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日本でカナダドルのT/Cを買って、現地の銀行でカナダドルに両替する。
日本でカナダドルを買って、現地でそのまま利用する。
どちらがお得でしょうか?

また、T/Cを買って、そのT/Cを家族で使うことはできますか?

どちらか一方でも、ご存知の方教えてください。
宜しくお願い致します。

A 回答 (2件)

 カナダドル建てトラベラーズチェック(以下TC)とカナダドル現金の比較であればTCの方が有利です。

ただし行き先が西海岸(バンクーバー)であれば、日本円現金を現地で両替した方がより有利です。

 最初にいくつかの為替用語について説明させてください。
・銀行間レート その名の通り外国為替市場において銀行間の取引に使われるレートです。新聞やテレビなどで報じられているレートは特に断りのない限り銀行間レートです。
・公示仲値 銀行間レートは株価などと同じく常時変動しており、金融機関でこれを取引の基準に使うと処理が煩雑になります。そこで各金融機関は銀行間レートに代えて「公示仲値(TTM)」というものを定め、一日を通して適用します。(一日に数回見直す金融機関もあります)
・クレジットカード会社が定める通貨間換算レート クレジットカード会社も海外利用分の決済を行う関係で、通貨間の換算レートを毎日定めます。クレジットカード会社が定める通貨間換算レートと銀行間レートの乖離は、私の集計では通常±0.4%以内、為替変動の激しい局面でも±1.0%以内で収まっています。
 クレジットカード会社が定める通貨間換算レート/公示仲値/銀行間レートの三者は同じ値と見なして差し支えありません。そして、そこからの上乗せ幅を比較すればよいわけです。

1. トラベラーズチェック
 TC発行時のレートには「対顧客電信売レート(TTS)」が適用されます。カナダドルのTTSは日本の大半の銀行で公示仲値に1円60銭上乗せです。この上乗せ分のことを「為替手数料」と呼びます。このほかにTC発行手数料が1%かかります。カナダでTCを換金する際、銀行やTCのブランドによっては換金手数料(1回3~5カナダドル程度)を徴収することがあり(例えば[1])、その場合はもう少し目減りが生じます。

 トラベラーズチェックは購入時にサインし、さらに換金時に係員の目の前でもう一度同じサインをすることで本人確認しているのはご存じの通りです。
(1)既に購入時サインが入っているTCは、たとえ家族であっても利用できないのは自明です。換金時サインは係員の目の前でしなくてはならないので、「購入者が換金時サインまで済ませたTCを家族に渡す」方法も不可です。
(2)購入したTCをご家族の使用に供したいということなら、購入時サインが未記入の状態でTCを持ち帰り、そのご家族の方に購入時サインをして頂ければ事足ります。もちろんサインをされた方以外のご家族がそのTCを使えないのは同じです。なおご承知かと思いますが購入時サインが未記入の状態で紛失すると、再発行の対象にならないので十分に気を付けてお持ち帰り下さい。
(3)日本では一般的でないのですが、Dual Signatureといって2人で共用できるタイプのTCも存在します[2]。購入時サインを2人分記入することができ、換金時のサインがそのいずれかに一致すれば正当な受取人と見なされます。発行手数料は通常のTCよりやや高く設定されています。

2. 日本でカナダドル現金に両替
 一般論として、流通量の少ない外貨や為替変動の大きい外貨は、金融機関にとって手許においておくと死蔵コストや為替リスクが発生します。米ドルやユーロは日本でも一定の需要が見込まれますから現金両替レートも悪くありませんが、カナダドルは需要が少ないために現金ですとどうしてもレートが下がります。
 現金への両替では「為替手数料」のほかに「外貨現金取扱手数料」が加算されます。店頭での両替レートは通常この2つが込みになった数字で表示されており、カナダドルですと前者が1円60銭・後者が7円の合計8円60銭上乗せが一般的な設定です。銀行間レートをカナダドル=115円50銭とすると、日本円→カナダドルの片道で7.4%も目減りすることになります。到着後すぐに必要な最小限の現金を用意する目的ならよいのですが、そうでなければお勧めしません。

