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一番安くトラベラーズ・チェックを購入する方法をご存知の方、教えていただけますでしょうか。(日本国内で、日本円で、外貨のトラベラーズチェックを購入する場合についてです。)
シティ・バンクのホーム・ページでは
>口座をお持ちのお客様は発行手数料(通常は総額の1%)が無料で、
>円からのご購入はもちろん、ご自分の各通貨建て預金からもトラベラ>ーズ・チェックでのお引出しが可能です
http://www.citibank.co.jp/ja/bankingservice/usin …
となっています。私は、シティ・バンクの口座は持っているので、シティ・バンクでは手数料が無料になると思うのですが、このシティ・バンクのサービス以外に、同じ日本円の予算でより多くの外貨がトラベラーズチェックとして購入できる金融機関・サービスはあるのでしょうか。

外国でのATMからの引き出しや、クレジットカード払い等は、今回のこの質問・回答では対象外としたいと思っています。トラベラーズチェックの購入に絞って回答していただければ大変助かります。

A 回答 (2件)

 シティバンク銀行に口座を持って9年ほどになる者です。

海外にもしばしば出かけておりトラベラーズチェック(以下TC)無料発行の恩典には大いに与っています。私自身もいろいろと調べていますが、TC発行に関して言えばシティバンク銀行以上の方法は今のところ見つけられていません。

1. 手数料について
 日本国内においてTCの無手数料発行サービスを提供しているのは、知る範囲でシティバンク銀行と東京のさわやか信用金庫、そして旅行会社のJTBの3つです。
 シティバンク銀行についてはご存じかと思いますが、TCは米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルの4通貨のみの取り扱いで(*1)、ブランドはアメリカンエキスプレスです。さわやか信用金庫[1]では米ドル建てTCのみ発行手数料無料でブランドはVISAです[2]。JTBは同社のクレジットカード「JTBカード」を持っていて、かつ米ドル建てTCを組む場合に限り発行手数料が無料になります[3](*2)。ブランドは明記されていませんが、Webサイトの挿絵を見る限りアメリカンエキスプレスのようです。レートは[4]で確認できます。
 手数料無料でなく割引き止まりも含めれば、通信販売業者の「セシール」の手数料0.5%(一部通貨は0.7%)が有名です[5]。一時サービスを停止していましたが現在は再開しています。ブランドはアメリカンエキスプレスで、レート[6]は東京三菱UFJ銀行のそれ[7]を使っています。シティバンク銀行で扱いのないTC(カナダドル建て、スイスフラン建て、円建て)についてはセシールを検討しても良いと思います。
 セゾンカードの50%割引(手数料0.5%)のサービスは2003年9月で終了しています。

2. レートについて
 TC発行に際し、いくら発行手数料が無料でもレートが悪ければお話にならないのも当然です。以下レートについて述べたいと思いますが、その前に3つほど為替用語の説明をさせて下さい。(既にご存じのことでしたら申し訳ありません)
・銀行間レート その名の通り外国為替市場において銀行間の取引に使われるレートです。新聞やテレビなどで「午前の東京外国為替市場は、1ドル=123円20銭から25銭で取り引きされています」などと報じられているレートは特に断りのない限り銀行間レートです。
・公示仲値(TTM) 銀行間レートは株価などと同じく常時変動しており、金融機関でこれを取引の基準に使うと処理が煩雑になります。そこで各金融機関は銀行間レートに代えて「公示仲値」というものを定めて一日を通して適用します。シティバンクのように一日に数回見直す金融機関もあります。公示仲値は各金融機関が独立に設定しますので完全には一致しませんが、銀行間レートと懸け離れた値に設定されることはありませんので、自ずと一定範囲の値に収斂します。
・対顧客電信売レート(TTS) 外貨の現物のやり取りを伴わずに顧客が外貨を買う取引で適用されるレートです。具体的には海外送金やトラベラーズチェック発行が該当します。TTSは一定のマージンをTTMに加算することで機械的に計算されます。このマージンを「為替手数料」などと呼んでいます。上乗せの幅は当然ながら通貨ごとに違いますし、また同じ通貨でも銀行によって異なることがあります。

 以上の説明を読んで頂くとお気付きかと思いますが、最終的なTC発行のレート(TTS)の良し悪しは(1)公示仲値の設定 (2)そこから上乗せされる為替手数料の大小 の2つの要因で決まるわけです。
 まず(1)ですが、ある金融機関の公示仲値の設定が円高円安のいずれに振れるかは偶然に属する事象とお考え下さい。No. 1の回答への補足の表現を借りれば「(公示仲値には)傾向はない」と言えます。
 仮に公示仲値を常に円高気味に設定し続ける金融機関があったとします。するとこの金融機関には、外貨を買おうとする人が(両替だけでなく外貨預金や海外送金も含めて)殺到します。一方でこの金融機関に外貨を売ろうとする人は少なくなります。そのままですとこの金融機関の外貨の在庫は底を尽きますから、いつかは公示仲値を円安気味に設定して外貨を調達せねばなりません。特定の一日の公示仲値だけ見れば他の金融機関より円高であったり円安であったりしますが、常に円高(あるいはその逆)の公示仲値を出し続けることはできないということです。
 また上で述べたように公示仲値は市場のレート(銀行間レート)と懸け離れた数字にはできないこともあり、金融機関間のばらつきも通常は0.1%程度以内に収まります。0.2%近く差が出ることもありますが稀な事象とお考え下さい。

