
簿記2級の勉強中ですが、壁にブチ当たってしまい困っています。
製造間接費差異を求める際に、公式変動予算の図を使って、【予算差異】【操業度差異】【能率差異】を計算する部分です。
計算をして、答えを求めることはできるのですが、
一番最後の有利差異なのか?不利差異のか?がわかりません。
【予算差異】の例
予算額100円-実際額80円=20円(有利)
この場合は、予算額を実際額を比較する。
予算が実際を下回っている。
費用が予算内に収まり、結果、費用が少なくてすんだので有利差異。で、よろしいでしょうか?
【操業度差異】【能率差異】
これは、何と何を比較して有利・不利を見極めればいいのでしょう?
どうか、よろしくお願いいたします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
【予算差異】の例
予算額100円-実際額80円=20円(有利)
この場合は、予算額と実際額を比較する。
実際が予算を下回っている。
費用が予算内に収まり、結果、費用が少なくてすんだので有利差異。
で、よろしいでしょうか?
⇒はい。その通り正解です。あなたの考え方に、問題はありません。
公式法変動予算を採用した場合の予算差異分析を、詳しく算式にすると
予算差異=予算総額-{(@標準変動費×実際作業時間)+固定予算額}
この答えが、プラスなら有利差異・マイナスなら不利差異です。
能率差異と操業度差異について、記述させて頂きます。
ここのシステム上、差異分析の三角図形が描けませんので、
作業時間(h)を示す横軸のみ、表記させて頂きました。
各作業時間について。
標準作業時間とは
「休憩時間を除いて普通に頑張ったら、このぐらい?」と予測される作業時間です。
基準操業度は、予算編成の基礎となる活動水準値です。
「期待実際操業度」「理想的な作業時間」「正常作業時間」「予定時間」と表現される場合もあります。
工員が作業に用いる機械設備を、最大限に活用した場合を想定した、見積もり作業時間です。
☆基準操業度 = 固定費予算額 ÷ 1hあたり固定費率
{=変動費率×(標準h-実際h)}
← 変動費能率差異 →
@変動費率 標準作業時間 実際作業時間 基準操業度
----------------------------------●----------------------------------●-----------------------------●【時間】
@固定費率
← 固定費能率差異 →← 操業度差異 →
{=固定費率×(標準h-実際h)} {=固定費率×(実際h-基準操業度h)}
【能率差異について】
作業時間の標準値と実際値の差は、工員の作業にかかる能率の良し悪しを指し示す数値です。
標準作業時間より、実際作業時間が多くかかるのは、作業の能率が悪いということで、不利差異となります。
標準作業時間より、実際作業時間が少なくて済むのは、作業の能率が良いということで、有利差異となります。
固定費能率差異 = @固定費 × (標準作業時間-実際作業時間)
変動費能率差異 = @変動費 × (標準作業時間-実際作業時間)
この答えが、プラスなら有利差異・マイナスなら不利差異です。
【操業度差異について】
固定費の予算額(@固定費×基準操業度)と(@固定費×実際作業時間)との差額のことです。
基準操業度と実際作業時間との差は、工員の作業に携わる目標稼動時間と、実際作業時間との差を現します。
実際作業時間が、基準操業度を下回る現象は、
目標稼動時間に対し、工員の活動停止時間、すなわち遊休時間が生じていることを示します。
基準操業度より、実際作業時間が少ない分、
工員の稼動不足を補うための費用が発生する考え方から、不利差異となります。
実際作業時間が、基準操業度を超える現象は、
実際稼動能力が、予算を決めた段階での予想値より優れていたことを示します。
工員の稼働能力が高い分、固定予算を節減できるという考え方で、有利差異となります。
操業度差異 = @固定費 × (実際作業時間-基準操業度)
この答えが、プラスなら有利差異・マイナスなら不利差異です。
※操業度差異に注意※
操業度差異は、変動費には発生しません。
また、上の図の 固定費能率差異 と 操業度差異 とを足し合わせた数値を
操業度差異と呼ぶ考え方もあります。
操業度差異 = @固定費 × (標準作業時間-基準操業度)
あるいは
操業度差異 = (@固定費 × 標準作業時間)- 固定費予算額
この答えが、プラスなら有利差異・マイナスなら不利差異です。
これほど詳細に説明していただけるとは思ってもいませんでした。
おかげで納得のいく理解を得ることができ、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
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