3. カナダで日本円現金から両替
 バンクーバーなど西海岸の都市に限ってお勧めする方法です。西海岸の都市は日本との交易・交流が盛んで日本円の流通量も多いために、日本円現金からでも悪くないレートで両替できます。例えば[3]で紹介されている両替商[4]など好レートを出しています。6月15日のこの両替商のレートは
日本円→カナダドル 100円→0.8490 CAD
カナダドル→日本円 0.8720 CAD→100円
となっています。売買の中間のレートは0.8605ですので、日本円→カナダドル片道での手数料(目減り)は1.3%と分かります。この両替商では両替1回ごとの手数料もありません。
 一方東海岸になると日本円の流通量が減ることもあって、日本円現金からの両替はレートが悪くなります。例えば[5]はトロントを拠点とするTD銀行のレートですが、同じく6月15日で
日本円→カナダドル 100円→0.8341 CAD
カナダドル→日本円 0.8967 CAD→100円
です。上と同様の計算をすると日本円→カナダドル片道での目減りは3.6%と分かります。このほかに手数料が1回5カナダドルかかります(米ドルからの両替の場合は免除)[6]。東海岸の場合はキャッシングやTCを検討した方がよいでしょう。

4. クレジットカードでキャッシング
 現地のATMからクレジットカードでキャッシングすることもできます。キャッシングの際に適用されるレートは上記の「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」そのままです。これに利息が別途加算されます。利率はカードにもよりますが年利で15~25%、利用日から引落し日までの期間は25~55日くらいですので、利息として1.0~3.8%程度を払う計算になります。これを両替の手数料と比較すればよいわけです。
 なおATM所有者やネットワーク設置者が別途手数料を課すこともあります。その場合前者は50円~200円、後者は1%程度の金額になります。

5. 国際キャッシュカード
 国際キャッシュカードは海外のATMで現地通貨を直接引き出せて便利ですが、レート自体はあまりよくありません。参考までに数字を示しますと、新生銀行が「VISAインターナショナルが定めるレートに4%加算」、三井住友銀行が「VISAインターナショナルが定めるレートに3%と1回200円の手数料を加算」です。シティバンク銀行の計算は多少複雑ですが3.8%が加算の目安です。ATM所有者やネットワーク設置者が手数料を課すことがあるのは4.のキャッシングと同じです。

【試算例】
 銀行間レート/公示仲値/クレジットカード会社が定める通貨間換算レートの三者が等しく1カナダドル=115円50銭の際に、1,000カナダドルを準備するのに必要な日本円の額を比較します。
・カナダドル建てTC
(115.50+1.60)×1.01×1,000 = 118,271円
*現地での換金手数料はかからないものとする
・日本でカナダドルに両替
(115.50+8.60)×1,000 = 124,100円
・カナダで両替商をよく選んで日本円現金を両替
115.50×1.013×1,000 = 117,002円
* 行き先が東海岸の場合は不適
・クレジットカードでキャッシング
115.50×{1+(0.20×40÷365)}×1,000=118,315円
* 年利20% 利用日から40日で返済を仮定
* 現地ATM使用料はかからないものとする

【まとめ】
(1)カナダドル建てTCとカナダドル現金への両替の比較なら、TC発行手数料を含めても前者が有利です。
(2)行き先が西海岸であれば、日本円現金を持ち込んで現地で両替するのがさらに有利です。
(3)トラベラーズチェックは「購入時サインをした人」しか使えません。ご家族の使用に供したいなら購入時サイン未記入の状態で持ち帰って、その方に購入時サインをして頂くのが唯一の方法です。

参考ページ
[1] http://www.tdcanadatrust.com/accounts/fees.jsp#t …
[2] http://usa.visa.com/merchants/risk_management/tr …
[3] http://www.jpcanada.com/vbce.html
[4] http://www.vbce.info/index.cfm?fuseaction=Major_ …
[5] http://www.tdcommercialbanking.com/tradefinance/ …
[6] http://www.tdcanadatrust.com/accounts/fees.jsp#c …

参考URL:http://www.vbce.info/index.cfm?fuseaction=Major_ …
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この回答へのお礼

ひじょーーーに、詳しい解説をいただきありがとうございます。
とても、参考になりました!

お礼日時:2007/07/03 14:41

>日本でカナダドルのT/Cを買って、現地の銀行でカナダドルに両替する。


>日本でカナダドルを買って、現地でそのまま利用する。

日本でカナダドルT/Cを買う方が断然いいです。
現金を日本で買うとレートがT/Cより高いので損。
その上、現金を持ち歩くのは危険。

>また、T/Cを買って、そのT/Cを家族で使うことはできますか?

T/Cは2カ所のサイン欄があり、買うと本人がt/cの購入欄tにサイ
ンをします。
これで他の人はつかなくなります。
 使うときは、使うときのサイン欄に署名して、2個のサインがそろってはじめて認められる小切手です。

サインした本人しかつかえません。

無くしても、使用欄にサインしていなければ再発行してくるので
現金より安全 というのがT/Cです。

また、カナダドル現金を日本からもっていぐらなら、
日本円現金をもっていって、むこうの銀行で両替したほうがましです。カナダなら円はどこの銀行でも両替してくれます。
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございます。
とても、参考になりました。

お礼日時:2007/07/03 14:41

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