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 親族が癌に罹患し、余命数ヶ月と診断されました。
 家族としては、痛みを和らげる等の緩和医療に重点を置いていますが、痛み止めは効くのでしょうか。
 また、痛み止めもやがて効かなくなる場合もあるのでしょうか。
 教えてください。

A 回答 (3件)

呼吸器内科医です。


肺癌の治療でも疼痛緩和は非常に重要です。

No.2の方の回答にあるように癌性疼痛(癌による痛み)の治療はWHOの指針に従って行われます。3段階目にモルヒネとなっていますが、近年では比較的早期から非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のロキソニン、ボルタレンなどに加えてモルヒネを使用します。たとえば疼痛の強い患者さんの場合は抗癌剤+放射線での治療開始の時点からモルヒネを使い、治療効果か出て疼痛が軽減されれば減量するということもあります。

モルヒネというと「いずれ効かなくなる」「モルヒネ中毒になる」「寿命が短くなる」というイメージがあるかもしれませんが、それは誤解があります。
たしかに耐性は若干生じるのですが、その場合は増量することで対応可能です。モルヒネの使用量に規制はありません。疼痛が緩和されるまで増量するのが基本です。また、「モルヒネ中毒になる」「寿命が短くなる」というのは全くの誤りです。昔はモルヒネを癌の治療が不可能な状態になってから使用する医師が多かったため、そういったイメージができてしまったのだと思われます。
問題点としては副作用として吐き気、便秘はありますが現在では、副作用の対策もガイドラインができています。

参考URLの「医療用麻薬について」の「オピオイド鎮痛薬の使用に対する不安や誤解について」をご覧頂けるとよくわかると思います。

少しの痛みでも我慢しない方がよい効果が得られます。症状がある場合は主治医にすぐ伝えるようにしてください。

参考URL:http://www.jpap.jp/gen/index.html
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癌性疼痛に関する痛みの緩和の治療としてWHOが定める3段階のものがあります。


まず1段階目として非ステロイド性抗炎症薬、2段階目として非麻薬性鎮痛薬、で最後に麻薬性鎮痛薬であるモルヒネがくるわけなんです。
患者の痛みに応じて薬の段階をどんどんあげていくんです。

一般に緩和医療の段階になりますとほとんどがモルヒネを投与します。今日本で最大に効くのはモルヒネなんです。しかし、モルヒネはやはりかなり痛みを和らげることもできますが骨転移をしている癌だとモルヒネもあまり効きません。事実、モルヒネが効かずに痛みと闘っている患者さんはたくさんいます。モルヒネ以上の鎮痛薬がないのでどうすることもできません。ただ、投与量を増やしたり投与間隔を短くしたりはできますが・・・。そうすると寿命を縮めることになります。
また、モルヒネ投与中に起こる副作用が便秘、嘔吐などです。これを嫌がる患者さんも少なくないのも事実です。

MASHI1203さんの言うようにモルヒネは投与を繰り返していると薬の効果が弱まってくるんです。これを耐性といいいます。お辛いでしょうがあなたのその親族もこれから苦しいことが多々あると思います。
少しでも精神的な支えになってあげてください。
お祈りしています。
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癌の疼痛治療ですが、非麻薬性の鎮痛剤から開始して効果が不十分の場合、麻薬性鎮痛剤(モルヒネ等)を追加したり、これに変更します。

十分な鎮痛効果が得られるまで増量します。薬剤の形は、内服薬や座薬だけでなく、貼るタイプのものや点滴として投与する事もあります。投与方法は、患者さんの状態に合わせて選択します。
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