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日本語には「雲」といっても、国際的に決められた「高層雲」「巻層雲」等の言い方の他に、「いわし雲」「ひこうき雲」「ひつじ雲」「おぼろ雲」などの俗名がありますが、独語、仏語、英語、伊語にもこのような俗名はあるのでしょうか?それとも「雲」なら「雲」という言葉しかないのでしょうか。
また日本語は、外国語と比べ、ボキャブラリーが多いのでしょうか?
ご回答宜しくお願いいたします。

A 回答 (2件)

まず、日本語の語彙は多いです。


2000語の語彙があると
仏語の新聞なら95%を
西語の新聞なら85%を
露語なら75%を理解できるとされていますが
日本語の新聞は、60%しか理解できないという
データがあります。
多くの言語では
3000程度の語彙で新聞が存分に読めるようですが
日本語では、漢字表記の習得は別にしても、
その2~3倍の語彙がないと新聞は理解できないと
されています。
つまり、読めない漢字を誰かに読んでもらったとしても、
新聞理解にはかなり多くの語彙が要るのです。

次に、語彙の位相に関する件。
ご質問には「俗名」とありましたが
位相語のことかとお察しします。
位相は文化背景に大きく影響されます。
日本語には気象・自然に関わる位相語が豊富です。
例えば雨を表す位相語は、五月雨、夕立、時雨・・など
キリがないほどです。
だから文化背景抜きには一概にどうこう言えないテーマです。
例えば、ドイツ語には「樹木」や「穀類」の位相語が多く、
うっかり「麦茶」などと言うとドイツ人から
麦茶の麦は大麦か小麦か燕麦かライ麦かはたまた・・・と延々と
質問されて困り果てることがあります。

ご質問の「雲」にピンポイントのみでお答えするとすれば
日本語ほどは多くないですが
ドイツ語にはいくつかありますよ。羊雲はそのままずばり
Laemmerwolke です。

お役に立てたでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

大変興味を持ちましたので、ぜひもっと知りたく、自分でも調べてみたいと思います。
恐れ入りますが、これらの件に関して記されている文献等を紹介していただけませんでしょうか?

特に、日本語と気象・自然に関わる位相語について、ドイツ後と「樹木」「穀類」に関わる位相語について、新聞読解力に必要な語彙量の違い(データ)についての情報を教えていただけますと大変助かります。

どうぞ宜しくお願い致します。

お礼日時:2007/01/07 14:39

>これらの件に関して記されている文献等


>新聞読解力に必要な語彙量の違い(データ)について

ご希望のデータが秩序だってまとまっているような
文献のタイトルは咄嗟に思いつきません。
申し訳ないです。

私はプロの日本語教師でして、
日本語教師にとってはかなり当たり前の知識をお伝えしたに
過ぎません。
例えば、日本語教師養成学校の教科書などで市販されているものも
ありますし、調査や入手はそれほど困難ではないと思います。
あるいは、なにかの機会を通じて
日本語語彙論などを勉強されたらいいと思います。


>日本語と気象・自然に関わる位相語

これについても、特に文献が思いつくわけではなく
半世紀ほど日本語と付き合ってみて気づくことを
回答させていただいただけです。
金田一先生の著書などには詳しいかもしれません。

>ドイツ語と「樹木」「穀類」に関わる位相語について

これについても、益々文献が思いつくわけでなく
30年ほどドイツ言語・印欧語を研究してきている者として
気づいたことを回答しただけです。

どんな言語でも、豊富なあるいは貧相な位相語から
文化背景の特徴をかいまみることができます。

お役に立たなかったようですみません。
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この回答へのお礼

早速、日本語教師養成学校の教科書や金田一先生の著書にあたってみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/07 19:21

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