 一方(2)の為替手数料の大小は事前に分かるもので、金融機関ごとの有利不利もはっきりしています。シティバンク銀行ですが米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルの4通貨の為替手数料はいずれも現在1円です。さわやか信用金庫、JTBの各米ドル建てTCについても為替手数料は同じく1円でです。従って米ドル建てTCについて言えば、シティバンク銀行が有利か不利かはその日の公示仲値の設定次第に持ち越されます。ただ公示仲値の設定は事前に予測できないので「当日にレートを見比べて一番有利なところで購入下さい」と申し上げるのが精一杯です。その差はあっても1ドル当たり数銭程度ですが。
 ユーロ/英ポンド/豪ドルに関しては発行手数料無料の金融機関がシティバンク銀行しかないので、シティバンク銀行が最も有利という結論に至ります。もし「TC発行手数料は若干かかるが、為替手数料がシティバンク銀行よりずっと安い」という金融機関があればシティバンク銀行より有利になり得ますが、そのような金融機関は今のところ見つけられていません。というのは為替手数料に関してもシティバンク銀行が最安だからです。シティバンク銀行の為替手数料が、米ドルのほかユーロ/英ポンド/豪ドルについても1円であることは申し上げました。一方で他の金融機関の為替手数料はユーロが1円40銭~1円50銭、英ポンドが4円、豪ドルが2円~2円50銭ですので、TC発行手数料無料+為替手数料1円のシティバンク銀行の優位は動きません。

3. さらに有利な方法
 以上述べたようにTC発行に関してはシティバンク銀行が最も有利と考えられますが、もしこれ以上に有利なレートでTCを組もうとする場合、以下の方法があります。ただし為替変動やそのリスク、外貨送金に関する知識が必要であり中級者~上級者向けです。
(1)シティバンク銀行で定期預金を活用する
 比較的使い易い方法です。ご存じのようにシティバンク銀行では、日本円資金から外貨預金を開設すると初回に限り優遇金利が適用され、そこそこの利子が付きます(「エンジョイプラス」[8])。その上で外貨預金をTCで引き出せば良いわけです。ただし預けているうちに円高が進んでしまうリスクは伴います。
(2)シティバンク銀行で仕組預金(プレミアム・デポジット)を活用する
 シティバンク銀行の「プレミアム・デポジット」[9]は為替変動次第で預入通貨が相対通貨に転換される、リスクの大きい商品ですが、満期日における為替レートが預入時と同じか若干の円高と読むならば両替代わりに使うことも可能です。相対通貨への交換に際し為替手数料(1円)はかからないのでその分有利です。満期後は(1)と同じようにTCで引き出せます。
 ただし読みが外れて円安に振れた場合は円→外貨の転換がなされませんし、逆に大幅に円高に振れると「為替手数料を払ってでも、後で普通に両替した方がよかった」ということになります。また日本円での預け入れは100万円からなので、小額だけTCが必要な場合にも向きません。
(3)外国為替証拠金取引(FX)を利用する
 最近急増しているFX業者ではわずかの為替手数料で日本円を外貨に振り替えることができます。そのレートは銀行間レート+0.05~0.10%程度で、シティバンク銀行より大幅に有利です。ただし振り替えた外貨はFX業者の口座内の数字として保有しているに過ぎないので、実際に外貨として使うためには適宜の銀行に出金しなくてはなりません。この出金は国内外貨送金扱いとなって4千円程度の手数料がかかりますので、小額の場合はこの方法にメリットはありません。送金先は当然ながらシティバンク銀行の口座にし、着金した外貨をTCで引き出せばよいわけです。
 シティバンクの為替手数料は1通貨単位あたり1円、一方で前出の送金手数料は4千円程度ですから、この方法が有利になる目安はだいたい4千米ドル/4千ユーロ/4千英ポンド/4千豪ドルからということになります。
 もしご興味があれば[10,11]などを参考にしてください。なお[11]では三井住友銀行の口座宛ての送金は送金手数料業者負担とありますが、三井住友銀行で外貨預金をTCとして引き出す手数料は高めなので(*3)[12]、TCにするなら手数料はかかってもシティバンク銀行に送金した方が有利です。

【結論】
(1)トラベラーズチェックを発行手数料なしに組んでくれるのは、シティバンク銀行の他にさわやか信用金庫とJTB(JTBカード所持が条件)があります。ただしさわやか信用金庫、JTBとも、発行手数料無料は米ドル建てトラベラーズチェックのみです。
(2)トラベラーズチェック発行の際に適用されるレートは「公示仲値+為替手数料」で決まります。公示仲値は金融機関で横並びと考えて頂いて結構です。
(3)為替手数料は金融機関ごとに異なりますが、シティバンク銀行の為替手数料は米ドル/ユーロ/英ポンド/豪ドルとも1円で知る範囲で最安です。トラベラーズチェック発行に関してはシティバンク銀行がやはり有利と言えます。

