プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

申す 申し上げる 述べるの 違いを正確に教えてください。
「○○より式辞を申し上げます」は正しいですか?

A 回答 (4件)

はじめまして。



ご質問1:
<申す 申し上げる 述べるの 違いを正確に教えてください。>

1.申す:

(1)下の者が上の者にものを言うこと
例:
「無礼を申すな」

(2)「言う」のへりくだった言い方(謙譲語)
例:
「申すまでもございません」

(3)「してさし上げる」の意味。特に他人に何かをすることのへりくだった言い方(謙譲語)で、口語では、以下の形で使うのが一般です。

1)尊敬の接頭語「お」+動詞連用形+申す
例:
「お知らせ申します。」

2)尊敬の接頭語「お」「ご」+動作を表す名詞+申す
例:
「ご連絡申します」


2.申し上げる:

上記「申す」の(2)(3)と同じ用法になりますが、「申す」より敬意の強い使い方になります。

例:
「お知らせ申します」<「お知らせ申し上げます」
「ご連絡申します」<「ご連絡申し上げます」


3.述べる:

(1)申す・申し上げると違い、敬体ではなく、常体の語になります。つまり、敬語ではないということです。

(2)言葉を連ねて言い表すことを言い、陳べるとも書きます。

(3)「言う」に比べ、ただ伝達することに重きを置いているのではなく、「表現する」「言い表す」という、伝える内容に重点が置かれる言い方です。


ご質問2:
<「○○より式辞を申し上げます」は正しいですか?>

この疑問が生じたのは、「申し上げる」が「言う」の謙譲語なのでは?という疑問があったからではないでしょうか?

この日本文は間違ってはいません。

1.この文を常体にすると「OOより式辞を言います」になります。「式辞」は通常「述べる」もので、「式辞を言う」という使い方はしません。

2.「式辞」は儀式の席で述べる挨拶の言葉のことですから、「伝達」よりその「内容」に重点があるため、「言う」より「述べる」がふさわしいのです。

つまり「辞」には「言葉・文章」という意味があり、それらを「表現する」「言い表す」という意味で使われるため、その性格の強い動詞「述べる」を使うのが適切なのです。
例:
「祝辞・賛辞・訓辞を述べる」

3.「式辞を言う」が不適切なら、「式辞を申し上げる」も不適切では?「申し上げる」は「言う」の謙譲語なのだから、、、。という疑問が生じられたのではないでしょうか?

実はここで使われている「申し上げる」は「述べる」の謙譲語でもあるのです。つまり、「申し上げる」は「言う」「述べる」両方の謙譲語になります。

4.ここでは「式辞を述べる」の謙譲語として「式辞を申し上げる」となっているため、文法上間違っているとは言えないのです。

5.なお、「より」は動作の起点を示す格助詞ですが、ここでの用法は特に間違っていません。たまに、「より」「から」「が」などを用いて、「OOより(から・が)式辞を述べさせていただきます」という敬語法もあります。

この、「させていただきます」は「させてもらう」の謙譲語で、「申し上げる」同様、「より」といった格助詞と共に使うことのできる語法です。


以上ご参考までに。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

ありがとうございました。
あまりの感動に この言葉しかでません。

お礼日時:2007/12/28 10:49

>「○○より式辞を申し上げます」は正しいですか?


場合によってはまちがった使い方です。
これが成り立つのは、主催者側の人間が式辞を述べる場合だけです。
その他のばあいは、
「○○様より式辞を頂戴致します」となります。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2007/12/28 10:50

「申す」と「申し上げる」は、ともに「言う」の謙譲語です。

「申し上げる」の方がより強い敬意を表します。

「述べる」は、「言う」と似ていますが、言うが日常会話も含めた発言全般を含むのに対し、述べるは「自説の表明」の性格が強いので、会議や法廷など、改まった場での発言を指す場合が多いと思います。
ちなみに、述べるは敬語表現ではありません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/28 10:51

正しいです。



「申す」「申し上げる」はどちらも「言う」の謙譲語です。
(もちろん、「述べる」でもまぁ同じことです)

謙譲語は受手尊敬、尊敬語を為手尊敬とも言います。
つまり、ごくごくカンタンに言うと
・謙譲語=偉い人(自分・自分側)の動作
・尊敬語=偉くない人(相手・相手側)の動作
ということなのです。

この場合は式辞を「申す・申し上げる」のは自分側の人間でしょうから、「謙譲語」ということになります。

また、申す・申し上げるの差を作っている「上げる」ですが、これ自体が「下(の立場)から上(の立場)へ」という意味ですからやはり謙譲語のニュアンスを持っていますよね。
列車の「上り」は田舎から都会(上)へ、ですし、俗に言う「上から目線」などはやはり立場の上下を示していますね。

したがって、「申す」も「申し上げる」も同じことなのですが、若干「申し上げる」のほうがよりへりくだったニュアンスを含むことになるでしょうね。

また、丁寧語というのは聞き手尊敬とも言いまして、「です・ます・ございます」のことを言います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました。

よく一般的に使う言葉が案外違っていたりするので、時々分からなくなってしまいます。
「へりくだる」のと「丁寧語」「謙譲語」と・・・・・
もっと言葉を正しく使える人になりたいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/28 10:47

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!