プロが教えるわが家の防犯対策術!

初めて質問させていただきます。
役所や行政機関の文章、警察・消防などの通信などで頻繁に使用される、
例:
「総務課担当者にあっては、適宜対処されたい」
「対策本部にあっては、詳細承知していない」
のような文章は、いわゆる「正しい日本語」といえるものでしょうか?
スラングの一種として派生したものであれば、起源といいますか、由来が気になっております(元々電信で使われていた文字数節約が現在も慣習となっていると推測しているのですが…)。また、こうした独特の記述習慣のガイドライン、もしくは文例集のようなものをご存じであれば、ご教示頂ければと思います。宜しくお願いいたします。

A 回答 (3件)

この言葉遣いそのものについてはすでに取りざたされていて、


記者であった大田良一郎氏の「官庁ことば診断」に詳しく書
かれています。簡単な構文を、わざと複雑にして、官僚が逃げ
のある構造に作り変えるよう考えだされたものとされています。
「AはBである」で済むところを「AについてはBであると
されている」というわけですが、まず主語をぼかし、かつ間接
表現につくり変えて責任が及ばないようにしています。
もっとも、これには官僚側からの答弁もあって、
「Aにあっては」となぜするのかには、役所にはいろんな案件
があり、「Aは。。。、Bは。。。、Cは。。。」と総花的に
書くと焦点がぼけるので、「Dにあっては、これこれ」と言う
のだとしています。実際、効果は逆なのですが、答弁はさすが
に官僚的でうまいですよね。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

先行研究をご紹介いただきありがとうございます。早速図書館に当たってみたいと思います。
「Aにあっては、Bされたい」は、一般の人から見た場合、「ぼかし」のニュアンスが加わるのでしょうか?私は愚見ながらこうしてわざわざAとBの連結を強調することによって、主語、および伝達内容がより明確になっている印象があります(非公開たる警察無線などでわざわざこうした「逃げ」表現を用いるとすれば、余程の理由があってのことでは…)。ご紹介いただいた文献で、「取り沙汰」の経緯を調べてみたいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/06 16:38

次の記事も参考になるかも。



日本官僚制のcompanismに関する考察
 第三章 「官僚たちの世界」を築き上げる意識
  3-1 オカミ
    3-1-4 オカミの存立基盤1:ことば
([参考URL]を参照“されたい”)

参考URL:http://m1.aol.com/_ht_a/cokeberry1/s_thesis3.html
    • good
    • 0
この回答へのお礼

該ページ、大変参考になりました(特に「公用文作成の要領」通達など)。
リンクをたどると、役所が書く文章の他、法制においても独自のガイドラインがあるようですね。
ご紹介ありがとうございます。

お礼日時:2007/03/06 17:54

 私も「○○にあっては」はたんに「○○は」といえば済むことだと思いますが、このことが主語をぼやかしたり、曖昧にして逃げの余地を作っているとは思いません。

わざわざ持って回った言い方をしなくても良いのにとは思いますが、主語を曖昧にしているのではなく、強調していると思います。 
 「××されたい」については、表面上の意味はともかく、発する側も受け取る側も「××せよ」と同義と認識していると思います。
 これらは内部的な文言であって、「それにつきましては慎重に調査を進めたうえでしかるべき措置を講じて参りたいと考えます」というようないわゆる官庁言葉とは一緒に出来ないと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

私も同じようなニュアンスで受け止めていました。
役所内部でやりとりされる文書で「~~の問題があるので、担当者は適宜対処してください」より、やはり「担当者は適宜対処されたい/ありたい」の方がハッキリした印象があります。
警察などで使用される「加害者の服装にあっては~~、身長にあっては~~、頭髪にあっては~~」などの言い回しについても、やはり主述の関係が明確に表現できるからなのかなーーなどと思料いたしております。役所の風習が警察や消防に伝播したのか、その逆なのかはわかりませんが・・・。

お礼日時:2007/03/06 20:12

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!


このQ&Aを見た人がよく見るQ&A