参考ページ
[1] さわやか信用金庫 http://www.shinkin.co.jp/sawayaka/index01.html
[2] http://www.shinkin.co.jp/sawayaka/service/foreig …
[3] http://act.jtb.co.jp/tc/page03.html
[4] http://act.jtb.co.jp/tc/index.asp
[5] 通信販売業者「セシール」 http://www.cecile.co.jp/travelers_cheque/
[6] http://www.cecile.co.jp/Page/TC/Order/index.aspx …
[7] 三菱東京UFJ銀行レート http://www.bk.mufg.jp/gdocs/kinri/list_j/kinri/k …
[8] シティバンク エンジョイプラス http://www.citibank.co.jp/ja/deposits_investment …
[9] シティバンク プレミアム・デポジット http://www.citibank.co.jp/ja/deposits_investment …
[10] 外為どっとコム http://www.gaitame.com/
[11] 外為どっとコム 外貨受け渡し http://www.gaitame.com/service/gaika_shousai02.h …
[12] http://www.smbc.co.jp/kojin/direct/setsumei/aibg …

*1 かつてはカナダドル建てや円建ても扱っていましたが、現在は上記4通貨のみです。
*2 かつてはユーロ建ても発行手数料無料の対象でしたが、現在は米ドルのみになっています。
*3 TC発行手数料1%のほか、リフティングチャージと呼ばれる手数料(最低2,500円)がかかります。ただし三井住友VISAまたは三井住友Thomas Cookの米ドル建てTCにする場合に限り、リフティングチャージは免除されます。
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この回答へのお礼

これ以上素晴らしい回答はない!と言っても過言ではないほど素晴らしく、的確な回答だと思います。細かな点までご配慮されており、また、私は、複数の主要通貨でのTCを作りたいと思っていたので、あえて特定の通貨に絞らず「外貨」としたのですが、主要通貨それぞれに言及してくださり、参考ページリストも付してくださり、論理的で読みやすい文章・構成でまとめてくださり・・等々、感謝申しあげたい点、優れた点をあげればきりがないほどです。私の質問への回答に多くの時間を割いてくださったことと思います。言葉とポイントによって感謝を伝えることしかできないのですが、心からお礼を申しあげたいと思います。ご回答のおかげで、知りたいと思っていたことが非常によくわかりました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/07/02 14:31

すべて記憶で書いているのですが、


みずほでもマイレージクラブのポイントを使って無料、
東京三菱UFJでもマイバンクで無料、
セゾンカード所持者はセゾンアメックスが50%引き、
だったはずです。無料や割引サービスは他銀行でもやっていると思います。ですので、シティバンクのみが安価ということはないでしょう。

気になるのは換算レートです。銀行ごとに違っているので、両替の際確認しないと、隣の方が安かったということもあります。

また、現金化の手数料もポイントです。米ドルをアメリカで使う場合は大抵そのままTCで支払えますが、他の国の場合は両替所で現金化する必要があります。その場合結構な手数料を取られ、例外はアメックスのTCをアメックスの両替所に、トーマスクックのTCをトーマスクックの両替所に持っていく場合のみでした。

この回答への補足

東京三菱UFJについてチェックしたところ、「メインバンク」総合口座利用かつ「ステージ1」以上という条件を満たしても0.5%の販売手数料がかかるということです。
http://www.bk.mufg.jp/kouza/yugu/mb/setsumei/gai …
ご回答ではセゾンも手数料がかかり、みずほはポイントを消費してしまうということで、販売手数料だけをみればシティ・バンクの「無料」が際立つのですが、総合的に見れば???シティは特に安くはないということでしょうか。

質問を簡単にいたしますと、「同じ予算(日本円)で、シティ・バンクよりも、より大きい金額(外貨)のトラベラーズチェックを購入できる金融機関・サービスを教えてください」ということになります。
「この金融機関のこのサービスがシティ・バンクよりも良い」というふうに教えていただけると助かります。

現金化の際の手数料については、この質問を「トラベラーズチェックの購入」に絞ったものにしたいと思っていましたので、この質問・回答では対象外としたいと思います。

ただ、シティ・バンクよりもお得だという金融機関が発行するトラベラーズチェックのブランド(VISA,Master, American Express等)を教えていただけると助かります。

また、ご指摘の「換算レート」についても、お勧めしてくださる金融機関の換算レートが他の金融機関と比べてどういう「傾向」があるのか、教えてくださると助かります。他の金融機関のレートよりも良い場合が多いとか、悪い場合が多いとか、あるいは、そういう傾向はなく日によって割高だったり割安だったりするとか。。

まとめますと、
(1)一番安く購入できる金融機関名 (2)トラベラーズ・チェックのブランド (3)換算レート(日本円から外貨建てトラベラーズチェックへの交換レート)の他の金融機関と比べた場合の傾向
の3点を教えていただけますと非常に助かります。

補足日時:2007/07/01 03:30
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/07/01 04:08

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