十四節気でいう立秋は、これまた現在の「秋の始まり」の概念と同じではありません。現在は暑さがほぼ終わりかけた頃からが秋という感じですよね。ところが二十四節気の立秋とは「暑さのピークが過ぎ始めた」頃のこと。要するに、気温の山の頂上が晩夏であり、涼しくなり始めが立秋だということなのです。このことは立秋が大暑の次にきていることからもわかります。何しろ山の頂上を2,3歩くだったら中腹という感じなので、今の私たちの感覚とはずいぶん違うでしょう。おそらく、これが私たちの頭が混乱してしまう大きな理由ではないでしょうか。
さて、ご質問の主題は藤原敏行の短歌ですね。
これは簡単です。早い話、藤原敏行が感じた「秋」は、立秋つまり二十四節気や暦とは何も関係ないのです。さやかには見えない秋は、今の私たちと同じ秋の感覚だと考えたほうがいいと思います。
今のカレンダーでも9月からが秋ですが、9月3日頃に秋を感じたりはしません。現在でも歌の「小さい秋見つけた~♪」の頃からではないでしょうか。
《結論》
1.季節感と二十四節気は必ずしも合ってない
2.人間が感じる秋の始まりもまた、やはり暦とは必ずしも合っていない
回答をありがとうございます。まず最初に、短歌を立秋と合わせて考えていたことは間違いということに気づきませんでした。いつのまにかそう思ってしまっていました。気を付けなければならないと思います。
次に、ご説明いただいたことで、おおよそのことがなるほどと分かりました。ご紹介いただいたサイトで説明をしてあるように、四等分した訳ですから合わないということは分かります。しかし、あまりにも違いがありすぎるのではないかと疑問に思います。昔の人に文句を言っても始まりませんが、どうしてこんな実際の季節に合わない呼び方をしていたのかなと思ってしまいます。寒くてガタガタふるえているのに春になるぞとか、汗だくでどうしようもないときにもう秋だとは。
No.3
- 回答日時:
日本の旧暦(太陰太陽暦)では、立春(太陽黄経315度)の近くの朔(新月の日)を1月1日としています。
四季の区切りは以下のようになります。●旧暦(太陰太陽暦)・月齢を基準にした「月切り」の四季
春 … 旧暦1月~3月
夏 … 旧暦4月~6月
秋 … 旧暦7月~9月
冬 … 旧暦10月~12月
●旧暦(太陰太陽暦)・太陽黄経を基準にした「節切り」の四季
春 … 立春~立夏前日 (新暦2月4日頃~5月5日頃)
夏 … 立夏~立秋前日 (新暦5月6日頃~8月7日頃)
秋 … 立秋~立冬前日 (新暦8月8日頃~11月6日頃)
冬 … 立冬~立春前日 (新暦11月7日頃~2月3日頃)
太陽黄経と月の満ち欠けの周期は一致していないので旧暦の日付は一致しませんが、太陽黄経と各月を対応づけている以上、新暦(太陽暦)の日付との関係は毎年だいたい一定になります。
もう少し詳しく言うと、19年間に7回の閏月を置く(1年が12か月と13か月の場合がある)ので、旧暦と新暦の日付は1~2か月程度のずれがあります。西暦1006年の立秋が旧暦の7月というのは、どこかに閏月があったせいかもしれません(未確認)。
ちなみに、新暦(太陽暦)の四季の区切りは以下の通りです。
●新暦(太陽暦)・気候学上の四季
春 … 新暦3月~5月
夏 … 新暦6月~8月
秋 … 新暦9月~11月
冬 … 新暦12月~2月
●新暦(太陽暦)・天文学上の四季
春 … 春分~夏至前日 (新暦3月21日頃~6月21日頃)
夏 … 夏至~秋分前日 (新暦6月22日頃~9月22日頃)
秋 … 秋分~冬至前日 (新暦9月23日頃~12月21日頃)
冬 … 冬至~春分前日 (新暦12月22日頃~3月20日頃)
回答をありがとうございます。前のお二人のご説明と合わせて読ませていただき、だいたいの考え方が分かってきました。旧暦には月切りと節切りの四季があり、新暦にも気候学上の四季と天文学上の四季があるということは初耳です。新・旧のどちらにもそういう区切りがあったことは分かりませんでした。四立に関しては、合わなくてもしかたがない、そのようになっているのだから、と自分に思わせるほかありませんね。ニュース番組などで、「実際の季節には合いませんが」と言う場面がよくありますが、同じようなことが1,000年以上も言われ続けてきたのだろうかと思ってしまいます。
No.1
- 回答日時:
多分そうだと思います。
旧暦とは、田植えを基点にしたもの。
だそうです。
旧正月が終わるとそろそろ田起こしをせねばなりません。
2月4日頃では、そろそろ梅の花も咲くのも近くなります。
立秋では、そろそろ稲刈りの準備をせねばなりません。
何となく、準備期間を一月程置いたような感じです。
稲刈りの後には俵を編む仕事があります。
暇になるのは立冬(新暦11月)頃からだと思います。
立夏の頃が虫が多く、雑草が生え、忙しい時期だと思います。
子供の好きな昆虫のたぐいは、夏休みが終わる頃急に姿を消します。
(実質は7月が最盛期で、8月は遅い。)
ですから、あながち間違ってもいないと言う解釈をしています。
回答をありがとうございます。なるほど、そう考えれば良いわけですね。私は、四立のうちで一番季節に合っていないのは、立秋だと思っています。立冬あたりはぴたりと合うような感じです。4等分にしてあるので、合わない所が出来てしまうのだろうかと思ってきました。
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