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 脳神経及び脊髄神経は脳幹部(錐体)で交差しますが、交代性マヒの機序が今イチ分かりません。患側が交差部より上位なら障害は反対側に出るのは理解しています。個人的には、交差部が例えば出血などで障害されたらその部位以下は「全滅」状態となり、四肢マヒになると思うのですが・・・。
 どなたかご教示願います。

A 回答 (2件)

はじめまして。


>交差部が例えば出血などで障害されたらその部位以下は「全滅」状態となり

出血が広範にわたるか反対側に強い圧迫を加えるなどで、全ての線維がダメになってしまえば、仰るように「全滅」です。

でも、錐体路の神経線維のひとつひとつはそれぞれ個別の繊維であり、また、各々が異なった部位を担当し、違う運動指令を送っています。

例えば四肢・体幹の5つに分けて、それぞれに10本づつ線維が走っているとしましょう。この場合、左右25本づつの計50本の線維が、錐体交叉を通ることになりますよね。
一度に50本全部ちょん切れてしまうことは少ないです。

試しに、電気コードをハンマーでぶっ叩いて潰してみてください。中に走行している数百の銅線のうち半分くらいは切断してしまうでしょうけれど、変形するものの繋がっている銅線も沢山あるはずです。

違う例としては、トイレが二つあるお家で、片方のトイレに繋がる水道管が詰まってしまっても、もう一方のトイレは普通に使えるのと同じです。

ご質問の考え方ですと、高次脳に障害がおこると、則ち脳の機能全てが失われて死に至る と仰っておられるのと同じです。

人間というのは、とてもタフな存在でもあるのですよ。それでなければ、進化の過程で消滅していたことでしょう。部分的にやられても他部位は生き残って、生命活動を継続する。

ご参考まで
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この回答へのお礼

 大変理解し易い説明をありがとうございます。大いに参考になりました。
 ただ、どうも私の質問が下手であったため更なるご教授をお願いしたいのですが、「交代性マヒ」(顔面マヒと片マヒ)の発生機序をお教えいただきたくお願い申し上げます。
 お手数をおかけします。

お礼日時:2006/11/26 09:28

 顔面神経核は橋下部にありそこから末梢神経が同側の内耳道に入りさらに末梢の神経に分かれていきます。

中枢側は神経核の上位で線維が交叉して最終的には対側の運動野に繋がっています。

 交代性(交叉性)片麻痺は、顔面神経核のある橋下部の障害で起こることがあります。この部位で脳出血や脳梗塞などの病気が起こると、病側の顔面神経核の障害が起こり末梢性顔面神経麻痺が病巣と同側に起こります。顔面神経核の前方には交叉前の錐体路が走行していますから、そこの障害も伴えば病巣とは反対側の片麻痺を伴うことになります。
 
 橋下部の障害で交代性片麻痺に加えて病側の外転神経麻痺を伴うものはMillard-Gubler症候群と呼ばれます。
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この回答へのお礼

そう言うことだったんですね!
ほんのわずかなアドバイスで疑問が氷解するのは本当に楽しいです!
でもそのアドバイスがなかなか得られないのがムズいところなんですが・・・
ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/26 18:05

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