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雑誌を読んでいたところ、とある企業が株式公開で得たキャッシュのほとんどを、とある別の企業の買収費用に充てたという文脈で、「暖簾代の償却が重い」という表現が使われていたのですが、これはいったいどういうことを意味しているのでしょうか?

A 回答 (3件)

A株式会社(合併会社)がB株式会社(被合併会社)を吸収合併した際に


B社の株主に対して新たにA社の株式を発行しなければいけません。

どこの会社も
資産=負債+資本(株など)
という関係が成り立っています。

B社にもそれは当てはまり
資産[B]=負債[B]+資本[B]
と、なります。

その時にA社に吸収合併し、新たに株を発行するので
上記の式が成り立たなくなります。

大抵の場合、A社の方が株価が高いので
右側の式が大きくなってしまいます。


そこで登場するのが「のれん代」と呼ばれる資産です。

資産[B]+のれん代=負債[B]+資本[A]

として式を成立させなくてはいけません。

数字で表すと
B社
資産1000円=負債700円+資本300円

の時にA社に吸収合併され株価が300→500に変わったとします。

資産1000円+のれん代200円=負債700円+資本500円

と、いう式になるワケです。


のれん代とは合併会社の「ブランド」「看板」を買ったと思ってください。

しかし、時の流れと共にそのブランドは薄れて
新しい会社に取り込まれていく感じは分かるでしょうか。


三和銀行と東海銀行が合併してUFJ銀行となりましたが
最初、新しい会社名は馴染まず昔の名前の方が馴染みがありました。
今ではUFJ銀行という名前の方が勝ってしまっています。


ようするに「ブランド」としての価値が減少していくので
その減少を財務諸表に数字として表すために
「のれん代」「のれん代償却」という表現を使います。

のれん代=ブランド名
のれん代償却=ブランド価値が薄れていくので費用として表現


要するに、株価の高い会社がところ構わず買収をしまくり
独占市場を作らない為に設けられた制度みたいなものなんですね。


意味わかりにくいと思いますが
簿記2級あたりの本を見るとよく解ると思います。
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貼り漏らしました。


参考↓
http://blog.livedoor.jp/ligaya_cfo/archives/2240 …
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現行の会計基準では、暖簾代(営業権)は5年以内に償却(費用に計上)する必要があります。

したがって、少なくともその5年間は償却額を上回る営業利益を出さないと、決算上赤字になってしまいます。5年経過後はその償却がありませんから、営業利益がほぼそのまま利益となります。そのプレッシャーを「重い」と表現しているのだと思います。
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