
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
加硫に使われる単体硫黄は、1種類の元素から出来ているので極性はありません。
このため、極性が小さいものの方が、硫黄を溶かす(又は均一に分散させる)には
都合がいいことになります。
【参考】極性が近いもの同士の方が溶けやすいことについて;
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2597738.html
(参考になるか、やや微妙ですが・・・(汗))
ゴムの主要原料となるブタジエンやイソプレン、スチレンなどは、炭素と水素だけで
できているため極性が小さくなっています。
一方、ニトリルゴム(NBR)は、極性が強いニトリル基を分子内に持っています。
このため、極性を持たない硫黄は、極性の小さなブタジエンゴムなどには
混ざりやすいのに対し、極性が比較的大きいニトリルゴムには混ざりにくく
なっているものと思います。
(ニトリルゴムの耐油性の高さも、この極性の高さによる)
【参考】ニトリル基の極性の大きさ;
(原料のアクリロニトリルではなく、同じニトリル基を持つアセトニトリルの話ですが、
エタノール等と同様に、水と任意の割合で混ざるほど極性が大)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BB% …
因みにアクリロニトリルは100mlの水に7g溶解;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF% …
この回答へのお礼
お礼日時:2006/12/23 11:38
また、回答して頂きうれしいです。
言われてみると、単体硫黄は、極性がない為、極性の強い二トリルゴムと混ざりにくいことが、よく理解できました。
逆をいうと、言われないと自分で気付くことができなく困っています。
的外れな質問もするかもしれませんが、またの質問時もよろしくお願い致します。
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